校内写生
概要
1989年から1991年にかけて『リイドコミック』(リイド社)にて連載された。多数のメディアミックス展開がなされた遊人の代表作の一つで、初期の単行本の売り上げは100万部を突破した。
世の女子高生たちの行動や体験を描き、その魅力に迫るという作品で、毎回登場人物が異なるオムニバス形式の短編となっている。主に女子高生たちに魅了されて男性がオナニーを行うというストーリーが多いが、中にはギャグやパロディを含むストーリーも存在する。
単行本リスト
OVA版
1990年から1992年にかけて全3巻がリリース。遊人としては初の映像作品となる作品であり、原作同様のオムニバス形式で、原作と全く同じエピソードが収録されている。
なお、1994年には『校内写生 うるし原智志コレクション』というOVAがリリースされたが、これは『校内写生2』に収録されたうるし原智志による作画の2話を収録しただけのものである。
また、先述の全3巻(『校内写生』『校内写生2』『校内写生Final』)は、2001年に全2巻のDVDとして、『校内写生1』『校内写生2』のタイトルでリリースされた。『校内写生Final』は、6つの収録エピソードが『校内写生1』『校内写生2』に別けて収録されている(『1』…Aをねらえ!、一番怖い話、行けッ世界平和の為に、『2』…世にも幸福な物語、スランプの乗り越え方、伝説の少女)。
発売当時は年齢制限が設けられておらず、一般指定として発売されていたが、DVD化の際に年齢制限が設けられ、現在ではアダルトアニメとしてDVD発売している。
校内写生 (1990年)
- 収録エピソード
- 通勤電車の幸福
- マッチ売りの少女
- 女子校生看護婦
- スタッフ
- 企画制作 - 吉田尚剛
- 原作 - 遊人(リイドコミック連載)
- 監督・脚本 - 桜井利之
- キャラクターデザイン - 森山雄治
- 作画監督 - 森山雄治、三宅和彦、はしもとたかし
- 美術監督 - 中座洋次
- 音響監督 - 藤山房伸
- 音楽 - 安田毅
- 主題歌 - 『センセーに言ってやろう!』(歌:坂上とし恵)
- 作詞・作曲・編曲:3年2組Project(作詞:須賀正人、作曲・編曲:安田毅)
- プロデューサー - 山崎成人
- アニメーション制作 - スタジオ・ファンタジア
- 制作 - 創映新社
- 協力 - リイドコミック編集部
- キャスト
校内写生2 (1991年)
- 収録エピソード
- 子供の日に帰りたい
- 宅配ピザをタダで食べる方法
- セーラー服戦士アッコちゃん
- 気功少女
- スタッフ
OV版
計6期にわたって、OVがリリースされた。
校内写生 完全実写版(1992年)
4話収録のオムニバス形式。2001年にDVD化。
校内写生 認定実写版(1993年)
2話収録。2002年にDVD化。
校内写生'96 A FRAGILE HEART(1996年)
Vシネマ。2002年に『校内写生'97 渋谷レイパーズ』と同時収録でDVD化。
校内写生'97 渋谷レイパーズ(1997年)
Vシネマ。2002年に『校内写生'96 A FRAGILE HEART』と同時収録でDVD化。
ゲーム
1991年7月27日にフェアリーテールのX指定より、PC-9801VM、X68000、FM TOWNS、MSX2向けの18禁アドベンチャーゲームとして全3巻が発売された[1]。
- 第1巻 - 世にもHな物語
- 第2巻 - 美少女仮面の謎:美少女仮面見参!
- 第3巻 - セーラー服戦士アッコちゃん対美少女仮面
それぞれ、原作の漫画版のエピソードを基にゲーム化。第1巻は6篇のオムニバスで、それぞれ原作のエピソードをなぞるシナリオとなっている。第2巻と第3巻は共通した世界観で主人公は同一人物となっており、幾人かのキャラクターが連続して登場している。原作でのエピソードを随所に挿入しながら、メインのシナリオを進めていく(美少女仮面の設定はゲームオリジナル)。
MSX2版はまずまずの人気を博し、『MSXマガジン』『MSX・FAN』誌上においてTOP10にランクインした。
1993年2月19日には全3巻をまとめた『遊人SPECIAL COLLECTION』がPC-9801VMとX68000向けにのみ発売された[2]。前年に起きた沙織事件の影響で性表現や描写が修正され、ゲーム開始時にあらかじめ用意した単語から女性器や性行為を現す言葉を選ぶ方式になっている。