朱文別駅

朱文別駅(しゅもんべつえき)は、北海道留萌振興局増毛郡増毛町大字舎熊村字朱文別にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線廃駅)である。電報略号ユモ

朱文別駅
駅全景(2016年10月)
しゅもんべつ
Shumombetsu
舎熊 (1.7 km)
(1.3 km) 箸別
所在地 北海道増毛郡増毛町大字舎熊村字朱文別
北緯43度51分40.10秒 東経141度33分53.90秒
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 留萌本線
キロ程 62.7 km(深川起点)
電報略号 ユモ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
7人/日(降車客含まず)
-1992年度-
開業年月日 1963年昭和38年)12月1日
廃止年月日 2016年平成28年)12月5日
備考 無人駅
路線廃止に伴う廃駅

歴史

1977年の朱文別仮乗降場と周囲約500m範囲。左下が増毛方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

所在地名より。

当地について松浦武四郎の『西蝦夷日誌』には「シユフンベツ。名義桃花魚(うぐい)川と云儀」とあることから、もともとアイヌ語では「スプンペッ(supun-pet)」(ウグイ・川)と呼ばれていたと推測されているが[3][4][5]、これに和人が「朱文別」の字をあて当初は「しゅぶんべつ」と読ませたのが後年転訛したのではないか、と推測されている[3][4]

駅構造

単式ホーム1面1線を有した地上駅。ホームは線路の西側(増毛方面に向かって右手側)に存在した[6]転轍機を持たない棒線駅だった[6]

仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[7]で駅舎はないが、ホーム北側出入口附近に待合所を有した[6]。外観および玉砂利の敷かれた内部ともに阿分駅と全く同じ仕様[8]の鉄板張りの建物だった[8]。トイレはない[8]。ホームは木製デッキ式ではなくプレコン製だった[8]。深川方にスロープを有し[6]駅施設外に連絡していた。

利用状況

  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は14人[6]
  • 2011年(平成23年)- 2015年(平成27年)の11月の調査日に実施された、乗降人員調査の平均は「1名以下」[9]

駅周辺

漁港の集落がある。駅は国道から少し山側に入った所に位置した[6]

駅跡

廃駅舎・ホームともに解体され藪と化しているが、かつてホーム上に設置されていた電灯設備が残されている。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
留萌本線
舎熊駅 - 朱文別駅 - 箸別駅

脚注

  1. 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道 -全線・全駅・全廃線』新潮社〈新潮「旅」ムック〉、2008年5月、44頁。ISBN 978-4107900197。
  2. (PDF)『留萌線(留萌・増毛間)の廃止日繰上げの届出について』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2016年6月28日。 オリジナルの2019年1月6日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20190105160346/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2016/160628-1.pdf2019年1月6日閲覧
  3. 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、126頁。ISBN 978-4-88323-114-0。
  4. アイヌ語地名リスト シベ~セツ P61-70P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2014年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月8日閲覧。
  5. 太田幸夫『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』富士コンテム、2004年2月、107頁。ISBN 978-4893915498。
  6. 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正小学館、1983年7月、157頁。ISBN 978-4093951012。
  7. 全国停留場を歩く会 編『無人駅探訪』西崎さいき、文芸社、2010年3月、148頁。ISBN 978-4533078583。
  8. 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年8月、177頁。ISBN 978-4894534643。
  9. 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在) (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2018年2月18日閲覧。

関連項目

外部リンク

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