昭和48年台風第6号

昭和48年台風第6号(しょうわ48ねんたいふうだい6ごう、国際名:Ellen / エレン[1])は、1973年7月に発生し、複雑な動きをした台風である。また、2回も復活し、3度の台風期間を持つ復活台風でもある。

台風第6号(Ellen)
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台風第6号
台風第6号
発生期間 1973年7月18日0時 - 7月29日0時(UTC
寿命
  • 11日(気象庁
  • 5日6時間(台風でなかった期間を除いた場合)
最低気圧 940 hPa
死傷者数 死者14人・行方不明者15人・負傷者10人
被害地域 日本の旗 日本 (九州)
プロジェクト : 気象と気候/災害

概要

進路図

1973年7月18日9時(JST)に日本のはるか南の海上で発生した台風6号は、発達しながら北上したが、紀伊半島の南に達した頃から勢力が衰え始め、22日3時に台風ではない低気圧へと降格した。低気圧は進路を西に転じて、九州を回り込むように進んだ。そして、熊本県の西に達した25日15時に再び台風となって、そのまま熊本県宇土半島に上陸[2]。しかし、上陸後間もない26日3時に再度低気圧に降格した。そのまま九州を横断して四国付近を通過し、最初に低気圧に降格した地点に近い地点へと戻り、3度目の台風に昇格した。そして東海地方に接近した後に消滅した。結果として、2回も復活したこの台風は、以下のような3度もの台風期間を持つこととなった[3]

台風期間1 台風期間2 台風期間3
発生 7月18日9時 7月25日15時 7月28日9時
消滅 7月22日3時 7月26日3時 7月29日12時

この台風のように、3度以上の台風期間を記録した台風は他に令和4年台風第4号のみだ。

令和4年台風第4号は、昭和48年台風第6号とともに3度の台風期間を持ち、更に1951年からの統計史上初の温帯低気圧から熱帯低気圧になった台風だ。


なお、1973年に日本列島に上陸した台風は、この台風のみだった。

被害

この台風は九州を中心に被害をもたらし、死者14人・行方不明者15人・負傷者10人の人的被害を出したほか、住家損壊110棟・浸水37,783棟などとなった[4]

関連項目

外部リンク

脚注

  1. デジタル台風:台風197306号 (ELLEN) - 総合情報(気圧・経路図)”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月11日閲覧。
  2. 昭和48年の台風6号 | 四国災害アーカイブス”. www.shikoku-saigai.com. 2020年6月11日閲覧。
  3. 復活台風一覧”. 2020年6月11日閲覧。
  4. デジタル台風:台風197306号 (ELLEN) - 災害情報”. agora.ex.nii.ac.jp. 2020年6月11日閲覧。
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