旧パレス・ホテルビル

パレス・ホテルビル英語:Palace Hotel Building、匯中飯店大楼)は、上海外灘南京路の南に位置する建物。古い地番から外灘19号、南京路20号という名前でも呼ばれる。現在は和平飯店の南楼として使用されている。

パレスホテルビル
パレスホテルビル

歴史

この建物が建つ以前はセントラルホテルがありこの名で知られていた。セントラルホテルは3階建ての1850年代に建てられたものであり、上海に外資が投資して作られたホテルの建物の中では最も古いものであった。また、上海への出店を決めた香港上海銀行1865年から1874年までの一時期このビルの一部を借りて営業していた。

1903年になるとホテルは再建され、パレスホテルと呼ばれる建物に建て替えられた。この際、ビルは6階建ての石造に建て替えられ、当時南京路でもっとも高い建物となった。1909年には最初の世界反麻薬連盟の会合が行われた。1911年辛亥革命が成功すると、孫文はこのホテルに泊まり、革命の原因と約束を主張した。

第二次世界大戦中はこの建物は日本軍に占領されていた。その後1947年には中国の会社がこのビルを購入した。1949年共産党軍が上海を革命する。この会社は1952年までは経営を続けていたが、1952年には社屋を没収されてしまい、地方建築部がこの建物を使うようになった。さらにその後、1965年、交渉によって現在の和平飯店に取り返されて、ホテルとして再び利用されるようになった。このため、現在では和平飯店南楼としても知られている。

特徴

現在のビルは1908年に完成した。建築面積は2125m2に及び、全床面積は11607m2になった。この建物はレンガの薄板構造を持っており、6階建てで30mに達する高さがあった。外部はルネッサンス風建築であり、ホテルは120の客室を持っており、また、上海で最初にエレベーターを備えた建物であった。

関連項目

外部リンク

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