日本の端の一覧

日本の端の一覧(にほんのはしのいちらん)は、日本領土の東西南北端の一覧である。

日本の端の一覧の位置(日本内)
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 離島を含む日本の東西南北端 (沖ノ鳥島南鳥島は省略)
 本土の東西南北端
 自由に到達可能な東西南北端
 北海道
 本州
 四国

 九州
日本の端の一覧
カモイワッカ岬

なお本項では日本の自治体における東西南北端についても記述する。

離島を含む日本の東西南北端

日本最東端の碑(南鳥島)
日本国最西端之地碑(与那国島)

離島を含む日本における東西南北端。

最北端
日本が領有権を主張している範囲の最北端である。1946年(昭和21年)2月2日からロシア(当時はソビエト連邦)が実効支配しており、民間人ビザなし交流、またはロシア経由で渡航が可能である。ロシア経由の査証渡航については、ロシアの主権を認める行為であるため、日本政府は自粛を呼びかけている[1]
現在の日本の施政下での最北端である。宗谷岬沖の岩礁で、通常の交通手段で訪れることが出来ない。
最南端
数十 cmの露2つからなる島である。浸食保護のため日本政府の管理下に置かれており、民間人が上陸することは困難である。一方、中華人民共和国(中国)、中華民国(台湾)、大韓民国(韓国)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は「島ではない」と主張している。
最東端
島に施設を有する海上自衛隊気象庁の職員のみが上陸可能で、それ以外は工事関係者や研究者に限られるため、上陸には特別な許可が必要である。
最西端
与那国島の沖合にある岩。
自由に到達可能(後述)な地点から観望できる、唯一の正式な端部である。

自由に到達可能な東西南北端

日本最北端の地の碑
波照間島・高那崎
  • 離島にある場合は、徒歩を含む陸上交通、定期航路または定期航空路線の組合せにより到達可能なこと[注 1]
  • その地点またはそこへ至る経路において、民間人の立ち入りが常時制限されないこと。

上記の条件を満たす日本の東西南北端は次の通りである。

最北端
日本の本土の最北端でもある。
最南端
無人島を含まない日本の最南端でもある。
最東端
日本の本土の最東端でもある。
最西端
無人島を含まない日本の最西端でもある。長らく最西端とされてきたが、2019年に基本図とされる国土地理院の2万5千分の1地形図が改訂され、与那国島の北北西約260mに位置するトゥイシが最西端の地点となった[2][3]

日本の本土の東西南北端

納沙布岬

日本の法律で「本土」に関する定義を有するのは離島航路整備法のみで、同法では沖縄本島を含めない北海道本州四国九州の4島を本土としている[4]。一方、一般的には北海道、本州、四国、九州に沖縄本島を加えた5島を「本土」とすることが多く[5]、国土交通省のウェブサイトでは「本土」自体は定義していないものの北海道、本州、四国、九州、沖縄本島の5島を除く島嶼を離島としている[6][注 2]

ここでは、両方の場合の東西南北端を挙げる。

最北端
最南端
最東端
最西端

かつての東西南北端

大日本帝国の東西南北端

阿頼度島
鵞鑾鼻神社
カピンガマランギ環礁の位置

大日本帝国の国土のうち、領土、租借地、委任統治区域の東西南北端。第二次世界大戦による占領地は含めない。

1875年(明治8年)5月7日 樺太・千島交換条約締結まで

最北端
樺太の最北端。ロシア語名はエリザベス岬。樺太・千島交換条約が結ばれるまで樺太は日露混住の地とされていた。

1875年(明治8年)5月7日 樺太・千島交換条約締結以降

最北端
1875年明治8年)5月7日に樺太・千島交換条約が結ばれ、千島列島の最北端が日本の最北端となった。
最東端
1875年(明治8年)5月7日の樺太・千島交換条約により、日本の領土となった。国端崎が最東端と誤解されることもあるが、小泊崎の方が国端崎よりもわずかに東に位置している。

1895年(明治28年)4月17日 下関条約締結以降

最南端
1895年(明治28年)4月17日下関条約によって台湾が日本に割譲されたため、日本の最南端となった。
最西端
澎湖諸島最西端の島。1895年(明治28年)4月17日の下関条約によって澎湖諸島が日本に割譲されたため、日本の最西端となった。

1919年(大正8年)6月28日 ヴェルサイユ条約締結以降

最南端
1919年大正8年)6月28日に調印されたヴェルサイユ条約により、日本は赤道以北のドイツ領ニューギニア委任統治することとなった。カピンガマランギ環礁は、内南洋群島と名付けられた委任統治領の最南端に位置し、委任統治領を含む日本の最南端であった。また、現在のミクロネシア連邦の最南端でもある。
最東端
1919年(大正8年)6月28日調印のヴェルサイユ条約により南洋諸島が日本の委任統治領となったため、委任統治領を含む日本の最東端となった。現在のマーシャル諸島共和国の最東端でもある。

1931年(昭和6年)7月6日 内務省告示第百六十三号以降

最南端
1931年昭和6年)7月6日の「内務省告示第百六十三号」により日本に編入され、委任統治領を除く日本の最南端となった。

1938年(昭和13年)12月23日 外甲第116号閣議決定以降

最西端
新南群島(現在の南沙諸島)の一部。1938年(昭和13年)12月23日外甲第116号閣議決定から、1952年(昭和27年)4月28日サンフランシスコ講和条約が発効するまで日本が高雄市の一部として領有していた。

第二次世界大戦後の東西南北端

1946年(昭和21年)のSCAPIN-677によって日本国政府の施政権が停止されてからの東端・南端・西端を記す。

1946年(昭和21年)3月22日 伊豆諸島復帰まで

最南端
最東端
  • 択捉島ラッキベツ岬 - 但しソ連の占領下にあった(現在もロシアの実効支配下にある)。
  • 納沙布岬 - 日本が実効支配している中での最東端であった。
最西端

1952年(昭和27年)2月10日 トカラ列島復帰まで

最南端

1953年(昭和28年)12月25日 奄美群島復帰まで

最南端

1968年(昭和43年)6月26日 小笠原諸島復帰まで

最南端

1972年(昭和47年)5月15日 沖縄復帰まで

最南端
最東端
  • 南鳥島

2019年(令和元年)6月 国土地理院の2万5千分の1地形図の改訂まで

最西端
  • 与那国島・西崎

本土各島の東西南北端

本土各島(北海道本州四国九州沖縄本島の5島)の東西南北端[注 2]。また、ここでは立ち入り制限や交通については原則として考慮しない。

北海道

宗谷岬
最北端
最南端
最東端
最西端

本州

大間崎
最北端
最南端
最東端
最西端

四国

足摺岬
最北端
最南端
最東端
最西端

九州

佐多岬
最北端
最南端
最東端
最西端

沖縄本島

最北端
最南端
最東端
最西端

日本の東西南北端の自治体

都道府県

都道府県庁の位置にかかわらず、東西南北端の場所を行政区域に含む都道府県。

最北端の都道府県
最南端かつ最東端の都道府県
最西端の都道府県

市町村

最北端の市町村
  • 北海道蘂取郡蘂取村(日本の領有権主張範囲として。但しロシアの実効支配下)
  • 北海道稚内市(現在の日本の施政下として)
最南端の市町村
  • 東京都小笠原村
最東端の市町村
  • 東京都小笠原村(市町村域全体を比較した場合)
  • 北海道蘂取郡蘂取村(市役所・町村役場の位置を比較した場合。但しロシアの実効支配下)
  • 北海道根室市(市役所・町村役場の位置を比較した場合で、現在の日本の施政下として)
最西端の市町村
  • 沖縄県八重山郡与那国町

最北端の市
  • 北海道稚内市
最東端の市
  • 北海道根室市
最西端かつ最南端の市
  • 沖縄県石垣市

最北端の町
最南端の町
  • 沖縄県八重山郡竹富町
最東端の町
最西端の町
  • 沖縄県八重山郡与那国町

最北端の村
  • 北海道蘂取郡蘂取村(ロシアの実効支配下)
  • 北海道宗谷郡猿払村(現在の日本の施政下として)
最南端の村
  • 東京都小笠原村(村域として)
  • 沖縄県宮古郡多良間村(村役場の位置として)
最東端の村
  • 東京都小笠原村(村域として)
  • 北海道蘂取郡蘂取村(村役場の位置として。但しロシアの実効支配下)
  • 北海道阿寒郡鶴居村(現在の日本の施政下の村役場の位置として)
最西端の村
  • 沖縄県宮古郡多良間村

都道府県の東西南北端の自治体

各都道府県の内陸部における端の自治体を記述(政令指定都市の場合は自治体と行政区を記述)。ただし内陸部と自治体が異なる離島が端に当たる場合は、離島の自治体も記述する。

都道府県最東端最西端最南端最北端備考
北海道根室市せたな町松前町稚内市北方領土は除く
-松前町(渡島大島--
青森県階上町深浦町田子町大間町
岩手県宮古市西和賀町一関市洋野町
宮城県気仙沼市七ヶ宿町丸森町気仙沼市
秋田県鹿角市男鹿市湯沢市小坂町
山形県最上町鶴岡市米沢市遊佐町
-酒田市御積島-酒田市(飛島
福島県浪江町只見町矢祭町福島市
茨城県神栖市古河市神栖市北茨城市
栃木県那珂川町日光市栃木市那須塩原市
群馬県板倉町嬬恋村上野村みなかみ町
埼玉県三郷市秩父市新座市上里町
千葉県銚子市館山市南房総市野田市
-富津市第二海堡--
東京都江戸川区奥多摩町町田市奥多摩町
小笠原村南鳥島小笠原村(沖ノ鳥島小笠原村(沖ノ鳥島)-
神奈川県川崎市川崎区山北町三浦市相模原市緑区
新潟県村上市糸魚川市湯沢町村上市
富山県朝日町南砺市南砺市朝日町
石川県珠洲市加賀市白山市珠洲市
---輪島市舳倉島
福井県大野市高浜町おおい町あわら市
山梨県上野原市南アルプス市南部町北杜市
長野県川上村王滝村根羽村未定※※境界未定地域
飯山市栄村
岐阜県高山市揖斐川町海津市飛騨市
静岡県伊東市湖西市御前崎市静岡市葵区
熱海市初島-下田市神子元島-
愛知県豊根村愛西市田原市犬山市
三重県鳥羽市熊野市紀宝町いなべ市
滋賀県東近江市高島市甲賀市長浜市
京都府南山城村京丹後市木津川市京丹後市
大阪府枚方市岬町岬町能勢町
兵庫県川西市上郡町神戸市垂水区豊岡市
--南あわじ市沼島-
奈良県御杖村野迫川村十津川村生駒市
和歌山県北山村日高町串本町橋本市飛地。本地では新宮市
-和歌山市沖ノ島--
鳥取県若桜町日南町日南町岩美町
島根県松江市津和野町吉賀町松江市
隠岐の島町島後--隠岐の島町(竹島)※※竹島の次位は島後
岡山県美作市新見市倉敷市鏡野町
--笠岡市六島-
広島県福山市廿日市市呉市庄原市
山口県岩国市下関市上関町萩市
周防大島町諸島---
徳島県阿南市三好市海陽町鳴門市
香川県東かがわ市三豊市観音寺市高松市
-観音寺市(股島-小豆島町小豆島
愛媛県四国中央市伊方町愛南町今治市
---上島町百貫島
高知県東洋町四万十市土佐清水市大豊町
-宿毛市鵜来島宿毛市(沖の島-
福岡県上毛町糸島市大牟田市北九州市門司区
---宗像市沖ノ島
佐賀県鳥栖市伊万里市太良町唐津市
-唐津市(馬渡島--
長崎県島原市平戸市長崎市松浦市
-五島市肥前鳥島五島市(女島対馬市三ッ島
熊本県高森町水俣市人吉市小国町
-天草市沖の瀬--
大分県佐伯市日田市佐伯市国東市
---姫島村姫島
宮崎県延岡市えびの市串間市延岡市
鹿児島県志布志市南さつま市南大隅町伊佐市
-与論町与論島与論町(与論島)長島町獅子島
沖縄県国頭村那覇市糸満市国頭村沖縄本島
北大東村北大東島与那国町与那国島竹富町波照間島久米島町硫黄鳥島離島を含む端

政令指定都市の東西南北端の区

政令指定都市の行政区および東京23区の特別区を記述。ただし端が内陸部以外で別の区に位置する場合は併記する。

自治体最東端最西端最南端最北端
札幌市厚別区南区南区北区
仙台市宮城野区太白区若林区青葉区
さいたま市岩槻区西区南区岩槻区
千葉市緑区美浜区緑区花見川区
東京都区部江戸川区練馬区大田区足立区
川崎市川崎区麻生区川崎区多摩区
横浜市鶴見区瀬谷区金沢区青葉区
相模原市南区緑区緑区緑区
新潟市北区西蒲区南区北区
静岡市清水区葵区駿河区葵区
浜松市天竜区北区南区天竜区
名古屋市守山区港区港区守山区
京都市伏見区右京区伏見区左京区
大阪市鶴見区此花区住吉区東淀川区
堺市美原区西区南区堺区
神戸市東灘区西区垂水区北区
岡山市東区北区南区北区
広島市安佐北区佐伯区南区似島
安芸区(内陸部)
安佐北区
北九州市小倉南区北九州空港
門司区(内陸部)
若松区小倉南区若松区(男島
門司区(内陸部)
福岡市東区西区早良区西区(小呂島
東区(内陸部)
熊本市東区西区南区北区

その他の定義によるもの

「日本最北西端の碑」を設けている(ただし、『北東から南西にかけて斜め45度に引いた対角線上においての最北西端』と定義した場合、北海道礼文郡礼文町スコトン岬一帯が最北西端となる。また、大韓民国に実効支配されている竹島も、棹崎公園より"北西"に位置する。よって、棹崎公園は、『本土から距離があり、一般的な交通手段で国内より到達可能な場所』としての最北西端であることを留意する必要がある)。
「本州最北西端」の碑を設けている。
  • 相泊橋(北海道目梨郡羅臼町)
公道の日本最北東端。付近に「日本最北東端の碑」も。
  • 南東端は南端(南鳥島)と、南西端は西端(西崎)と同じ。

脚注

注釈

  1. 交通は季節開放であってもよく、定期便は季節運行であってもよい。
  2. なお、海上保安庁、総務省統計局、国土交通省で採用されている島数の統計では、本土と橋や防波堤のような細い構造物で繋がったものを島として扱っており[7][8]、橋で繋がった島を本土と区別している。

出典

  1. 北方領土への渡航自粛要請 | 外務省”. 外務省. 2015年2月3日閲覧。
  2. 日本最西端、260メートル先へ 与那国島の岩を地形図に 八重山日報、2019年6月11日閲覧。
  3. 日本最西端、北北西へ 沖縄県・与那国島の岩を地形図に 琉球新報、2019年6月11日閲覧。
  4. 離島航路整備法第2条第1項
  5. 知る-基本情報-|知る・調べる 日本離島センター
  6. 日本の島嶼の構成 国土交通省
  7. 知る-基本情報-”. 日本離島センター. 2018年12月1日閲覧。
  8. 離島の現状について”. 国土交通省離島振興課. 2018年12月1日閲覧。

関連項目

外部リンク

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