建元 (漢)

建元(けんげん)は、中国前漢代の元号(紀元前140年-紀元前135年)。中国最初の元号である。景帝の崩御後、皇位を継いで即位した武帝の最初の元号でもある。

概要

古代中国は元々、皇帝など天子即位を機に元年、二年、三年…と数えていた(即位紀元)。前漢の文帝に至って初めて在位中の改元が行われたが、年号は付けられなかった。

建元も、その初年当時から使われていたのではなく、元鼎年間に、先立つ年代に名称を付けることが建議され、遡って「建元」と名付けられたと推定されている[1][2]

主な出来事

  • 2年:張騫匈奴を東西から挟撃するための同盟の使者として月氏に向けて出発。
  • 3年:閩越の攻撃を受けた東甌救援のため派兵。
  • 5年:三銖銭を廃止し半両銭の使用を開始。

西暦との対照表

建元元年2年3年4年5年6年
西暦前140年前139年前138年前137年前136年前135年
干支辛丑壬寅癸卯甲辰乙巳丙午

参考文献

  • 史記』(中華書局 1974年)
  • 漢書』(中華書局 1974年)
  • 李崇智『中国歴代年号考』(中華書局 2004年)

脚注・出典

  1. 西嶋定生『秦漢帝国 : 中国古代帝国の興亡』講談社〈講談社学術文庫1273〉、1997年3月10日。ISBN 978-4061592735。
  2. 所功『日本の年号 揺れ動く<元号>問題の原点』(雄山閣)p.16-22

関連項目

  • 他王朝の建元(曖昧さ回避)
前の元号
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中国の元号
前漢
次の元号
元光
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