巨神兵東京に現わる

巨神兵東京に現わる』(きょしんへいとうきょうにあらわる)は、東京都現代美術館2012年7月10日から開催された展覧会「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」にて公開された特撮短編映画[1][2]。展覧会の館長を務めた庵野秀明による企画作品。監督は樋口真嗣。『風の谷のナウシカ』に登場する巨神兵を用いたスピンオフ作品となっている。展覧会はその後、全国を巡回した。

巨神兵東京に現わる
監督 樋口真嗣
脚本 庵野秀明
製作 小林毅
ナレーター 林原めぐみ
音楽 岩崎太整
撮影 鈴木啓造
桜井景一
編集 佐藤敦紀
制作会社 特撮研究所
カラー
製作会社 スタジオジブリ
公開 劇場未公開
上映時間 9分3秒
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
巨神兵東京に現わる 劇場版
監督 樋口真嗣
脚本 庵野秀明
製作 小林毅
ナレーター 林原めぐみ
音楽 岩崎太整
撮影 鈴木啓造
桜井景一
編集 佐藤敦紀
李英美
制作会社 特撮研究所
カラー
製作会社 スタジオジブリ
公開 日本の旗 2012年11月17日
上映時間 10分7秒
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語

2012年11月17日から、『巨神兵東京に現わる 劇場版』のタイトルで『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』と同時上映された[3]。特撮博物館上映版と違い、エンドロールの追加、モノローグや音声の調整に加え、映像の調整として合成の巨神兵の羽や電柱、火花などに3DCGを使用している[4][2]

ストーリー

東京に一人で暮らしている女性の「私」のところに、突然弟がやってきて「明日、この街は滅ぶ」と予言めいたことを言い出す。いつもはそんなことを言わない弟を訝しく思いながらも取り合わない「私」だったが、翌日に突然異形の巨人「巨神兵」たちが東京に現れ、街を焼き尽くしていく。

キャスト

製作

本作品では特撮博物館用に上映する映画という趣旨のためにCGを一切使用しないという制約の下、新旧様々な手法による特撮技術とデジタル合成のみで製作されている[5]。ミニチュアは一部を新造したほか、マーブリング・ファインアーツ東宝特撮研究所で保管していたものも総動員された[2]

また、特撮博物館内では本作品の撮影の様子を収めたメイキング映像『巨神兵が東京に現われるまで』も同時公開された。監督の樋口真嗣によると、元々が博物館内で特撮映像の作り方を紹介するという趣旨だが過去の特撮映画のメイキング映像があまり存在しないために「メイキングを作るための本編を撮った」と語っている[6]

舞城王太郎による「言語」(劇中テキスト)は、雑誌『文藝』2013年夏季号の「特集:舞城王太郎」に全文掲載された[7]

スタッフ

受賞

2013年2月23日、VFX-JAPANアワードの「CM、博展映像部門」を受賞した[9]

テレビ放送

2014年9月5日の『金曜ロードSHOW!』で『巨神兵東京に現わる 劇場版 TV版』が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q TV版』と合わせて地上波初放送された。視聴率は関東地区で10.0%を記録した。

関連商品

2013年4月24日発売の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のBD/DVDにも映像特典として収録。スタジオジブリ製作の作品であるため、慣例通り本編冒頭にはトトロの横顔とロゴの描かれたシーンが挿入されているが、本作品に限ってはデザインは同一であるものの背景が従来のブルーではなく、レッドを基調にしたカラーリングとなっている。

脚注

外部リンク

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