岐阜中央病院

医療法人社団誠広会 岐阜中央病院(いりょうほうじんしゃだんせいこうかい ぎふちゅうおうびょういん)は、かつて岐阜県岐阜市に存在した病院1983年に開設された誠広会病院(のち岐阜リハビリテーション病院へ改称)を前身とし、医療法人社団誠広会が運営していた。

岐阜中央病院
岐阜中央病院
岐阜中央病院
岐阜中央病院時代の外観
情報
正式名称 医療法人社団誠広会 岐阜中央病院
英語名称 Gifu Chuo Hospital
前身 誠広会病院
→岐阜リハビリテーション病院
標榜診療科 内科、消化器科、循環器科、神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科、歯科、矯正歯科、小児歯科
許可病床数 352床
一般病床:296床
療養病床:56床
機能評価 一般200床以上500床未満:Ver5.0
付加機能評価(緩和ケア機能)
開設者 医療法人社団誠広会
開設年月日 1983年4月(誠広会病院)
所在地
501-1151
岐阜県岐阜市川部3丁目25番地
二次医療圏 岐阜
特記事項 2017年に誠広会が民事再生手続きに入り、当院を医療法人清光会へ譲渡[1]2018年4月に医療法人清光会 岐阜清流病院として開院。
PJ 医療機関

2017年から行われた誠広会の民事再生手続きの後、医療法人清光会[2]へ譲渡された[1]。なお民事再生手続き後も、医療法人社団誠広会は現存する(2023年3月現在)[3]

2018年4月、清光会により 医療法人清光会 岐阜清流病院(いりょうほうじんしゃだんせいこうかい ぎふせいりゅうびょういん)[4]として開設した。

岐阜中央病院時代から、岐阜大学医学部附属病院に次ぐ岐阜市北部で最大規模の病院であり、岐阜市北西部や隣接する北方町地域医療を担っている。

沿革

誠広会運営

  • 1983年(昭和58年):誠広会病院として設立される。
  • 1983年-1990年の間:誠広会病院から岐阜リハビリテーション病院へ改称する。
  • 1999年(平成11年):現在地に移転し、岐阜中央病院へ改称する。デイケアセンターを設置する。
  • 2007年(平成19年):PETセンターが設置される。
  • 2017年(平成29年):誠広会が民事再生申し立て、民事再生手続きを開始。

清光会運営

  • 2018年(平成30年):誠広会から譲渡を受けた医療法人社団清光会により、岐阜清流病院として開設。

岐阜中央病院時代

岐阜中央病院は診療科11科、病床数352床(一般296床、療養56床)を有す岐阜市北部を代表する病院の一つである。日本医療機能評価機構認定病院。救急指定病院として岐阜県知事により告示されている。

多くの診療科を持つ病院であるが、前身の名前にもあるように特にリハビリテーション医療に特徴があり、岐阜地域リハビリテーション広域支援センターの機関指定も受けている。本院は岐阜県内でも屈指の規模を持つリハビリテーション施設を有しており、通院・入院リハビリはもちろん訪問リハビリやデイケアによるリハビリにも対応しており、リハビリテーション科医師4名(2008年2月時点)を含む約50名のスタッフによって理学療法作業療法言語療法のいずれも可能となっている。また県内で初めて回復期リハビリテーション病棟が設置されたのも本院であり、脳神経外科関連の疾患や術後のリハビリ期などに用いられている。

終末期医療においては、岐阜中央病院には28床からなる緩和ケア病棟ホスピス)を有しており、日本医療機能評価機構にも付加機能として認定されている。緩和ケア病棟の設置は岐阜県では本院が唯一[5]であることから、岐阜県においては緩和医療の中心的な役割を担っている。また慢性期医療や終末期医療だけでなく、本院は急性期医療に関しても力を入れており、救急医療に関しては二次救急病院として年間1200~1500台の救急搬送・5000人前後の救急患者を受け入れている。2007年7月には心臓カテーテル室が設置され、循環器科の診療機能拡大が図られている。そのほか脳神経外科病棟には脳卒中センターとしての機能を有している。

設備面においてはMRI16列マルチスライスCTマンモグラフィなど多数の高度医療機器を備えている。また2007年7月には前述の心臓カテーテル室の整備と共に、岐阜県内で4番目・岐阜地区では岐阜県総合医療センターに次ぐ2番目にPET-CTが導入されており、がん診断などに用いられている。施設面においては、本院は1999年に現在の場所に移転され、それと同時に緩和ケア病棟などが整備されている。また回復期リハビリテーション病棟やHCU、亜急性期病床が整備されており、症状に応じた対応が可能となっている。そのほか本院には天然温泉に入浴することができる温泉棟や人工透析センターなどが設置されている。なお本院は健康増進法に基づいて駐車場なども含め敷地内においては全面禁煙となっている。

その他の特徴として、岐阜中央病院の近隣には姉妹法人となる「社団法人誠広会」が運営している「ケアハウス やすらぎの里 川部苑」や「特別養護老人ホーム やすらぎの里 川部苑」があり、本院併設の訪問看護ステーションやデイケアセンターも含め、介護分野においても地域の拠点となっている。また本院は作業療法士理学療法士など医療技術者の実習学校に指定されている。そのほか、本院と平野総合病院の間を結ぶバスが運行されている。

診療科

専門外来

  • 緩和ケア科外来
  • 心臓外来(内科)
  • 漢方外来(内科)
  • 糖尿病内分泌(内科)
  • 乳腺外来(外科) ほか

施設概要

  • 外来各科
  • 一般病床
  • HCU
  • 回復期リハビリテーション病棟
  • 緩和ケア病棟
  • 中央手術室・中央材料室
  • 温泉棟
  • PETセンター
  • 脳卒中センター
  • リハビリテーションセンター
  • 人工透析センター
  • デイケアセンター
  • 岐阜中央病院訪問看護ステーション

交通アクセス

  • 岐阜バス
    • 大野忠節線・モレラ忠節線「川部」停留所より徒歩5分
    • 真正大縄場線・岐阜高専線「曽我屋東」停留所より徒歩15分
  • 当院と平野総合病院を結ぶ病院間送迎バスも運行されている。

脚注

  1. 井艸恵美 (2019年2月4日). 「病院大淘汰」都心立地ですら安泰じゃない過酷”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2022年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年10月6日閲覧。
  2. 医療法人清光会 医療法人清光会、2022年10月6日閲覧。
  3. 医療法人社団 誠広会
  4. 医療法人清光会 岐阜清流病院
  5. 緩和ケア病床については郡上市民病院の療養病棟でも8床設置されている。

外部リンク

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