安芸中山駅

安芸中山駅(あきなかやまえき)は、広島県安芸郡中山村(現在の広島市東区中山地区)に存在した国鉄(当時は鉄道省芸備線廃駅)。1941年昭和16年)8月10日に営業休止となった。

安芸中山駅
あきなかやま
石ヶ原 (2.5 km)
(1.3 km) 矢賀
所在地 広島県安芸郡中山村
(現:広島市東区中山地区
北緯34度24分29.9秒 東経132度29分55.6秒
所属事業者 鉄道省
所属路線 芸備線
キロ程 155.6 km(備中神代起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
10人/日(降車客含まず)
-1935年-
乗降人員
-統計年度-
10人/日
-1935年-
開業年月日 1929年昭和4年)3月20日
廃止年月日 1941年(昭和16年)8月10日
備考 ガソリンカー専用駅

概要

芸備鉄道の開業当初、中山村には駅が無かったが、1929年昭和4年)に芸備鉄道がガソリンカーの運転を開始すると、同年3月20日にガソリンカー専用駅として中山踏切の近くに中山停留所が設置された。

1937年(昭和12年)7月1日に芸備鉄道が国有化され芸備線になると、中山停留所は安芸中山駅に改称され、引き続きガソリンカー専用駅として営業した。

その後、戦時体制下に入り燃料事情が悪化。1941年(昭和16年)8月10日には芸備線におけるガソリンカーの運転が廃止され、安芸中山駅は他のガソリンカー専用駅とともに営業を休止した。

現在、芸備線の広島口における輸送改善において、芸備線の高速化・電化とともに安芸中山駅の復活(中山新駅の設置)が議論されることがある[1]

利用状況

以下の情報は、広島県統計書に基づいたデータである[2]

年度 1日平均
乗降人員
年度毎
乗車数
年度毎
降車数
乗客収入
(円)
1929年(昭和4年) 16.84,2281,888366
1930年(昭和5年) 27.54,6525,377578
1931年(昭和6年) 25.54,7754,549688
1932年(昭和7年) 21.34,1783,582658
1933年(昭和8年) 19.53,6193,506539
1934年(昭和9年) 21.03,8723,798580
1935年(昭和10年) 20.23,6283,741483

隣の駅

鉄道省
芸備線
蒸気機関車牽引列車
通過
ガソリンカー
石ヶ原駅 - 安芸中山駅 - 矢賀駅

石ヶ原駅と当時の矢賀駅は当駅同様ガソリンカー専用駅であり、当駅と同時に廃止された。ただし矢賀駅は1942年(昭和17年)に信号場として復活、翌年には矢賀駅として旅客営業を開始した。

脚注

  1. JR芸備線中山新駅の設置を希求”. 2023年5月11日閲覧。
  2. 『中山村史』より

参考書籍

関連項目

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