大倉忠司

大倉 忠司(おおくら ただし、1960年2月4日 - )は、日本の実業家。株式会社鳥貴族ホールディングス代表取締役社長CEO。人気焼き鳥チェーン店「鳥貴族」を一代で築いた。大阪府東大阪市出身。

おおくら ただし
大倉 忠司
生誕 (1960-02-04) 1960年2月4日(63歳) [1]
日本の旗 日本 大阪府東大阪市
国籍日本の旗 日本
出身校辻調理師専門学校
職業実業家
団体株式会社鳥貴族ホールディングス代表取締役社長CEO
著名な実績【著書】『鳥貴族「280円均一」の経営哲学』
テレビ番組カンブリア宮殿
『はじっこ革命 そんなとこから、世界は変わる』
スッキリ
子供大倉忠義(長男)
公式サイト大倉忠司 (@TadashiOokura) - Twitter
大倉忠司 (@toriki_0501) - Instagram
大倉忠司 (tadashi.ookura) - Facebook
映像外部リンク
テレビ東京 Official YouTube Channel
カンブリア宮殿 座右の銘(鳥貴族社長・大倉 忠司 氏) - YouTube

概要

1960年2月、大阪府東大阪市生まれ。高校、調理師専門学校を経て、ウェイターとして大手ホテルチェーンで働く。1982年、焼鳥店に転職。1985年に独立、東大阪市内に「鳥貴族」1号店をオープン[2]

1986年に株式会社イターナルサービス(現:株式会社鳥貴族)を設立、代表取締役社長に就任。全メニュー280円の低価格路線が支持され、出店を拡大。2014年ジャスダック上場。2015年東証2部2016年東証1部に上場[2]

2023年現在、東京名古屋大阪を中心に600店舗以上出店する[2]

経歴

1960年昭和35年)2月4日、大阪府東大阪市生まれ[3]。実家はブリキ加工の町工場であった[3]。祖父は、玩具製造会社「大倉商店」を創業[4]

大阪府立盾津高校(現在の大阪府立かわち野高校)2年の夏にビアガーデンでバイトを始め、その仕事ぶりが認められて焼鳥とおでんの担当を任されたことで飲食業の面白さに目覚める[3]

高等学校卒業後、飲食業へ進む意思を持ち、辻調理師専門学校に進学、和食中華料理洋食を一通り学ぶ[5]。辻調理師専門学校卒業後はロイヤルホテル(現在のリーガロイヤルホテル)に就職、ホテルのイタリア料理店へ調理師として入職するもホールウェイター担当として勤務し[6][7]、ここで大倉は接客の面白さに目覚め、3年目にキッチンへの異動を打診されるも「接客の方が面白い」という理由でホール担当を続けたという[5][6]

大倉はホテルから実家近くの焼鳥屋へ転じて修行し[6]、独立を決意して、1985年(昭和60年)に東大阪市の近畿日本鉄道俊徳道駅前に9坪・27席の店舗[8]から念願の店『じゃんぼ焼鳥 鳥貴族』を開業。開業資金は実家の両親が手配してくれたという[7]。「村さ来」の社長の本をバイブルに“ヤング世代をつかむ”明るい店舗、ゆとりのある席、ボリュームあるメニューで展開。店名の由来は「お客さまを貴族扱いする」[8]。その後、1986年(昭和61年)に法人化。イターナルサービス(現・株式会社鳥貴族ホールディングス)を設立して年に1店のペースで多店舗展開。『鳥貴族』のフランチャイズ化へ向けての布石を打つ[6]

2003年平成15年)大阪市中央区の道頓堀に初出店。阪神優勝の波に乗ってブレイク[8]。以後、2005年(平成17年)東京へ進出するなど順調に経営規模を拡大し、『低価格298円均一』をスローガンに通算600店舗を数えるまでに『じゃんぼ焼鳥 鳥貴族』を成長させた。

2012年(平成24年)初の著書『鳥貴族「280円均一」の経営哲学』を東洋経済新報社より出版[8]

2014年(平成26年)ジャスダック2015年(平成27年)東証2部2016年(平成28年)東証1部に上場させる。2021年令和3年)2月に持株会社制へ移行し「鳥貴族ホールディングス」に改称[9]

2023年令和5年)現在、焼鳥一筋40年、『焼鳥屋で世の中を明るくしたい』という永遠の理念のもと、鳥貴族、トリキバーガーを中心に『グローバルチキンフードカンパニー』を目指している[10]

人物

  • 好きな言葉は「我がはからいにあらず」[10]
  • 趣味はワイン、グルメ巡り、ドライブ[10]
  • 長男はタレントの大倉忠義関ジャニ∞)。大倉自身は後継者について、「自分の息子3人から跡継ぎを出すことはせず、生え抜き社員から選びたい」と考えているという[11]
  • SNSを上手に駆使している。「鳥貴族」の公式Twitterが4万フォロワーのなか、大倉の個人Twitterは14万フォロワー。新メニューや新店舗のお知らせに活用。近年では親子のTwitter交流が話題となることもある[12]
  • 自身が客として鳥貴族に行ったら何を頼むか?取材で聞かれたところ「まずはプレミアム・モルツ。ビールのお供としてスピードメニューから塩だれキューリ、味付煮玉子、キャベツ盛を注文します。同時にもも貴族焼(たれ)とハート(たれ)を注文します」と答えている。たれを頼む理由として店舗によって異なるタレの味の確認も兼ねて、タレで頼んでいるという[13]
  • 成功した要因を取材時に聞かれ、4つあげている。①成長の秘訣は好きになること ②お金ではなく夢を追いかけている ③すべての愛を知り、志を持つ ④絶対人の悪口は言わない。言うんだったら直接言う[14]
  • 大倉家には代々、名前の中に「忠」が入っている。祖父の名前は「忠太郎」で玩具製造会社を創業。それぞれの息子たち(忠司の父もその中の1人)にも玩具製造会社を経営できるように育てた。祖父の「忠」という字を大切に考え、長男にも「忠義」と付けたという。大倉家では「忠」が永遠に受け継がれていくよう、遺言には書きたいと考えている[4]

出演

テレビ

ラジオ

著書

  • 『鳥貴族「280円均一」の経営哲学』(東洋経済新報社、2012年11月1日) ISBN 978-4492502433

脚注

  1. 大倉忠司プロフィール HMV&BOOKS online
  2. 【経営者通信】大倉 忠司(おおくら ただし)プロフィール
  3. 「鳥貴族をつくった男」の知られざる悪戦苦闘 東洋経済オンライン 2017年2月15日
  4. アメブロ「大倉家の「忠」」
  5. 第72回 株式会社鳥貴族 代表取締役社長 大倉忠司氏 『飲食の戦士たち』 株式会社キイストン
  6. 大倉忠司社長(鳥貴族)の「うぬぼれ」てなんぼ 日経ビジネス 2018年8月24日
  7. 道頓堀で成功 全国区に 鳥貴族社長 大倉忠司さん(もっと関西) 日本経済新聞 2018年1月9日
  8. 鳥貴族「280円均一」の経営哲学
  9. 【産経新聞】鳥貴族が値上げ&賃上げ戦略 トリキバーガーで見いだす活路
  10. 大倉忠司Twitterトップページにて
  11. 関ジャニ∞大倉、父親の鳥貴族社長が「継がせない。自分の夢を追いかけて」 デイリースポーツ 2017年5月2日
  12. 関ジャニ大倉忠義「誰が大トリ貴族や!」→鳥貴族社長の父反応 ツイッター交流に反響「素敵な親子」
  13. 【YAHOO!ニュース】鳥貴族社長に聞いた「トリキに行ったらどう注文するか、何で飲むか」
  14. 「僕が成功できたのは、お金ではなく夢を追いかけ続けているから」鳥貴族・大倉社長が語る、成功のために必要な4つのヒント
  15. 【テレビ東京公式HP】「カンブリア宮殿~280円均一で絶好調!焼き鳥チェーンの"ぶれない経営"
  16. 【ザ・テレビジョン】はじっこ革命 そんなとこから、世界は変わる
  17. https://www.iza.ne.jp/article/20200514-XS6FWSEXXFPGNBE4JDBXZ2ROIA/
  18. 池尻和佳子のトコワカ - RKBテレビ
  19. 【BS朝日】「ザ・インタビュー〜トップランナーの肖像〜」バックナンバー
  20. InterfmとFM大阪にて放送中「お店ラジオ」【5/22,29 OA】鳥貴族ホールディングスの代表 大倉氏が登場

関連項目

外部リンク

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