変わり兜
変わり兜(かわりかぶと)は、頭形兜(ずなりかぶと)、突盔形兜(とっぱいなりかぶと)等の鉢自体に装飾を施した兜。当世具足の兜(「当世兜」)の1つとして、慶長年間をピークに室町時代末期から江戸時代初期にかけて流行した。「形象兜」「形兜(なりかぶと)」とも呼ばれる。
多くの武将は兜の立物で自らを誇示したが、変わり兜はさらに兜全体に装飾が施されているのが特徴である。
変わり兜には、鉢の上に和紙や皮革、動物の毛などで装飾を施したものと、鉢の形状自体を加工して作ったものがある。動植物・器物・地形・神仏などあらゆるものをモチーフにし、当時の武士の気性を反映した奇抜なデザインが多い。江戸時代に入ると工芸技術の向上により、更に多様な装飾性の強い変わり兜が作られるようになった。
ギャラリー
- 烏帽子形(えぼしなり)の兜
- 唐冠形(とうかんなり)の兜
- 角頭巾形(すみずきんなり)の兜を持つ当世具足
- 宝珠形(ほうじゅなり)の兜
- 黒田長政像
関連書籍
外部リンク
- ウィキメディア・コモンズには、変わり兜に関するカテゴリがあります。
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.