善宝寺駅

善宝寺駅(ぜんぽうじえき)は、山形県鶴岡市大字下川にあった、庄内交通湯野浜線廃駅)である。湯野浜線廃止に伴い1975年(昭和50年)4月1日に廃止された。

善宝寺駅
駅舎
ぜんぽうじ
Zempōji
北大山 (2.0 km)
(2.4 km) 七窪
所在地 山形県鶴岡市下川
北緯38度46分20.7秒 東経139度46分9.5秒
所属事業者 庄内交通
所属路線 湯野浜線
キロ程 8.4 km(鶴岡起点)
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1929年(昭和4年)12月8日
廃止年月日 1975年(昭和50年)4月1日

なお、この項目では、駅跡に開設されていた善宝寺鉄道記念館についても記する。

駅構造

  • 相対式ホームで2面2線の列車交換可能な地上駅だった。
  • 列車交換できる構造だが、営業末期は全列車併合閉塞となり、電車は全て駅舎側のホームに発着していた。
  • 駅舎は近くにある善宝寺をモデルとしたもので、特徴的な駅舎だった。
  • 鶴岡方の農業倉庫沿いに側線があり、米や肥料等の貨物取り扱いをしていた。

駅周辺

  • 善宝寺郵便局
  • 善宝寺(善寳寺)

湯野浜温泉駅から当駅までの廃線跡は自転車道として整備されている。

歴史

善宝寺鉄道記念館

善宝寺駅に保存されているモハ3形

善宝寺鉄道記念館は、湯野浜線廃止後、当駅に設けられていた鉄道保存展示施設1978年(昭和53年)4月29日に開館した[1]。当駅の駅舎を利用し湯野浜線の資料を展示していたほか、毎年5月5日には鉄道模型大運転会を開催していた。また構内には以下の車両が保存されていた。

しかし、駅舎や施設の老朽化及び入場者が減少したために土休日のみの営業になった後、1993年(平成5年)に閉館となった。閉館後も施設や車両は残されていたが、荒廃が進んだため、駅舎は2022年に取り壊しが決定し7月に解体工事の安全祈願が行われた。ホームと車両と動輪の処遇は未定[2]

閉館後、湯野浜温泉の「庄内クラフトステーション」に資料の一部が移されて公開していたが、併設されていたホテルが廃業となり、現在は見ることはできない。ちなみに「庄内クラフトステーション」は松ヶ岡開墾記念館に移転しているが、湯野浜線の資料はない。

隣の駅

庄内交通
湯野浜線
北大山駅 - 善宝寺駅 - 七窪駅

脚注

  1. 『善宝寺駅跡に鉄道記念館公園 ホーム復元オープン 参拝客の憩いの場にも』昭和53年5月9日読売新聞山形
  2. 善寳寺鉄道記念館 旧駅舎 解体祈祷龍王尊祈祷道場 善寳寺(2022年7月23日閲覧)
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