向日町駅
向日町駅(むこうまちえき)は、京都府向日市寺戸町久々相(くぐそう)にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)東海道本線の駅である。駅番号はJR-A34。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。
向日町駅 | |
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駅舎(2015年12月) | |
むこうまち Mukōmachi | |
所在地 | 京都府向日市寺戸町久々相10番地 |
駅番号 | JR-A34 |
所属事業者 |
西日本旅客鉄道(JR西日本) 日本貨物鉄道(JR貨物)* |
所属路線 | A 東海道本線(JR京都線) |
キロ程 |
520.0 km(東京起点) 京都から6.4 km |
電報略号 | ムコ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面4線(乗降は2面2線のみ) |
乗車人員 -統計年度- |
7,994人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1876年(明治9年)7月26日 |
備考 |
直営駅 みどりの券売機プラス設置駅 |
* 定期貨物列車の発着はなく、実質休止状態。 |
概要
構内に京都市南区との境界がある。向日市の中心部、阪急電鉄京都線東向日駅とは約500mほどの距離がある。なお、同じく向日市所在の阪急京都線の東向日駅(旧 東向日町駅)・西向日駅(旧 西向日町駅)は1972年10月の市制施行とともに現在の駅名に改称されたが、当駅は市制を施行しても改称されなかった。
当駅は開業当初から西口しか設けられていないが、2026年冬をめどに橋上駅舎への改築と東口新設が進められている[1]。東口には市街地再開発事業として駅前広場が整備されるほか、5階建ての駅ビルと36階建ての超高層マンションが建設される予定[2]。このマンションは高さ128mで、京都府内で最も高いマンションとされる[3]。さらに、京都市と向日市の都市計画事業として、向日町上鳥羽線、牛ケ瀬勝竜寺線の整備が計画されているほか、土地区画整理事業として駅南東部の森本東部地区を工業用地とする予定であり、既にニデックの新拠点「ニデックパーク」が進出している[4][3]。
歴史
向日町駅は京都府内で最も歴史の古い鉄道駅である。
- 1876年(明治9年)
- 1895年(明治28年)4月1日:線路名称制定。東海道線(1909年より東海道本線)の所属となる。
- 1966年(昭和41年)7月1日:駅舎改築[5]。
- 1972年(昭和47年)10月1日:市制施行により、所在地が向日市となる。
- 1985年(昭和60年)3月14日:日中時間帯の快速列車停車により、内側線のホームが12両編成停車対応に増設される。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月13日:路線愛称の制定により、「JR京都線」の愛称を使用開始。
- 1999年(平成11年)6月24日:当駅には住友大阪セメント向日町サービスステーションの専用線が接続し、近江長岡駅(同社伊吹工場)からのセメント輸送が行われていたが、この日の到着便をもって廃止。
- 2002年(平成14年)7月29日:JR京都・神戸線運行管理システム導入。
- 2003年(平成15年)11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
- 2006年(平成18年)3月27日:本巣駅(住友大阪セメント岐阜工場)からのセメント輸送がこの日の到着便をもって廃止され、貨物列車の設定が廃止された。
- 2007年(平成19年)3月18日:駅自動放送を更新。
- 2014年(平成26年)5月25日:改札口とホームを結ぶエレベーターと改札内の多目的トイレが使用を開始する。
- 2015年(平成27年)3月12日:入線警告音の見直しに伴い、接近メロディ導入[6]。
- 2018年(平成30年)
駅構造
島式ホーム2面4線を有する地上駅(12両編成対応)であるが、外側線に列車が停車しないため外側の1・4番のりばには柵があり、内側の2・3番のりばのみ乗降の取り扱いを行う。駅舎は線路西側にあり、ホームへは連絡地下道で結ばれている。2014年5月25日にエレベーターが設置されバリアフリー化され、トイレもリニューアルされた。京都貨物駅からの貨物専用線が当駅構内で旅客線と合流するほか、京都総合運転所への入出庫駅でもあるため、場内・出発信号機を有する。
ダイヤ
日中時間帯は普通列車(大阪方面行きは高槻駅から快速)が1時間に4本(土曜・休日の11・12時台は各駅停車の普通電車も4本)停車する。朝夕は本数が多くなる。なお、朝ラッシュ時(平日は8時以前、土休日は7時以前)は7両の普通電車のみが停車する。
利用状況
「京都府統計書[府統計 1]」と「向日市統計書[市統計 1]によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。2009年に大幅に利用者数が減少しているのは桂川駅開業に伴い、洛西ニュータウン方面からのバスの一部路線が桂川駅発着になった影響である。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 9,462 |
1998年 | 9,703 |
1999年 | 9,489 |
2000年 | 9,837 |
2001年 | 9,770 |
2002年 | 9,907 |
2003年 | 10,560 |
2004年 | 10,967 |
2005年 | 11,337 |
2006年 | 11,575 |
2007年 | 11,529 |
2008年 | 10,344 |
2009年 | 7,952 |
2010年 | 7,741 |
2011年 | 7,763 |
2012年 | 7,797 |
2013年 | 7,971 |
2014年 | 7,864 |
2015年 | 7,693 |
2016年 | 7,648 |
2017年 | 7,764 |
2018年 | 7,921 |
2019年 | 7,994 |
駅周辺
同駅の大阪駅寄りにはJR西日本の吹田総合車両所京都支所(旧・向日町運転所)がある。
京都府道207号線が駅前から伸びており、市の中心である東向日駅(阪急電鉄京都本線)周辺と結んでいる。
- 物集女車塚古墳
- 竹の径
- 桓武天皇皇后陵
駅改札は西側にしか無い為、駅東側へは200m北にある地下道か250m南にある地下道・踏切を経由する。
バス路線
「JR向日町」停留所にて、以下の路線バスやコミュニティバスが発着する。
- 何れも1日7便、平日のみ運行されている。全国相互利用サービス対象交通ICカードおよびhanicaは南ルートのみ使用可能である。
隣の駅
脚注
出典
- 『JR京都線 向日町駅自由通路整備・橋上化事業の概要について』(プレスリリース)JR西日本、2022年12月16日 。2023年4月8日閲覧。
- “JR向日町駅周辺のまちづくり”. 向日市 (2022年12月17日). 2023年4月8日閲覧。
- 山本 考志「日本電産新拠点は都市化制限エリア、宙に浮く課税 京都・向日市が誘致」『産経新聞』、2022年8月29日。2023年4月8日閲覧。
- “JR向日町駅周辺と森本東部のまちづくり”. 向日市 (2021年9月30日). 2023年4月8日閲覧。
- 「向日町駅の改築工事完成」『交通新聞』交通協力会、1966年7月3日、3面。
- 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
- “向日町駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 向日町駅|駅情報:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- 広報むこう平成18年7月15日号 むこう今昔写真館 - 向日市