北見相生駅
北見相生駅(きたみあいおいえき)は、北海道網走郡津別町相生にあった日本国有鉄道(国鉄)相生線の駅(廃駅)で、同線の終着駅である。電報略号はキア。事務管理コードは▲122607[2]。
北見相生駅 | |
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駅舎(2008年9月) | |
きたみあいおい Kitami-Aioi | |
所在地 | 北海道網走郡津別町字相生 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 相生線 |
キロ程 | 36.8 km(美幌起点) |
電報略号 | キア |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1925年(大正14年)11月15日[1] |
廃止年月日 | 1985年(昭和60年)4月1日[1] |
備考 | 相生線廃線に伴い廃駅 |
歴史
駅構造
廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅で、終端駅となっていた。職員配置駅であった。ほかに機回し線などの側線を数本有していた[7]。ホームは線路の東側(北見相生方面に向かって左手側)に存在し、平屋建ての木造駅舎[8]が接していた。駅舎の南側部分には側線が1本入り、切欠きホームとなっていた。かつては給水タンクやターンテーブルも存在したが、路線廃止前に撤去されている(ターンテーブルは遺構あり[9])。ホームには高山植物のコマクサが植えられていた[8]。
利用状況
利用状況の推移については以下の通り。年間の値のみ判明している年度の1日平均は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | |
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年間 | 1日平均 | |||
1928年(昭和3年) | (35.5) | [5] | 1日平均乗降人員71人 | |
1931年(昭和6年) | (22.5) | 1日平均乗降人員45人 | ||
1934年(昭和9年) | (29.0) | 1日平均乗降人員58人 | ||
1950年(昭和25年) | 45,892 | (123.5) | [5][10] | 1日平均乗降人員247人 |
1951年(昭和26年) | 60,836 | (166.2) | [10] | |
1952年(昭和27年) | 42,595 | (116.7) | ||
1955年(昭和30年) | (127.5) | [5] | 1日平均乗降人員255人 | |
1960年(昭和35年) | (193.5) | 1日平均乗降人員387人 | ||
1965年(昭和40年) | (167.5) | 1日平均乗降人員355人 | ||
1968年(昭和43年) | (193.0) | 1日平均乗降人員386人 | ||
1981年(昭和56年) | 60 | [7] |
駅跡
旧駅構内はかつては交通公園として整備されていたが[11]、現在は「道の駅あいおい」が開設され、その施設に含まれている。現役当時に忠実に復元された駅舎[9]があり、ビデオホーンなどの備品や、プラットホーム、レール、駅名標、車庫[9]、構内除雪車キ703を始めとした鉄道車両などが保存展示されていたが、車庫は2018年11月の時点で経年劣化により倒壊しており、立ち入りが制限されている。2016年(平成28年)から駅舎は喫茶店としても利用されており、ホームの駅名標・案内板は塗り直され、レプリカの新しい書体となっている。当初は「駅舎カフェ くるみの森」として営業されていたが、その後2018年にはくるみの森が移転し、新たに「駅舎Cafeホロカ」として営業が再開されている[12][13]。
- ホームや線路も当時のまま保存されている。
隣の駅
- 日本国有鉄道
- 相生線
- 布川駅 - 北見相生駅
脚注
- 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、923頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、246頁。doi:10.11501/1873236 。2023年4月2日閲覧。
- 内閣印刷局, ed (1925-11-11). “鉄道省告示 第219号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3965) .
- 札幌鉄道局編 編『駅名の起源』北彊民族研究会、1939年。NDLJP:1029473。
- 『津別町史』津別町、1971年、842-843頁。doi:10.11501/9490640 。2022年6月12日閲覧。
- 『津別町史』津別町、1971年、137頁。doi:10.11501/9490640 。2023年4月2日閲覧。
- 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)159ページより。
- 書籍『終着駅 国鉄全132』(雄鶏社、1980年10月発行)12ページより。
- 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社、2011年9月発行)37-39ページより。
- 『津別町史』津別町、1954年、608頁。doi:10.11501/3017371 。2022年6月12日閲覧。
- 書籍『鉄道廃線跡を歩くVII』(JTBパブリッシング、2001年1月発行)43ページより。
- 【ニュース】津別町相生に駅舎カフェ「ホロカ」誕生 - 道東テレビ
- 受け継ぐ 手作りの味、地域の思い - チャレンジツベツ(北海道つべつまちづくり)