動画配信者

ピューディパイ

ニンジャ

動画配信・ストリーミングの文化が始まって以来、圧倒的な人気を誇るジャンルがビデオゲームのプレイ動画である。ゲームのライブストリーミングは、2010年代半ばにアメリカのオンラインサイトTwitchで流行し、その後、YouTube、Facebook、中国のサイトHuya Live、DouYu、Bilibiliなどのサービスに拡大した。現在、ストリーマーの大半は、実況プレイ、スピードランのライブ配信、ビデオゲームの解説・説明動画などで生計を立てている。プロのゲームストリーマーは、ハイレベルなプレイと面白い解説を組み合わせることが多く、スポンサー、購読料、広告収入、投げ銭などから収入を得ている。最大手のゲームストリーマーはピューディパイとニンジャで、彼らは動画配信だけで毎年数百万ドルを稼いでいる[3][4]。

職業としてあるいはパートタイムワークとして配信を行うストリーマーの大半はゲームをプレイしているが、趣味で日常生活を中継する「IRL」（英：In Real Life）とよばれるジャンルの配信を行う人も少なくない。当初、多くの動画配信サイトは、ゲーム以外の生配信はサイト内のコンテンツの質を損なうと考えて、これを禁止していたが、ゲーム以外のコンテンツに対する需要は徐々に高まった[5]。パソコンの前で視聴者からの質問に答えたり、外を歩きながらスマホで配信したり、はたまたソフトウェアに関するチュートリアルをやったりと、IRLで扱うトピックは多種多様である[6]。

類似する配信ジャンルとして「雑談（Just Chatting）」「ライフログ（Lifelogs）」「ブイログ（VLogs）」などがある。Twitchは、ざっくばらんな日常会話からドキュメンタリー番組までを包括するカテゴリーである「雑談（Just Chatting）」を提供しており，2019年12月にはゲームカテゴリーを引き離してサイト内で最も人気のあるカテゴリートップに立った[7]。

ポルノストリームは、ポルノスターと直接コミュニケーションをとることができる方法である。カムガールやカムボーイと呼ばれる配信者が、視聴者からの要求に応じて、ヌードや性行為をしながら放送することが多い。Plexstormのようなサイトでは、ポルノゲームを含む性的コンテンツを実行または表示するゲームストリーマーが配信することによって、ニッチな需要を生み出している[8]。

英語圏では、オンラインストリーマー（英語: Online streamer）、ライブストリーマー（英語: live streamer）と呼ばれる。派生して日本ではライバー（和製英語: liver）という呼称もある。

韓国では、ブロードキャストジョッキー（英語: Broadcast jockey）またはBJと呼ばれている。韓国ではTwitch、YouTube、Bigo Liveなどの世界的なストリーミングサイトに加え、AfreecaTV、Naver TV、KakaoTVなどの配信サイトがある。

動画の投稿先がYouTubeである場合はYouTuberとも呼ばれる。TikTokで活動するユーザーはTikToker、17LIVEで活動するユーザーは17liverと呼ばれる。ニコニコ生放送で活動するユーザーは生主・生放送主と呼ばれる。

他にも、配信する動画の内容が実況をしながらコンピュータゲームをプレイするものの場合、ゲーム実況者（ゲームじっきょうしゃ）、ゲーム配信者（ゲームはいしんしゃ）、実況プレイヤー（じっきょうプレイヤー）と呼ばれる。

自身の姿の代わりにバーチャルアバターを使用する配信者は、一般的にバーチャルYouTuber（VTuber）と呼ばれている。