光る君へ

光る君へ』(ひかるきみへ)は、2024年令和6年)に放送予定のNHK大河ドラマ第63作[1]。脚本は大石静[1]。主演は吉高由里子[1]

光る君へ
ジャンル テレビドラマ
脚本 大石静
演出 中島由貴
佐々木善春
中泉慧
黛りんたろう ほか
ナレーター 伊東敏恵
音楽 冬野ユミ
時代設定 平安時代中期
製作
制作統括 内田ゆき
松園武大
プロデューサー 大越大士
高橋優香子
川口俊介(広報)
製作 日本放送協会
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2024年1月 - 12月(予定)
放送時間日曜 20:00 - 20:45
放送枠大河ドラマ
放送分45分
番組年表
前作どうする家康
次作べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜

平安時代中期を舞台に後世「世界最古の女性文学」と呼ばれる『源氏物語』を生んだ紫式部の生涯を描く[1]。タイトルの「光る君」とは『源氏物語』の主人公・光源氏と、そのモデルのひとりといわれ本作でも重要な登場人物となる藤原道長を指している[1]

制作

2022年5月11日に制作発表が行われ、主演を吉高由里子、脚本を大石静が担当し、2023年夏にクランクイン予定であることが発表された[1]。大石は発表会見で、「藤原家が摂関家として権力を誇った平安王朝というのは、山崎豊子さんの『華麗なる一族』と映画『ゴッドファーザー』を足して3倍にしたような権力闘争と面白い話がいっぱいある」と説明し、平安王朝の権力闘争といった「セックス・アンド・バイオレンス」を描きたいとした[2]

平安時代中期を舞台とした大河ドラマは平将門を主人公にした1976年の『風と雲と虹と』以来48年ぶりで、同作に次いで史上2番目に古い時代を描く大河ドラマとなる[3]。大石は『功名が辻』以来2作目の大河ドラマ担当である[2]

主演の吉高は、大河ドラマの出演は2008年の『篤姫』以来2度目で、大石の脚本作品では2020年日本テレビ系列で放送された『知らなくていいコト』に主演しており、大石は同作での吉高の女優としての印象から、本作の企画時に彼女を主演に推薦した[4]

NHKの発表では、女性主人公の大河ドラマは15作目であり、主演、脚本、制作統括のチーフプロデューサー、チーフ演出の4役をすべて女性が担当するのは史上初[2]

2022年11月8日には第一次出演者発表が行われた[5]2023年2月21日には第二次出演者発表が[6]、2023年3月20日には第三次出演者発表が[7]、2023年5月23日には第四次出演者発表が[8]、それぞれ行われている。

2023年5月28日、京都の平安神宮でクランクイン[9]

登場人物

主人公とその家族

紫式部(むらさきしきぶ) / まひろ[1]
演:吉高由里子[1]
主人公
藤原為時(ふじわら の ためとき)
演:岸谷五朗[6]
紫式部の父。
ちやは
演:国仲涼子[6]
紫式部の母。
藤原惟規(ふじわら の のぶのり)
演:高杉真宙[6]
紫式部の弟。
藤原宣孝(ふじわら の のぶたか)
演:佐々木蔵之介[7]
紫式部の夫。

藤原家(九条流)

藤原道長(ふじわら の みちなが)
演:柄本佑[10]
藤原兼家(ふじわら の かねいえ)
演:段田安則[6]
道長の父。
時姫(ときひめ)
演:三石琴乃[6]
道長の母。
藤原道隆(ふじわら の みちたか)
演:井浦新[6]
道長の兄、兼家の長男。
藤原道兼(ふじわら の みちかね)
演:玉置玲央[6]
道長の兄、兼家の次男。
藤原詮子(ふじわら の あきこ)
演:吉田羊[6]
道長の姉。一条天皇の母。
高階貴子(たかしな の たかこ)
演:板谷由夏[6]
道隆の妻。
藤原定子(ふじわら の さだこ)
演:高畑充希[8]
道隆の長女。
藤原彰子(ふじわら の あきこ)
演:見上愛[8]
道長の長女。
藤原伊周(ふじわら の これちか)
演:三浦翔平[8]
道隆の嫡男。
藤原隆家(ふじわら の たかいえ)
演:未定[注釈 1]
道隆の次男。伊周、定子の弟。

宇多源氏

源倫子(みなもと の ともこ)
演:黒木華[7]
道長の嫡妻。
源雅信(みなもと の まさのぶ)
演:益岡徹[7]
倫子の父。左大臣
藤原穆子(ふじわら の むつこ)
演:石野真子[7]
倫子の母。

宮廷貴族たち

藤原実資(ふじわら の さねすけ)
演:秋山竜次[7]
道長の先輩。
藤原公任(ふじわら の きんとう)
演:町田啓太[7]
一条朝の四納言。
藤原斉信(ふじわら の ただのぶ)
演:金田哲[7]
一条朝の四納言。
藤原行成(ふじわら の ゆきなり)
演:渡辺大知[7]
一条朝の四納言。
源俊賢(みなもと の としかた)
演:本田大輔[7]
一条朝の四納言。
藤原頼忠(ふじわら の よりただ)
演:橋爪淳[7]
公任の父。関白

天皇・皇族

円融天皇(えんゆうてんのう)
演:坂東巳之助[8]
64代天皇
花山天皇(かざんてんのう)
演:本郷奏多[8]
65代天皇。

その他

清少納言(せいしょうなごん)
演:ファーストサマーウイカ[6]
紫式部のライバル。
安倍晴明(あべ の はるあきら)
演:ユースケ・サンタマリア[6]
陰陽師
源明子(みなもと の あきこ)
演:瀧内公美[7]
道長のもう一人の妻。

スタッフ

脚注

注釈

  1. 永山絢斗の出演が予定されていたが[8]、2023年6月16日に永山が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕された[11]ことを受け、降板が発表された[12]

出典

  1. “2024年大河ドラマ『光る君へ』作・大石静さん 主演・吉高由里子さん”. NHKドラマ (日本放送協会). (2022年5月11日). https://www.nhk.jp/g/blog/z5oq49w1n/?cid=jp-g-drama-carousel/442313.html 2022年5月11日閲覧。
  2. 稲垣衆史 (2022年5月11日). "24年大河「光る君へ」 大石静さん「セックス&バイオレンス」描く". 毎日新聞. 毎日新聞社. 2022年5月13日閲覧
  3. "24年大河、吉高由里子さんが紫式部に 大石静さん脚本「光る君へ」". 朝日新聞. 朝日新聞社. 2022年5月11日. 2022年5月11日閲覧
  4. 磯部正和 (2022年5月11日). “2024年大河ドラマ、主演は吉高由里子!紫式部を描く「光る君へ」で脚本・大石静と再タッグ”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). https://www.cinematoday.jp/news/N0130037 2022年5月13日閲覧。
  5. 2024年 大河ドラマ「光る君へ」藤原道長役決定 柄本佑さん”. NHK ドラマ情報. NHK (2022年11月8日). 2022年11月8日閲覧。
  6. 2月21日(火)、2024年 大河ドラマ「光る君へ」新たな出演者発表!”. NHKドラマ. NHK (2023年2月21日). 2023年2月21日閲覧。
  7. 3月20日(月)、2024年 大河ドラマ「光る君へ」出演者発表第3弾!”. NHKドラマ. NHK (2023年3月20日). 2023年3月20日閲覧。
  8. 2024年 大河ドラマ「光る君へ」出演者発表第4弾&題字決定!”. NHKドラマ. NHK (2023年5月23日). 2023年5月23日閲覧。
  9. “2024年大河ドラマ「光る君へ」が平安神宮でクランクイン 吉高由里子「平安時代にタイムリープをしたような気持ち」”. エンタメOVO (共同通信社). (2023年5月29日). https://tvfan.kyodo.co.jp/news/topics/1388641 2023年5月29日閲覧。
  10. 2024年 大河ドラマ「光る君へ」藤原道長役決定 柄本佑さん”. NHK ドラマ情報. NHK (2022年11月8日). 2022年11月8日閲覧。
  11. “【独自】俳優の永山絢斗容疑者(34)を大麻所持容疑で逮捕 自宅マンションを家宅捜索 入手経路調べる 警視庁”. TBS NEWS DIG. (2023年6月16日). https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/546295 2023年6月16日閲覧。
  12. “警視庁、永山絢斗容疑者を再逮捕 24年大河「光る君へ」は降板、NHKが発表”. サンスポ (産経デジタル). (2023年6月16日). https://www.sanspo.com/article/20230616-LWPPBRFKMNP2FPPVBXNVJRD7HE/ 2023年6月16日閲覧。
  13. 『光る君へ』題字を書家・根本知が担当 内田CP「文字そのものが宝といっていい文化」”. Real Sound|リアルサウンド映画部. blueprint (2023年5月22日). 2023年5月22日閲覧。

外部リンク

NHK総合 大河ドラマ
前番組 番組名 次番組
光る君へ
This article is issued from Wikipedia. The text is licensed under Creative Commons - Attribution - Sharealike. Additional terms may apply for the media files.