中野の渡し
中野の渡し(なかののわたし)は、愛知県一宮市西中野(旧・尾西市)と岐阜県羽島市下中町石田の間にある木曽川の両岸(約800m)を結ぶ、県営の渡し船である。岐阜県道118号・愛知県道135号羽島稲沢線の一部を構成している。正式呼称は「愛知県営西中野渡船場」。
概要
1586年(天正14年)、かつて岐阜県側にあった羽栗郡中野村が木曽川の大洪水によって分断されたため、船で行き来するようになったことに由来する[1]。現在、運営費は愛知県と岐阜県が負担しており、無料で乗船することができる[2]。 現在の主力船は船外機付きの「第五中野丸」であり、船は一宮市西中野側で待機している。羽島市側から利用の際は、用意されている旗を掲揚するなどして対岸に合図をする。
羽島市側には、往時を偲ぶ石燈明がある。幕末の頃、旧城屋敷の有志によって建設されたもので、正面に「常夜燈」左側面に「不動明王」と刻まれている[3]。
運航データ
- 運航時間:8:30~11:30、12:30~14:30、15:30~16:30
- なお、運航終了時刻の15分前(岐阜県側にあっては20分前)までには、乗船の申し出が必要。
- 定員:14名(運航員2名含む・救命胴衣着用・自転車も乗船可)
- 運休日:月曜日・木曜日
- 河川の増水・強風など運航に支障きたす場合は臨時休航となる。
- 利用料金:無料
ギャラリー
- 一宮市側の船着場
- 羽島市側の案内標柱
- 羽島市側の船着場
新濃尾大橋の計画
近辺に新濃尾大橋(仮称)が計画されている。2002年(平成14年)より用地買収が進められ、2012年(平成24年)10月17日に工事が開始された。2020年代半ばに完成を予定しており、開通後はこの渡し舟を廃止することが検討されている。
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