不空金剛

不空金剛(ふくうこんごう、サンスクリット語: अमोघवज्रAmoghavajra、アモーガヴァジュラ)は、の高僧、訳経僧金剛智善無畏によってもたらされた密教を唐に定着させた。真言宗では三蔵法師の一人である事から「不空三蔵」と尊称し、真言八祖の「付法の八祖」では第六祖、「伝持の八祖」では第四祖とする。また「不空」とも略称される。四大訳経家の1人。弟子には含光・慧超恵果[注釈 1]・慧朗・元皎・覚超(六哲)がいる。

不空金剛
神龍元年 - 大暦9年6月15日
705年 - 774年7月28日
諡号 不空三蔵
生地 インド南部もしくは唐の涼州
宗旨 密教
善無畏金剛智
弟子 恵果

生涯

四大訳経家

110部143巻もの経典を漢訳し、鳩摩羅什真諦玄奘三蔵とともに、四大訳経家と呼ばれる。真言宗の重要経典である理趣経や、宿曜道の所依の教典『宿曜経』なども、不空が翻訳したものである(著者説もあり)。竜樹作を訳したとされた『菩提心論』は、今日では不空自身の著作ではないかとされている。

脚注

注釈

  1. 空海の師であり、長安青龍寺で密教を空海に伝法した。

出典

関係論文

関連項目

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