下飯田駅
下飯田駅(しもいいだえき)は神奈川県横浜市泉区下飯田町にある横浜市営地下鉄ブルーライン(1号線)の駅である。駅番号はB02。
下飯田駅 | |
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駅舎(2007年6月3日) | |
しもいいだ Shimoiida | |
所在地 | 横浜市泉区下飯田町829番地1[1] |
駅番号 | B02 |
所属事業者 | 横浜市交通局(横浜市営地下鉄) |
所属路線 | ■ブルーライン(1号線) |
キロ程 |
18.1 km(関内起点) 湘南台から1.6 km |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 1面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
5,864人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1999年(平成11年)8月29日[2][3] |
備考 | 業務委託駅(京王設備サービス) |
概要
横浜市泉区の南西部に位置し、和泉川と境川に挟まれた台地の上にある。市街化調整区域になっていることから、周囲は畑地や山林を多くの残す田園地帯である。近隣の相鉄いずみ野線のゆめが丘駅とは直線距離で250m離れており、当駅前から高架上のゆめが丘駅を見ることができる。
駅舎のデザインコンセプトは「自然活況と調和した落ち着きのある駅」を基本とし、隣接するゆめが丘駅のハイテクなイメージと対比し、フォーマルなものになっている。コンコースの壁にはガラスブロックが、天井にトップライトが設けられ、開放感・軽快感が表現されている。ガラスブロックの壁の前には、駅周辺をイメージしたオブジェ「芽吹きの空間」(高橋浩史 作)が設置されている[4]。またプラットフォームの中央部はドーム状になっており、間接照明によって圧迫感が和らげられる作りになっている[5]。
歴史
- 1999年(平成11年)8月29日 - 開業[2][3]。
- 2007年(平成19年)
- 2012年(平成24年)5月1日 - docomo Wi-Fiによる、無線LANサービス開始。
- 2015年(平成27年)7月18日 - ダイヤ改正により運転を開始した快速の停車駅に設定される(戸塚駅から湘南台方面は各駅に停車)。
- 2019年(令和元年)6月6日 - 湘南台発あざみ野行きの始発電車が、出発直後に車両が脱線する事故が発生[8][9][10]。
駅名の由来
地名から採られた。同一仮称駅名であった相鉄いずみ野線のゆめが丘駅とは異なり、仮称駅名がそのまま正式駅名となって開業した。
利用状況
2022年(令和4年)度の1日平均乗降人員は5,864人(乗車人員:2,957人、降車人員:2,907人)である。2003年度まで相鉄いずみ野線ゆめが丘駅の乗降客数が減少し、減少した分を当駅に移行していた。しかし、翌2004年度からゆめが丘駅の乗降客数が増加している。
開業以来の1日平均乗降・乗車人員推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[12] |
1日平均 乗車人員[13] |
出典 |
---|---|---|---|
[備考 1] 1999年(平成11年) | 1,456 | 757 | [* 1] |
2000年(平成12年) | 2,888 | 1,458 | [* 1] |
2001年(平成13年) | 3,151 | 1,605 | [* 2] |
2002年(平成14年) | 3,438 | 1,762 | [* 3] |
2003年(平成15年) | 3,704 | 1,878 | [* 4] |
2004年(平成16年) | 3,935 | 1,965 | [* 5] |
2005年(平成17年) | 4,076 | 2,073 | [* 6] |
2006年(平成18年) | 4,683 | 2,406 | [* 7] |
2007年(平成19年) | 4,927 | 2,509 | [* 8] |
2008年(平成20年) | 5,097 | 2,583 | [* 9] |
2009年(平成21年) | 5,321 | 2,697 | [* 10] |
2010年(平成22年) | 5,591 | 2,833 | [* 11] |
2011年(平成23年) | 5,508 | 2,789 | [* 12] |
2012年(平成24年) | 5,540 | 2,805 | [* 13] |
2013年(平成25年) | 5,958 | 3,018 | [* 14] |
2014年(平成26年) | 6,020 | 3,043 | [* 15] |
2015年(平成27年) | 6,222 | 3,145 | [* 16] |
2016年(平成28年) | 6,417 | 3,240 | [* 17] |
2017年(平成29年) | 6,494 | 3,277 | [* 18] |
2018年(平成30年) | 6,591 | 3,321 | [* 19] |
2019年(令和元年) | 6,570 | 3,314 | [* 20] |
2020年(令和 | 2年)5,046 | 2,544 | |
2021年(令和 | 3年)5,279 | 2,665 | |
2022年(令和 | 7年)5,864 | 2,957 |
- 備考
- 1999年8月29日開業。
駅周辺
駅前は開発途上であり、タクシーロータリがあるが常駐はしてないため、呼び出しが必要。また、発着する路線バスは開業から久しくなかった(下和泉団地行の自治会運営バスは以前から発着していた)が、2007年12月16日に路線バスが開通した。また、商業施設も駅から離れた位置にある。今後は当駅および相鉄いずみ野線「ゆめが丘駅」の周辺に位置する「泉ゆめが丘地区」において、再開発が行われる予定である[14]。
泉ゆめが丘地区の再開発
当駅及びゆめが丘駅の周辺(泉ゆめが丘地区)は、「都市計画マスタープラン・泉区プラン」において「都市基盤施設と一体となった計画的な開発を誘導し、良好な居住環境を備えた市街地の形成を図る」地区として位置付けられている。
周辺エリアの市街地の形成に向け、1999年に地元地権者が中心に発足した「いずみ田園第一地区土地区画整理準備組合」を2007年末に解散し、新たに「泉ゆめが丘土地区画整理組合設立準備会」が発足した[15]。2008年度に横浜市都市整備局は「泉ゆめが丘土地区画整理組合設立準備会」の支援を表明、泉ゆめが丘地区(25.1ヘクタール)の市街化区域への編入を視野に協議を促進し、早期の事業化を目指すと発表している。その後、2014年6月に市街化区域への編入および土地区画整理事業の都市計画決定などが行われ、同年8月には「泉ゆめが丘土地区画整理組合」の設立認可、2016年3月には「泉ゆめが丘地区地区計画」が決定された。再開発事業(土地区画整理事業)の施行期間は2014年度〜2024年度(清算期間を含む)を予定、総事業費は約109億円を見込む[15][16]。
前述の都市計画決定に際し、導入機能やゾーニングなどの検討が進められ、交通広場や駅へのアクセス道路とともに、駅周辺への商業施設の集積、都市型住宅の整備(地区全体の計画人口は約5,200人)などを行う方針が定められた。また公共施設整備では、下飯田駅の駅前広場設置、幹線道路、区画道路、公園などの整備を予定している[14]。2020年9月、両駅に挟まれたセンター地区(駅前大街区、街区面積: 42,861m2)の集客施設開発事業者として相鉄グループの相鉄アーバンクリエイツと相鉄ビルマネジメントが選定され、地上3階建ての大規模集客施設(延べ床面積: 約118,000m2)を開発する計画が公表された。同施設は2022年10月に着工し、2024年春に開業[17]する計画で、テナントの詳細は同時点で不明だが約170店舗を予定しており、スーパーマーケットや専門店のほかに地元農家とも連携した「食」に関する体験型施設(食品マルシェ)、シネマコンプレックス(映画館)、屋上遊具公園などの導入も検討されている[18][19][20][21]。
主な周辺施設・交通
- 富士塚幼稚園
- 横浜市立中和田南小学校
- 交通(駅・道路)
脚注
記事本文の出典
- 『横浜市高速鉄道建設史II』 横浜市交通局、2004年3月、72ページ
- 開業に向けて着々と進む戸塚~湘南台8月29日開業(横浜市交通局記者発表資料・インターネットアーカイブ・2001年時点の版)。
- 『鉄道ピクトリアル』第49巻第11号、電気車研究会、1998年11月、109頁。
- 市営地下鉄 戸塚~湘南台間新駅のレリーフ,彫刻の設置について(横浜市交通局記者発表資料・インターネットアーカイブ・2001年時点の版)。
- 『横浜市高速鉄道建設史II』 横浜市交通局、2004年3月、183ページ
- ATO運転開始のお知らせ(横浜市交通局ニューリリース・インターネットアーカイブ・2007年時点の版)
- 踊場駅と下飯田駅の電車停止位置変更のお知らせ(横浜市交通局ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2007年時点の版)。
- “市営地下鉄ブルーラインの脱線について”. 横浜市交通局 (2019年6月6日). 2019年6月7日閲覧。
- “横浜市営地下鉄で脱線=けが人なし、工事用装置乗り上げ”. 時事ドットコム. 時事通信社 (2019年6月6日). 2019年6月7日閲覧。
- “全脱線車両、引き上げ完了も 全線再開いまだめど立たず”. 神奈川新聞(カナロコ). 神奈川新聞社 (2019年6月9日). 2019年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年6月9日閲覧。
- “下飯田の駅情報 駅構内図”. 横浜市交通局. 2023年6月4日閲覧。
- 横浜市統計書 - 横浜市
- 神奈川県県勢要覧
- 泉ゆめが丘土地区画整理組合 公式サイト
- 泉ゆめが丘地区(横浜市都市整備局)
- [泉ゆめが丘]の土地区画整理事業について(泉ゆめが丘土地区画整理組合 公式サイト内、2022年7月4日閲覧)
- ゆめが丘商業施設 2024年春開業へ 相鉄が中期経営計画発表(タウンニュース〈泉区版〉 2022年1月1日号)
- 相鉄いずみ野線に新たなにぎわいの場 ゆめが丘駅前に大規模集客施設を開発 (PDF) (株式会社相鉄アーバンクリエイツ/株式会社相鉄ビルマネジメント 2020年9月17日)
- 相鉄/横浜・ゆめが丘駅前に大規模集客施設を開発(流通ニュース 2020年9月17日)
- ゆめが丘駅前に「大規模集客施設」開発へ 相鉄グループ(神奈川新聞「カナロコ」 2020年9月19日)
- ゆめが丘 170店舗の大型施設 相鉄グループが事業者に(タウンニュース〈泉区版〉 2020年9月24日号)
利用状況の出典
- 横浜市営地下鉄の統計データ
- 神奈川県県勢要覧
- 平成13年 (PDF) - 230ページ
- 平成14年 (PDF) - 228ページ
- 平成15年 (PDF) - 228ページ
- 平成16年 (PDF) - 228ページ
- 平成17年 (PDF) - 230ページ
- 平成18年 (PDF) - 230ページ
- 平成19年 (PDF) - 232ページ
- 平成20年 (PDF) - 236ページ
- 平成21年 (PDF) - 246ページ
- 平成22年 (PDF) - 244ページ
- 平成23年 (PDF) - 244ページ
- 平成24年 (PDF) - 240ページ
- 平成25年 (PDF) - 242ページ
- 平成26年 (PDF) - 244ページ
- 平成27年 (PDF) - 244ページ
- 平成28年 (PDF) - 252ページ
- 平成29年 (PDF) - 244ページ
- 平成30年 (PDF) - 228ページ
- 令和元年 (PDF) - 228ページ
- 令和2年 (PDF) - 228ページ