みよし運動公園野球場

みよし運動公園野球場(みよしうんどうこうえんやきゅうじょう)は、広島県三次市東酒屋町のみよし運動公園内にある野球場である。愛称は「三次きんさいスタジアム」。

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みよし運動公園野球場
(三次きんさいスタジアム)
Miyoshi Kinsai Stadium

球場正面

球場全景
施設データ
所在地 広島県三次市東酒屋町493番地
座標 北緯34度46分41.2秒 東経132度52分12.6秒
起工 2007年12月
開場 2009年4月25日
所有者 三次市
管理・運用者 ミズノ指定管理者
グラウンド 人工芝
照明 照明塔:4基(最大2,000Lx)
建設費 約32億円
建設者 増岡組加藤組共同企業体
収容人員
16,000人(内野:8,000人、外野8,000人)
グラウンドデータ
球場規模 グラウンド面積:12,800m2
両翼:100m
中堅:122m
フェンス m

施設は三次市が所有し、ミズノ指定管理者として運営管理を行っている。

概要

1989年から中国自動車道三次インターチェンジ南側で整備事業が進められている「みよし運動公園」内に2009年3月末竣工した。三次市は開場に先立って愛称公募を実施し、その結果4月7日に応募総数963件の中から「三次きんさいスタジアム」が選考された。「きんさい」とは広島弁で「来てください」を表し、多くの人々に訪れてもらいたいという願いが込められている。また「きんさい」という言葉自体が、夏に行われる「三次きんさい祭」などで市民に広く親しまれている点も考慮された。

4月25日に行われた落成式で表彰が行われ、「きんさい」の名称で応募した計40人には記念品が贈呈された。また同日、こけら落しとして少年野球大会が開催された。

同年6月17日プロ野球セ・パ交流戦広島東北楽天戦が開催され、試合は2-5で楽天が勝利した。また、同試合は三次では52年ぶりのプロ野球公式戦となった。この試合では広島の栗原健太が球場初ホームランを放ったが、それを記念するプレートの除幕式が12月19日に行われた。

2011年5月23日にはセ・パ交流戦広島対千葉ロッテ戦が開催予定だったが、雨天中止となった。該当試合は予備日に設定されていた翌5月24日マツダスタジアムで行われたため、三次での代替カードは組まれなかった。

2012年6月11日には広島対オリックス戦、2014年5月26日には広島対埼玉西武戦が開催された。

2015年7月8日には、初のリーグ戦として広島対横浜DeNA戦が開催された。

2016年6月28日、当球場での広島対東京ヤクルト戦において広島が22年ぶりの10連勝を記録した。

なお、ウエスタン・リーグ公式戦は不定期で開催されているが2016年現在、一軍オープン戦の開催実績はない。

施設概要

設計に先立って整備計画検討委員会が2006年9月から同年12月まで3回開催されたが、検討委員の一員だった広島カープの意見が採用されており、同時期に建設されたMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島と共通点が多い。

  • 両翼:100m、中堅:122m
  • グラウンド面積:12,800m2
  • フィールド:内外野ともに全面透水性人工芝(中国・四国地方の主要球場では初の全面人工芝フィールドを採用)
  • 収容人数:16,000人(ネット裏[個別座席、屋根あり]及び内野[個別座席]:8,000人、外野[芝生席]:8,000人)
    • バックネットは阪神甲子園球場や過去の後楽園球場と同じようにフィールドに最も近く、かつ低めの位置に客席を設けている。
    • さらに、臨場感重視のためファウルゾーンを縮小しており、1・3塁内野スタンドはフィールドにせり出した形状になっている。
    • 外野芝生席はライト側が広く、レフト側が狭い左右非対称の形状となっている。
  • 照明設備:鉄塔4基(最大2,000Lx)
  • スコアボード:磁気反転方式 (試合を担当する野球審判の名前は岐阜同様、表示されない。)
  • ボールカウントは2011年に『SBO』→ 『BSO』に改修。
  • 球場周囲は遊歩道となっており、いつでも利用可能。球場隣(1塁側内野スタンド後方)には、みよし運動公園の遊具広場「あそびの王国」がある。

プロ野球開催記録

公式戦

全て平日開催のナイトゲーム。

試合日ホームスコアビジター勝利投手セーブ敗戦投手本塁打観客備考
2009年6月17日広島2-5楽天長谷部康平青山浩二ルイス(広)栗原健太7号(球場初ホームラン)12,182人当球場で初の公式戦開催。
2011年5月23日広島中止ロッテ試合開始30分前に雨天中止が決定した。
2012年6月11日広島6-1オリックス大竹寛マクレーン(広)堂林翔太3号10,684人
2014年5月26日広島6-2西武中田廉藤原良平(広)丸佳浩7号
田中広輔2号
12,074人濃霧のため試合が2分中断。[1]
2015年7月8日広島1-7DeNA砂田毅樹薮田和樹(De)倉本寿彦2号
桑原将志1号
13,625人この試合で、砂田はプロ初勝利を達成した。
2016年6月28日[2]広島3-2ヤクルト野村祐輔中﨑翔太山中浩史(広)田中広輔7号
13,642人広島、この試合の勝利で1994年以来22年ぶりの10連勝。
2017年6月13日[3]広島1-0オリックス薮田和樹今村猛金子千尋13,705人[4]
2018年5月29日広島3-7西武カスティーヨ増田達至中村祐太(広)會澤翼4号
(西)山川穂高14号
13,841人
2019年5月21日広島3-2中日野村祐輔中﨑翔太大野雄大(中)福田永将7号13,836人

交通

脚注

  1. 広島-西武戦、濃霧に包まれ試合中断”. nikkansports.com (2014年5月26日). 2014年5月27日閲覧。
  2. 三次市が贈るプロ野球企画3本立て!”. 三次市観光公式サイト. 2016年6月28日閲覧。
  3. カープ試合速報・順位表”. 広島ホームテレビ. 2017年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月13日閲覧。
  4. 6月13日(火)広 vs. オ”. ワイズ・スポーツ株式会社. 2017年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年6月16日閲覧。

関連項目

外部リンク

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