ローリングシャッター現象
ローリングシャッター現象(ローリングシャッターげんしょう、英語: rolling shutter phenomenon)[1]とは、動いている対象を写真や動画に撮るとき、撮影した画像に独特の歪みが生じる現象のことである。
デジタルカメラのセンサーが画像を記録する方法として、フレーム全体を一度に記録する「グローバルシャッター」と、画像の上から下へと順に走査しながら記録する「ローリングシャッター」がある。ローリングシャッターの場合、フレームの上部に比べて下部は少し遅れて記録されることになる。そのため、速く動く対象を撮影したり、カメラを走査方向と同じ向きに大きく振って撮影したりすると、走査線ごとのズレが全体として意図しない歪みを生じさせる。これがローリングシャッター現象である。スリットカメラでも同様の現象が起こることがある。
脚注
関連項目
- ジャック=アンリ・ラルティーグ - 1912年に撮影した「A.C.F.(フランス自動車クラブ)グランプリ・レース Grand Prix de l'A.C.F., Automobile Delage」が、スリットカメラによるローリングシャッター現象として有名。
- ストロボ効果
- スリットカメラ
- プログレッシブ・スキャン
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