ロマン・メンデス

ロマン・ユニオール・メンデス・ペレスRomán Júnior Méndez Pérez, 1990年7月25日 - )は、ドミニカ共和国サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス出身のプロ野球選手投手)。右投右打。メキシカンリーグレオン・ブラボーズ所属。

ロマン・メンデス
Román Méndez
レオン・ブラボーズ
テキサス・レンジャーズ時代
(2012年3月13日)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・ペドロ・デ・マコリス州サンペドロ・デ・マコリス
生年月日 (1990-07-25) 1990年7月25日(32歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2007年 アマチュア・フリーエージェント
初出場 MLB / 2014年7月8日
NPB / 2017年7月22日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国

経歴

プロ入りとレッドソックス傘下時代

2007年7月16日ボストン・レッドソックスと契約。

2008年、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッドソックスでプロデビュー。11試合に先発登板して3勝1敗・防御率2.65・46奪三振の成績を残した。

2009年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レッドソックスでプレーし、12試合(先発10試合)に登板して2勝3敗・防御率1.99・47奪三振の成績を残した。

2010年はまずA級グリーンビル・ドライブでプレーし、6試合に先発登板して0勝2敗・防御率11.40・18奪三振の成績を残した。6月からA-級ローウェル・スピナーズでプレー。8試合に先発登板して2勝3敗・防御率4.36・35奪三振の成績を残した。

レンジャーズ時代

2010年7月31日にジャロッド・サルタラマッキアとのトレードで、クリス・マッギネスマイケル・トーマス、さらに金銭と共にテキサス・レンジャーズへ移籍した[1]。移籍後は傘下のA-級スポケーン・インディアンスでプレーし、3試合に先発登板して1勝1敗・防御率2.31・13奪三振の成績を残した。

2011年はA級ヒッコリー・クロウダッズでプレーし、26試合(先発20試合)に登板して9勝1敗1セーブ・防御率.3.31・130奪三振の成績を残した。オフの11月18日にレンジャーズとメジャー契約を結び[2]40人枠入りを果たした。

2012年はまずA+級マートルビーチ・ペリカンズでプレーし、18試合(先発12試合)に登板して4勝6敗1セーブ・防御率5.14・71奪三振の成績を残した。8月にAA級フリスコ・ラフライダーズへ昇格。5試合に登板して2勝0敗1セーブ・防御率1.46・9奪三振の成績を残した。

2013年はAA級フリスコで16試合に登板したところで、右肘の疲労骨折によって5月31日に離脱した[3]。この年は2勝0敗2セーブ・防御率1.82・24奪三振の成績を残した。

2014年はAAA級ラウンドロック・エクスプレスで開幕を迎えた。25試合に登板。0勝1敗2セーブ・防御率4.02・30奪三振という成績を残した。7月7日にメジャーへ昇格した[4]。翌8日のヒューストン・アストロズ戦でメジャーデビュー。5点ビハインドの8回表から登板し、2回を無安打無失点1四球に抑えた[5]

2015年、レンジャーズでは12試合に投げて防御率5.40だった。9月1日にDFAとなった。

レッドソックス時代

2015年9月11日にウェイバー公示を経てレッドソックスへ移籍した。移籍後は3試合に登板し、防御率4.50・1四球・1奪三振という成績だった。年間トータルの防御率は5.27であった。オフの12月2日にクリス・ヤングの加入に伴ってDFA[6]、7日に40人枠を外れる形でAAA級ポータケット・レッドソックスへ配属された[7]

2016年はAAA級ポータケットでプレーし、32試合に登板。4勝2敗2セーブ・防御率3.38・59奪三振の成績を残した。

阪神時代

2016年11月27日にNPBの阪神タイガースと1年契約を結んだ[8]。12月2日付で、NPBから支配下登録選手として公示された[9]。背番号は20。阪神では、2016年に契約していた6人の外国人選手のうち、ランディ・メッセンジャーマルコス・マテオに対してのみ2017年シーズンの契約を結んでいた。その一方で、入団1年目の2016年にシーズン中盤まで一軍のセットアッパーを務めながら、10月に右肘の手術を受けたラファエル・ドリスとの契約更新を一時的に保留。このような事情から、ドリスとの再契約に至らない可能性を視野に入れながら、救援陣を強化する目的でメンデスの獲得に踏み切った。なお、メンデスを獲得した直後には、正三塁手候補としてエリック・キャンベルとも契約している。

2017年には、春季キャンプを主力選手主体の「沖縄組」で迎えた[10]が、阪神球団はキャンプ期間中にドリスと再契約。NPBの一軍公式戦で外国人投手を3人までしか同時に登録できない外国人枠との兼ね合いから、右のエースで開幕投手に内定していたメッセンジャーを除く最大2人分の投手枠を、自身と同じドミニカ出身のマテオやドリスと争うことになった。メンデス自身はオープン戦2試合の登板(通算投球回数3イニング)で防御率3.00を記録したものの、日本特有の春先の寒さにうまく適応できなかったことや、前年に実績を残したマテオとドリスが揃って好調なこと[11]を背景に3月上旬から二軍で調整[12]。そのままウエスタン・リーグ公式戦の開幕を迎えると、7月中旬までに38試合の登板(オール救援)で19セーブ(いずれもリーグ1位)という好成績を残した。さらに、開幕から一軍のセットアッパーを務めてきたマテオが腰の張りで調子を崩したことを機に、7月22日付でNPB移籍後初めての出場選手登録[13]。同日の対東京ヤクルトスワローズ戦(明治神宮野球場)7回裏から4番手投手として一軍公式戦へのデビューを果たす[14]と、登板4試合連続で無失点に抑えたほか、3試合目の登板だった7月27日の対横浜DeNAベイスターズ戦(阪神甲子園球場)でNPB初ホールドを記録した。マテオの復帰に伴って、7月31日に出場選手登録をいったん抹消された。8月11日にメッセンジャーが故障で戦線を離脱したため、代わって再登録。再登録後は救援で3試合に登板したが、通算3回2/3イニングで8失点(6自責点)と振るわず、8月16日に再び登録を抹消された。

ウエスタン・リーグ公式戦には、通算でリーグ最多の52試合に登板。1勝5敗、防御率3.48ながら、リーグ最多の23セーブを挙げた。一軍がレギュラーシーズン2位で迎えたDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(甲子園)では登板機会がなかったものの、レギュラーシーズンの終了後にはフェニックス・リーグへ参加していた。オフの12月2日に自由契約選手として公示された[15]

ナショナルズ傘下時代

2018年1月3日にMLBワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結んだ[16]。この年はAA級ハリスバーグ・セネターズでプレーし、メジャー昇格の機会はなかった。

メキシカンリーグ時代

2019年メキシカンリーグドスラレドス・オウルズと契約。59試合に登板し、1勝7敗32セーブ、防御率3.75という成績だった。

2020年も引き続きドスラレドスに所属したが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でシーズン中止となったため[17]、公式戦での出場は無かった[7]

2021年は春から秋まではいずれの球団にも所属しなかった。5月19日に東京オリンピック予選の野球ドミニカ共和国代表最終ロースターに選出されたが[18]、本選ではメンバーには選出されず、補欠選手として登録された[19]。オフはドミニカウィンターリーグ(LIDOM)のエストレージャス・オリエンタレスでプレー。

2022年4月23日にメキシカンリーグのサルティーヨ・サラペメーカーズと契約した[7]

2023年2月14日にメキシカンリーグのレオン・ブラボーズと契約した[20]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2014 TEX 30000001010.00013633.020217222220882.181.12
2015 1200000100.0004911.2111711900775.401.54
BOS 300000000----92.031100100114.502.00
'15計 1500000100.0005813.21428111000885.271.61
2017 阪神 800000001----459.2121301901976.521.55
MLB:2年 45000002010.00019446.23442533322016163.091.26
NPB:1年 800000001----459.2121301901976.521.55
  • 2018年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手(P)












2014 TEX 3042001.000
2015 1210001.000
BOS 301001.000
'15計 1511001.000
2017 阪神 802001.000
MLB 4553001.000
NPB 802001.000
  • 2018年度シーズン終了時

記録

NPB

背番号

  • 55 (2014年 - 2015年途中)
  • 70 (2015年途中 - 同年終了)
  • 20 (2017年)

登場曲

代表歴

脚注

  1. "Rangers acquire RHP Roman Mendex, 1B Chris McGuiness, a player to be named later and cash considerations from Boston Red Sox for catcher Jarrod Saltalamacchia" (Press release) (英語). MLB.com (Texas Rangers). 31 July 2010. 2015年12月3日閲覧
  2. "Rangers purchase contracts of six players for 40-man roster" (Press release) (英語). MLB.com (Texas Rangers). 18 November 2011. 2015年12月3日閲覧
  3. John Blake (2013年5月31日). Roman Mendez Fantasy Stats: Past News Updates (英語). RotoWire Fantasy Baseball. 2016年11月27日閲覧。
  4. "Rangers recall RHP Roman Mendez and purchase contract of outfielder Jake Smolinski from Triple-A Round Rock" (Press release) (英語). MLB.com (Texas Rangers). 7 July 2014. 2015年12月3日閲覧
  5. Scores for Jul 8, 2014 (英語). ESPN (2014年7月8日). 2015年12月3日閲覧。
  6. Jerry Spar (2015年12月2日). Red Sox make official 2-year deal with Chris Young; DFA pitcher Roman Mendez (英語). Full Count. Entercom Boston, LLC. 2015年12月3日閲覧。
  7. MLB公式プロフィール参照。2022年5月17日閲覧。
  8. ロマン・メンデス選手との契約締結について”. 阪神タイガース公式サイト (2016年11月27日). 2016年12月4日閲覧。
  9. 新規支配下選手登録|2017年度公示”. NPB.jp 日本野球機構 (2012年12月2日). 2016年12月3日閲覧。
  10. 春季キャンプ2017 一軍参加メンバー”. 阪神タイガース公式サイト (2017年2月28日). 2017年7月23日閲覧。
  11. マテオ?ドリス?守護神争い、混とん 新助っ投・メンデスは二軍降格”. デイリースポーツ (2017年3月9日). 2017年7月23日閲覧。
  12. 阪神メンデス二軍「試合には出る」教育リーグ登板示唆”. 日刊スポーツ (2017年3月9日). 2017年7月23日閲覧。
  13. 阪神マテオ、腰の張りで登録抹消へ 代役はメンデス”. 日刊スポーツ (2017年7月22日). 2017年7月23日閲覧。
  14. 阪神メンデス、来日初登板で2回無失点”. 日刊スポーツ (2017年7月22日). 2017年7月23日閲覧。
  15. 自由契約選手 | 2017年度公示”. 日本野球機構 (2017年12月2日). 2017年12月6日閲覧。
  16. 前阪神メンデスがナショナルズとマイナー契約 昨季は8試合で1ホールドFull-Count 2018年1月4日
  17. Comunicado Oficial LMB (スペイン語). MiLB.com (2020年7月1日). 2021年10月24日閲覧。
  18. 元巨人マシソンや元中日の43歳バルデスら… 東京五輪予選にNPB経験者ズラリFull-Count 2021年5月23日
  19. Dominican Republic, Mexico make Olympic baseball rosters official”. World Baseball Softball Confederation" (2021年7月14日). 2023年3月4日閲覧。
  20. LMB: Movimientos en lista de reserva - 13 de febrero de 2023”. MiLB.com (2023年2月14日). 2023年3月4日閲覧。(スペイン語)

関連項目

外部リンク

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