マリキヤ

マリキヤアル=マーリキーヤ[1](Al-Malikiyah、アラビア語:المالكية )、あるいはシリア語ダイリク(Dayrik)、クルド語デリク(Dêrik, または دێریکا هەمکۆ Dêrika Hemko)は、シリア北東部のハサカ県にある都市。マリキヤ郡の行政中心地でもある。北にはトルコとの国境が走り、東にはシリアとトルコおよびイラクとの国境をなすチグリス川が流れる、シリアでも最も北東端に位置する町。人口は18,814人(2008年)で、シリア語を話す民族(Aramean-Syriac people)をはじめ、クルド人アラブ人アルメニア人らが住む。異なった民族と宗教が共存しているが、近年はアラブ人とクルド人の間の緊張も高まっている。

マリキヤ

المالكية

Al-Malikiyah
ダイリク(Dayrik)
北東方向の風景
愛称 
ديريك
マリキヤ
シリア国内の位置
北緯37度10分0秒 東経42度08分0秒
シリア
ハサカ県
マーリキーヤ郡
標高
500 m
人口
(2008年)
  合計 18,814人
等時帯 UTC+3
市外局番 052

マリキヤという都市の名は、1950年代バアス党の軍人アドナーン・アル=マーリキーから取られているが、シリア語で「修道院」を意味するダイリクの旧名でも知られる。街の古くからの住民はキリスト教徒であるが、彼らの多くは、第一次世界大戦の際にオスマン帝国により現在のトルコ領内各地で民族浄化に遭って南へ逃れてきたアッシリア人アルメニア人の子孫たちである。

マリキーヤにあるカルデア典礼カトリック教会の聖堂

街の北側にはスンナ派のクルド人が住み、南側にはキリスト教徒の諸民族が住む。マリキヤにある古い教会には各地からの巡礼が多数訪れている。経済の中心地であり、朝には周囲の町や村からの人々で混雑し、都市は拡大しつつある。

脚注

  1. 青山弘之. シリアにおけるクルド問題”. 日本貿易振興機構アジア経済研究所. 2012年11月2日閲覧。

外部リンク

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