マズルカ作品56 (ショパン)
フレデリック・ショパンのマズルカ作品56は、3曲の作品からなる曲集。1843年に作曲・出版された。献呈先は、ショパンの友人で弟子の1人でもあったキャサリン・マバリー。円熟を極めたあとの作曲者は、身体・精神的に不安定になってゆき、徐々に作品数が少なくなり、作風は構築的なものへと変化していった。その中に書かれたこの作品は、楽想が枯渇し、霊感に欠けるとしばしば批判された。
作品56-1
第33番、ロ長調。主部は冒頭から階段状の転調を繰り返し、6小節目からは、7小節もの間G-Dのオルゲンプンクトが続き、調性感を曖昧にしている。この主部の間に、poco piu mossoの急速に回転するような楽想が調を変えて2度挿入される。主部が3現されたあとは、幾分賑やかなコーダに入る。複雑でまとめにくい構成のため、難曲とされる。
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