バーンチエン遺跡
バーンチエン遺跡(バーンチエンいせき、โบราณสถานบ้านเชียง)は、タイ・ウドーンターニー県・ノーンハーン郡にある古代文明の遺跡。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。
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バーンチエン遺跡の発掘物 | |||
英名 | Ban Chiang Archaeological Site | ||
仏名 | Site archéologique de Ban Chiang | ||
登録区分 | 文化遺産 | ||
登録基準 | (3) | ||
登録年 | 1992年 | ||
公式サイト | 世界遺産センター(英語) | ||
地図 | |||
使用方法・表示 |
概要
バーンチエン遺跡では土器を中心に動物の骨なども見つかっており、黄河文明・メソポタミア文明とは違った、東南アジア独自の文明として注目を集めている。土器には独特の渦をもった幾何学模様をもつものがあり広く知られている。なお、紀元前数千年というタイの有史以前の時代のものであり、文明の主である民族は今のところ不明とされている。
発見から保存・調査へ
元々森林地帯であったバーンチエンは小さな村であった。遺跡自体はかなり以前から外に露出しており、その遺跡の土器は、周辺の村人によって拾われ、カメに使われるなど日用品として利用されていた。しかし、1960年に地元の学校、プラチャーチエンチュート学校の教師群がこの土器は実は考古学的な遺産なのではないかと考えるようになり、学校内に保存を目的とした博物館を設置、保存にあたった。同年タイ文部省の発掘が始まった。
1972年にはこの遺跡の重要性などがさらに明らかになっていたため、文部省は発掘を続けることを決定した。同年には国王・プーミポンも訪れ、国王が「この遺跡の物品はこの地にあるべきであり、バンコクの博物館で展示すべきではない」と言ったことにより、バーンチエンに国立博物館が設立された。
日本に知られるようになったのは、朝日新聞と毎日新聞の共同による発掘研究作業が進められた時からである。西洋へは1996年アメリカ人の学生が発見したことにその認知が始まり、以降ペンシルベニア大学により以降積極的な発掘が行われるようになった。
参考文献
- Abha Bhamorabutr, Ban Chiang : the unexpected prehistoric civilization in Thailand, Bangkok: Department of Corrections Press, 1988
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