バルチス

バルチスイタリア語: Barcis)は、イタリア共和国フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州ポルデノーネ県にある、人口約300人の基礎自治体コムーネ)。

バルチス
Barcis
バルチスの風景
行政
イタリアの旗 イタリア
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の旗 フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア
県/大都市 ポルデノーネ
CAP(郵便番号) 33080
市外局番 0425
ISTATコード 093006
識別コード A640
分離集落 #分離集落参照
隣接コムーネ #隣接コムーネ参照
地震分類 zona 2 (sismicità media)
気候分類 zona F, 3148 GG
公式サイト リンク
人口
人口 244 [1](2019-01-01)
人口密度 2.4 人/km2
文化
住民の呼称 barciani
守護聖人 洗礼者聖ジョヴァンニ
(San Giovanni Battista)
祝祭日 6月24日
地理
座標 北緯46度11分 東経12度34分
標高 409 (342 - 2251) [2] m
面積 103.10 [3] km2
バルチスの位置(イタリア内)
バルチス
バルチスの位置
ポルデノーネ県におけるコムーネの領域
ポルデノーネ県におけるコムーネの領域
イタリアの旗 ポータル イタリア

名称

標準イタリア語以外では以下の名称を持つ。

地理

位置・広がり

ポルデノーネ県北西部にあるコムーネである。バルチスの集落は、県都ポルデノーネの北北西約27km、ベッルーノの東北東約27km、ウーディネの西北西約54km、ヴェネツィアの北北東約86kmに位置する。

ポルデノーネ県概略図

隣接コムーネ

隣接するコムーネは以下の通り。BLはベッルーノ県所属を示す。

地勢

バルチスの集落は、ドロミティ・フリウラーネ (it:Dolomiti Friulane) の山中、ヴァルチェッリーナ (it:Valcellina) の海抜409mに位置し、人造湖バルチス湖 (it:Lago di Barcis) のほとりにある。

村は山々に囲まれている。コムーネの北(クラーウトとの境界)に、Monte Resettùm (2,067 m)、西に monti Crep Nudo (2,207 m) および Messer (2,230 m)、南に monti Cavallo (2,251 m) と Cjastelât (1,641 m)がある。東方(アンドレーイスのコムーネ内)には monti Raut (2,026 m) や Fara (1,342 m) を望むことができる。

歴史

ヴァルチェッリーナ地方の中心に位置するバルチスの地名は、ケルト語の barg (馬、あるいは帽子)または berg(山)に由来すると考えられている。こうした起源は、北部イタリアにある多くの山の名と共通である。

古代にはケルト人の居住する村であった。1314年には地滑りにより村が被害を受け、チェッリーナ川のほとりに村が再建された。1606年には大火に遭った。

第一次世界大戦中の1916年11月、イタリア王国軍とオーストリア=ハンガリー帝国軍の戦場となった。第二次世界大戦中の1944年には、戦争を原因として村が焼失している(これは1606年に次ぐ二度目の大火であった)。

1954年には水力発電のためのダムが建設され、バルチス湖が造られた。エメラルド色の人造湖は、この小さなリゾート地を特徴づける景観となっている。

行政

分離集落

バルチスには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。

  • Arcola, Armasio, Cimacosta, Fontane, Guata, Losie, Mighet, Molassa, Pentina, Pezzeda, Ponte Antoi, Portuz, Predaia, Ribe, Roppe, Vallata

山岳部共同体

広域行政組織である山岳部共同体「フリウーリ西部山岳部共同体」 (it:Comunità montana del Friuli Occidentale) を構成するコムーネの一つで、バルチスにはその事務所が置かれている。

社会

人口推移

言語

住民は、イタリア語に次いで、フリウリ語の西部方言を話している。

2007年12月18日に制定された、フリウリ語の保護と振興に関するフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の州法(Legge regionale 18 dicembre 2007, n. 29 "Norme per la tutela, valorizzazione e promozione della lingua friulana")により、標準フリウリ語と現地方言による地名表記の規範化がなされた。

脚注

外部リンク

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