ハラタケ科

ハラタケ科は真正担子菌綱ハラタケ目の菌類。ハラタケ属や、以前ケシボウズタケ科、キツネノカラカサタケ科、ホコリタケ科などに分類されていた菌類を含んでいる。Dictionary of the Fungiの第10版によるとこの分類には85属1340種が含まれるとされる[1]。

ハラタケ科
アガリクスカンペストリス
分類
界 : 菌界 門 : 担子菌門 亜門 : 菌蕈亜門 綱 : 真正担子菌綱 目 : ハラタケ目 科 : ハラタケ科
属
ハラタケ属 Agaricus Allopsalliota ジンガサタケ属 Anellaria Barcheria ダンゴタケ属 Bovista ノウタケ属 Calvatia Chamaemyces Chlamydopus オオシロカラカサタケ属 Chlorophyllum ササクレヒトヨタケ属 Coprinus クロヒメオニタケ属 Cystoagaricus シワカラカサタケ属 Cystoderma コナカラカサタケ属 Cystolepiota スナタマゴタケ属 Endoptychum Gyrophragmium キツネノカラカサ属 Lepiota シロカラカサタケ Leucoagaricus キヌカラカサタケ属 Leucocoprinus ツノシメジ属 Leucopholiota Longula ホコリタケ属 Lycoperdon カラカサタケ属 Macrolepiota アカヒダカラカサタケ属 Melanophyllum Micropsalliota Montagnea Notholepiota Podaxis ニセキツネノカラカサ属 Ripartitella Termiticola ケシボウズタケ属 Tulostoma Verrucospora Volvolepiota

シロカラカサタケ属(Leucoagaricus)やキヌカラカサタケ属(Leucocoprinus)等の種類の中にはハキリアリなどの蟻と共生するものもある[2]。

ツクリタケやカブラマツタケのように食用になるきのこがある一方で、クリイロカラカサタケやドクキツネノカラカサのように猛毒菌もあり、カラカサタケとコカラカサタケのように食用になるものと有毒のものが非常に紛らわしい場合もある。

ハラタケ属は種の判別が非常に困難であり、食用のものと間違えて毒きのこを食べてしまう可能性があり、食用に利用しないほうが無難である。