それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル
『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル』は、2022年6月24日公開[2]の日本のアニメ映画。『それいけ!アンパンマン』映画シリーズ通算第33作。
えいが それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ〜るカーニバル | |
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監督 | 矢野博之 |
脚本 | 葛原秀治 |
原作 | やなせたかし |
出演者 |
戸田恵子 中尾隆聖 北川景子 DAIGO ジャングルポケット(斉藤慎二・おたけ・太田博久) 長沢美樹 矢尾一樹 |
音楽 |
いずみたく 近藤浩章 |
主題歌 | 『おばけなんてないさ』 |
配給 | 東京テアトル |
公開 | 2022年6月24日 |
上映時間 | 62分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 4億400万円[1] |
前作 | それいけ!アンパンマン ふわふわフワリーと雲の国 |
次作 | それいけ!アンパンマン ロボリィとぽかぽかプレゼント |
概要
オバケたちの街「オバケタウン」を舞台に、変身が苦手なオバケのドロリンとアンパンマンたちの大冒険を描く。
ゲスト声優として、女優の北川景子[3]と、お笑いトリオのジャングルポケット(斉藤慎二・おたけ・太田博久)[4]が出演する。北川はドロリン役を、斉藤はオバケタウンの町長役を、おたけと太田は側近役をそれぞれ演じる。ジャングルポケットの配役については出演が発表された時点では未確定だったが、後にアンパンマン映画では異例の試みとして開催されたオーディションにより正式に決定した[5]。その後、北川の夫でミュージシャンのDAIGO[6]の出演も発表された。DAIGOが演じる新キャラクターのまっくろ魔王の発表前北川景子さんからDAIGOに嫌われ者の悪いオバケでお願いしますとキャスティングが担当したその後特別出演で発表された。
定番となっている、敵の能力で何かに変身させられてしまう展開が本作にはなかった。『よみがえれ バナナ島』(2012年公開)や『とばせ! 希望のハンカチ』(2013年公開)のように、一部のキャラクターが氷漬け、石化となり、残った行動できる主要キャラクターが見どころとなった。
また、以前映画に登場したことのあるキャラクターデザインも見られる(夢猫、グリンガ、ちびごん、ドロンコ魔王など多数)。
あらすじ
アンパンマンたちの下へ一通の手紙が届く。それは、オバケたちが住む街「オバケタウン」で開催される楽しく華やかな祭り「バケールカーニバル」の招待状だった。
変身が得意なオバケたちが様々なものに変身し人々を笑顔にするバケールカーニバル。しかし、変身が苦手なオバケの男の子・ドロリンは心から祭りを楽しむことができず孤立してしまう。クリームパンダと出会ったドロリンは、衝突を繰り返しながらも少しずつ絆を深め合っていく。
ある時彼らは世界一の変身パワーを秘めた「まっくろマント」を探しに「おぞましの森」へ向かう。ところが、マントの力でカーニバルを台無しにしようとばいきんまんが大暴れする。
アンパンマンやドロリンたちは、ばいきんまんからオバケタウンを守ることができるのか。
登場キャラクター(キャスト)
詳細はアンパンマンの登場人物一覧を参照。
レギュラーキャラクター
- アンパンマン
- 声 - 戸田恵子
- 終盤では、顔が欠けていることと、マントの石化により劣勢になる。
- ばいきんまん
- 声 - 中尾隆聖
- バケールカーニバルでは、「バイ吉」に変装して招待客として参加。正体を現した際には、「まっくろマント」の力でまっくろ魔王や氷の女王などに変身し、大暴れした。
- ジャムおじさん
- 声 - 山寺宏一
- オバケタウンのオバケたちが怖くないことを知っていた。
- バタコさん
- 声 - 佐久間レイ
- アンパンマンの新しい顔とマントを投げ渡した。
- めいけんチーズ
- 声 - 山寺宏一
- 序盤の参加型パートで、リーゼント姿で歌おうとするも、ばいきんまんの乱入により、歌われず。
- ドキンちゃん
- 声 - 冨永みーな
- 「ドキ子」に変装して、カーニバルへ参加。終始しょくぱんまんの味方をし、悪事には加担しなかった。
- ホラーマン
- 声 - 矢尾一樹
- 自身のキャラクターソング『ホラーマンメチャクチャチャ』を作中で歌う(1番のみ歌われる。3番は"オバケの国のアイドルさ"という歌詞があるが、オバケタウンと彼の関係は不明)。『とべ! とべ! ちびごん』(1991年公開)のように、出番が多い。バイ吉(ばいきんまん)と同行はするも、悪事には加担しなかった。
- しょくぱんまん
- 声 - 島本須美
- バイキン化石の魔王により、カレーパンマンとメロンパンナと同時に石化。
- カレーパンマン
- 声 - 柳沢三千代
- メロンパンナ
- 声 - かないみか
- クリームパンダ
- 声 - 長沢美樹
- ドロリンと同行する場面がある。
- コキンちゃん
- 声 - 平野綾
- 序盤の参加型パートのみ参加。ばいきんまんが悪事を働くが、彼女は加担しなかった。
- みみせんせい
- 声 - 滝沢ロコ
- ちびぞうくん
- 声 - 坂本千夏
- カバ夫
- 声 - 山寺宏一
- ピョン吉
- 声 - 原えりこ
- ウサ子
- 声 - 中村ひろみ
- ネコ美
- 声 - 宮本侑芽
- 前任の長嶋はるかが2021年5月30日に死去して以降、映画シリーズでは、台詞がなかったけど、本作は台詞がついた。
- クマ太
- 声 - 鈴木琢磨
ゲストキャラクター
- ドロリン
- 声 - 北川景子[3]
- オバケタウンの、変身が苦手なオバケの男の子。クリームパンダと出会い、いがみ合いながらも少しずつ絆を深めていく。褒められたいと思う自分の為の努力ではなく、笑顔になってほしいという、みんなの為の行動により、壁を乗り越えた。
- オバケタウンの町長
- 声 - 斉藤慎二(ジャングルポケット)[5]
- オバケタウンに暮らすリーダー真ん中に立っていることが多い。3人の中でいちばん身体が大きい。驚かすには、相手を楽しませることが大切だと考えている(側近やオバケタウンのみんなも同様)。
- 側近A
- 声 - おたけ(ジャングルポケット)[5]
- オバケタウンに暮らす町長の部下の1人向かって左側に立っていることが多い。3人の中でいちばん背が高く、メガネをかけている。
- 側近B
- 声 - 太田博久(ジャングルポケット)[5]
- オバケタウンに暮らす町長の部下の1人向かって右側に立っていることが多い。
- 変身が大好きなオバケタウンの3人組。「バケールカーニバル」を盛り上げる。
- まっくろ魔王
- 声 - DAIGO[6]
- 何にでも変身できる「まっくろマント」を身に纏った悪いオバケ。かつてオバケタウンを襲撃したが、現在ではマントのみが残っていて、封印されている。
- バイキン氷の女王
- 「まっくろマント」の力で氷の女王に変身したばいきんまん。口から氷の息を吐く。氷の息を浴びせられたオバケたちは凍ってしまった。
- バイキンすなおとこ
- 氷の女王に続いて、ばいきんまんが変身したキャラクター。テレビ版では、すなおとこに「変装」したことがある。身体がやわらかく、正々堂々と戦わず、攻撃を避けることもできる。また、砂笛を吹くことで砂嵐を起こすことができる。
- バイキン化石の魔王
- すなおとこに続いて、ばいきんまんが変身したキャラクター。化石の息で、カレーパンマン、しょくぱんまん、メロンパンナを化石にした。
- バイキンドロンコ魔王
- 化石の魔王に続いて、ばいきんまんが変身したキャラクター。ホラーマンは、テレビ版『アンパンマンとどろんこ魔王』で初めて対面したため、今度はドロンコ魔王に変身したのだとわかった。泥の特殊攻撃ではなく、『キラキラ星の涙』(1989年公開)に登場したように、触手でアンパンマンたちを弾き飛ばそうとした。
- バイキンまっくろ魔王
- ばいきんまんが、元気百倍アンパンマンに対抗するために、変身したキャラクター。黒い光線でアンパンマンを倒そうとするも、まっくろマントを掃除機に変身したオバケたちに吸い込まれそうになり苦戦する。その隙にアンパンチを喰らい、ばいきんまんは元の姿となって逃走した。
- ヒヤリのゆうれい(回想)
- おばけねこ
- おばけナマズ
- おばけ大木
- こどもおばけ
- 声 − 岡本幸輔
- おばけコウモリ
- 声 − 大川陽子
- おばけ
- 声 − 三石琴乃
- グリンガ (玩具)
- 『ハピーの大冒険』(2005年公開)に登場した悪役の芋虫。本作はドロリンがイタズラで使ったおもちゃとして登場。
用語
- オバケタウン
- バケールカーニバル
- まっくろマント
- おぞましの森
乗り物
- アンパンマン号
- しょくぱんまん号
- ドキンUFO
- サーフボード
バイキンメカ
- バイキンUFO
- バイコング3号
スタッフ
- 原作 - やなせたかし(フレーベル館刊)
- 制作 - 沢桂一、藤本鈴子、竹崎忠、中野正之、越尾正子、鈴江秀樹、太田和宏
- プロデューサー - 岩崎和義、高橋雄一、伊藤卓哉
- 脚本 - 葛原秀治
- 主題歌 - やなせたかし、三木たかし
- 音楽 - いずみたく、近藤浩章
- キャラクターデザイン・作画監督 - 前田実
- 美術監修 - 石垣努
- 美術監督 - 光元博行
- 色彩設計 - 原田幸子
- 撮影監督 - 佐々木明美
- 編集 - 小宅貴史
- 音響監督 - 山田知明
- 音楽監督 - 鈴木清司
- 音響効果 - 糸川幸良
- 演出 - 川越淳
- 文芸担当 - 上田菜穂子
- アニメーションプロデューサー - 竹元将泰
- 監督 - 矢野博之
- 配給 - 東京テアトル
- 制作 - アンパンマン制作委員会2022(日本テレビ放送網、バップ、フレーベル館、トムス・エンタテインメント、やなせスタジオ、日本テレビ音楽、東京テアトル)
楽曲
脚注
注釈
- 姉・寺田千代の1人2役。
出典
- 『キネマ旬報』 2023年3月下旬特別号 p.24
- 映画『それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル』6_24公開(アニメイトタイムズ、2022年1月7日)
- “北川景子、映画「アンパンマン」新作のゲスト声優に「自分にできることをやりたい」”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年2月22日) 2022年2月22日閲覧。
- “ジャングルポケットが映画「アンパンマン」ゲスト声優に、配役はオーディションで決定(コメントあり)”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年3月17日) 2022年3月17日閲覧。
- “映画『アンパンマン』33作目で異例の配役オーディション、ジャンポケ斉藤が町長役を勝ち取る”. ORICON NEWS (オリコン). (2022年4月26日) 2022年4月26日閲覧。
- “北川景子が参加した映画「アンパンマン」にDAIGOも、伝説のオバケ“まっくろ魔王”役”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年6月9日) 2022年6月10日閲覧。
- “それいけ!アンパンマン ドロリンとバケ~るカーニバル Blu-ray”. 【公式】VAP STORE(バップストア) 2022年11月23日閲覧。