トミー・ミローン

トマソ・アンソニー・ミローンTomaso Anthony "Tommy" Milone, 1987年2月16日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス郡ソーガス出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBシアトル・マリナーズ所属。

トミー・ミローン
Tommy Milone
シアトル・マリナーズ #53
ボルチモア・オリオールズ時代
(2020年8月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州ロサンゼルス郡ソーガス
生年月日 (1987-02-16) 1987年2月16日(36歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2008年 MLBドラフト10巡目
初出場 2011年9月3日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとナショナルズ時代

ワシントン・ナショナルズ時代
(2011年9月15日)

2008年MLBドラフト10巡目(全体301位)でワシントン・ナショナルズから指名され、プロ入り。

2011年9月3日のニューヨーク・メッツ戦においてメジャー初登板を果たす。この試合ではアンヘル・パガンから初奪三振を記録し、その後に入ったメジャーで初打席では3点本塁打を放った(109人目の初打席初本塁打)。

アスレチックス時代

オークランド・アスレチックス時代
(2012年7月31日)

2011年12月23日にジオ・ゴンザレスとの1対4のトレードで、ブラッド・ピーコックデレク・ノリスA.J.コールと共にオークランド・アスレチックスへ移籍した。

2012年東京ドームで開催かれたMLB日本開幕戦のメンバーとして来日。3月25日に行なわれた読売ジャイアンツとのプレシーズンゲームで先発を務め、カート・スズキとのバッテリーで5回を無失点に抑えた[1]。6月21日のロサンゼルス・ドジャース戦では自身初の完封を記録した。先発ローテーションを開幕から守り抜いてチーム最多の190回を投げ、トップタイの13勝を挙げチームの地区優勝の原動力となった。

ツインズ時代

ミネソタ・ツインズ時代
(2015年8月22日)

2014年7月31日にサム・ファルドとのトレードで、ミネソタ・ツインズへ移籍した[2]。ツインズ加入後は、6試合(うち5試合が先発登板)に投げたが、防御率7.05で勝ち星なしに終わるなど、炎上した。アスレチックスとの通算成績は、118.0イニングに投げて6勝4敗、防御率4.19、75奪三振という内容だった。

2015年は先発の一角として24試合に登板した。規定投球回には届かなかったが、9勝(5敗)を挙げて、防御率は3年ぶりに4.00を下回るなど、やや復調したシーズンとなった。

2016年5月9日にマイナー契約で傘下のAAA級ロチェスター・レッドウイングスへ配属された。その後、6月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[3]。同年は先発の一角として19試合に投げ(うち12試合がリリーフ登板)、3勝5敗・防御率5.71という成績に終わった。10月17日にマイナー契約となり、翌18日にFAとなった[3]

ブルワーズ時代

2016年12月14日にミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結んだ[4]

2017年は開幕からアクティブ・ロースター入りし、当初はリリーフ、4月8日のシカゴ・カブス戦など3試合で先発、その後は2試合でリリーフ登板したが、21投球回で1勝0敗、防御率6.43の成績[5]と不振で、5月1日にロブ・スケーヒルと入れ替わる形でDFAとなった[3][6]

メッツ時代

ニューヨーク・メッツ時代
(2017年5月21日)

2017年5月7日にウェイバー公示を経てメッツへ移籍した[7]。10月26日にFAとなった[3]

ナショナルズ復帰

2017年12月16日にプロ入り時の古巣であるナショナルズとマイナー契約を結び、2018年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[3]

ワシントン・ナショナルズ時代
(2018年8月13日)

2018年は開幕を傘下のAAA級シラキュース・チーフスで迎えた。7月26日にスティーブン・ストラスバーグの故障者リスト入りに伴い、メジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[8]故障者リスト入りしていた9月3日にマイナー契約となり、AAA級シラキュースへ配属された[3]。オフの10月1日にFAとなった。

マリナーズ時代

2018年12月8日にシアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ[9]

2019年5月21日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のテキサス・レンジャーズ戦で先発登板を果たした[10]。オフの10月31日にFAとなった[11]

オリオールズ時代

2020年2月14日にボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[3]。7月15日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[12]。7月24日のボストン・レッドソックスとのシーズン開幕戦では自身初の開幕投手を務めたが、3回4失点で敗戦投手となった[13]

ブレーブス時代

2020年8月30日に後日発表選手[注 1]とのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[15]。9月30日に自由契約となった[3]

ブルージェイズ時代

2021年2月25日にトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。4月4日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りした[17]。8月10日に自由契約となった[18]

レッズ傘下時代

2021年8月24日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、傘下のAAA級ルイビル・バッツへ配属された。レギュラーシーズン終了後の10月11日に自由契約となった[3]

マリナーズ復帰

2022年4月1日にマリナーズとマイナー契約を結んだ[3]。シーズンでは開幕を傘下のAAA級タコマ・レイニアーズで迎え、6月18日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[19]。その際、背番号『53』をロエニス・エリアスから譲り受ける形で付けることになった。

投球スタイル

ボール球を振らせることと、タイミングを外すことに長けた技巧派左腕である[20]。内角に速球、外角に変化球を散らして打者を揺さぶる[21]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2011 WSH 5500010001.00011026.0282422150011113.811.23
2012 OAK 3131100131000.565791190.02072436241372090793.741.28
2013 282610012900.571667156.11602539221261083724.141.27
2014 16160006300.66740596.191122624610042383.551.22
MIN 650000100.00011421.23741101140021177.062.22
'14計 22210006400.600519118.0128163725750063554.191.40
2015 24230009510.643543128.2128173611913064563.921.28
2016 19120003501.64331169.184152231493153445.711.53
2017 MIL 6300010101.0009321.0296200160015156.431.48
NYM 1150000300.00012827.13691230220028268.561.76
'17計 1780001310.25022148.165151430380043417.631.63
2018 WSH 540001100.50011826.137710100017175.811.44
2019 SEA 23600041000.286453111.2102242322941061594.761.12
2020 BAL 660001400.20012929.1335402311018133.991.26
ATL 330000000----529.2224200900161614.902.48
'20計 990001400.20018139.0559602401034296.691.56
2021 TOR 6100010101.0006514.0203300170010106.431.64
2022 SEA 700001100.5006916.214460150010105.401.20
MLB:12年 196146200535231.5054048944.1102816122717217101115394834.601.33
  • 2022年度シーズン終了時

背番号

  • 46(2011年、2018年)
  • 57(2012年 - 2014年、2019年)
  • 49(2014年途中 - 同年終了)
  • 33(2015年 - 2017年途中)
  • 29(2017年途中 - 同年終了)
  • 69(2020年 - 同年途中、2021年)
  • 53(2020年途中 - 同年終了、2022年 - )

脚注

注釈

  1. 2020年11月5日にAJ・グラファニーノグレッグ・カレンの2選手と発表されている[14]

出典

  1. 日系3世のスズキ“祖国”で躍動 好リード&2ラン”. スポニチ Sponichi Annex (2012年3月26日). 2012年3月31日閲覧。
  2. "Twins acquire left-handed pitcher Tommy Milone from Athletics in exchange for outfielder Sam Fuld" (Press release) (英語). MLB.com (Minnesota Twins). 31 July 2014. 2016年10月18日閲覧
  3. MLB公式プロフィール参照。2022年6月19日閲覧。
  4. Adam McCalvy (2016年12月14日). Brewers sign lefty Milone to 1-year contract (英語). MLB.com. 2016年12月15日閲覧。
  5. Tommy Milone 2017 Pitching Gamelogs (英語). Baseball-Reference.com. 2017年5月2日閲覧。
  6. Adam McCalvy (2017年5月1日). Brewers call up Scahill, designate Milone (英語). MLB.com. 2017年5月2日閲覧。
  7. Anthony DiComo (2017年5月7日). Looking for depth, Mets claim lefty Milone”. MLB.com. 2017年5月8日閲覧。
  8. Jamal Collier (2018年7月27日). Turner flirts with cycle as Nats claw back to .500 (英語). MLB.com. 2018年7月29日閲覧。
  9. Greg Johns (2018年12月8日). Source: Mariners ink Milone to Minors deal (英語). MLB.com. 2018年12月13日閲覧。
  10. マリナーズ、ゴードンとヒーリーが負傷者リスト入り”. 日刊スポーツ (2019年5月22日). 2019年5月22日閲覧。
  11. Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). Here are every team's free agents this winter (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  12. Joe Trezza (2020年7月15日). O's select contracts of lefties LeBlanc, Milone (英語). MLB.com. 2020年7月20日閲覧。
  13. Joe Trezza (2020年7月25日). Milone, bullpen unable to contain Red Sox (英語). MLB.com. 2020年7月25日閲覧。
  14. Connor Byrne (2020年11月5日). Braves, Orioles Complete Tommy Milone Trade (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月11日閲覧。
  15. Braves finalize deal with O's for lefty Milone (英語). MLB.com. 2020年8月31日閲覧。
  16. Connor Byrne (2021年2月25日). Blue Jays, Tommy Milone Agree To Minors Deal (英語). MLB Trade Rumors. 2021年2月26日閲覧。
  17. @BlueJays (2021年4月4日). "We've selected the contract of LHP Tommy Milone. He will wear number 69" (ツイート). Twitterより2021年4月7日閲覧
  18. Steve Adams (2021年8月10日). Blue Jays Release Tommy Milone (英語). MLB Trade Rumors. 2021年8月22日閲覧。
  19. Darragh McDonald (2022年6月18日). Mariners Select Tommy Milone, Designate Joey Gerber (英語). MLB Trade Rumors. 2022年6月19日閲覧。
  20. 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2016』廣済堂出版、2016年、127頁。ISBN 978-4-331-52002-4。
  21. 「ミネソタ・ツインズ」『2016MLB選手名鑑全30球団コンプリートガイド』 日本スポーツ企画出版社 46頁

関連項目

外部リンク

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