ダーク・ルナシー
ダーク・ルナシー(英語: Dark Lunacy)はイタリアのメロディックデスメタルバンド。ダーク・トランキュリティに影響を受けながらも、管弦楽を取り入れ、悲哀に満ちた音楽性で注目を浴びる。イタリアのバンドながら、フョードル・ドストエフスキーの熱心な読者であるマイクを中心にロシアへ傾倒しており、2006年に発表された「ザ・ダイアリスト」では、管弦楽を取り払いながらも、歴史的な悲劇レニングラード包囲戦を歌うコンセプトアルバムとして高い評価を受けた。
ダーク・ルナシー Dark Lunacy | |
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2003年 | |
基本情報 | |
出身地 |
イタリア エミリア=ロマーニャ州 パルマ県 パルマ |
ジャンル |
メロディックデスメタル[1] デスメタル[1] |
活動期間 | 1997年 - |
レーベル |
フューエル・レコード ベル・アンティーク ビクターエンタテインメント サウンドホリック ルビコン・ミュージック |
公式サイト | www.darklunacy.com |
メンバー |
マイク・ルナシー (ボーカル) ダヴィデ・リナルディ (ギター) ジャコポ・ロッシ (ベース、ピアノ) マルコ・ビンダ (ドラムス) |
旧メンバー |
エノミス (ギター、ピアノ) メアリー・アン (ギター) ジモン (ギター) クラウディオ・チンクエグラーナ (ギター) ダニエレ・ガラッシ (ギター) ハラパッド (ベース) イマー (ベース) アンディ・マルチーニ (ベース) ヴォールト (ドラムス) バイカル (ドラムス) マティアス (ドラムス) アレッサンドロ・ヴァニョーニ (ドラムス、ピアノ) |
略歴
イタリアエミリア=ロマーニャ州パルマ県パルマで、1997年にマイク・ルナシー (Vo)とエノミス (G)で結成された。1998年にミニ・アルバム『Silent Storm』をリリースする。この時は、マイクがベースをエノミスがキーボードを兼任し、ドラムにはヴォールトを迎えてレコーディングした。同年に、ベーシストとしてハラパッド (B)がドラマーとしてバイカル (Dr)が新たに加入した。
1999年に、プロモーションCD『Selenity』を製作し、フューエル・レコードを契約。2000年にはセルフ・ディストリビューションとマネジメント契約している。同年11月に1stアルバム『Devoid』でヨーロッパデビューを飾る。翌2001年には、日本でもベル・アンティークから『Devoid』は輸入盤に帯・解説が付加される形で、リリースされ日本デビューを果たした。
その後、ハラパッドが脱退し、イマー (B)が加入する。2003年に2ndアルバム『Forget Me Not』をリリース。日本では、ビクターエンタテインメントからのリリースとなった。それから順調に活動を続け、2006年に3rdアルバム『The Diarist』をリリース。同アルバムは、前述の通り、高い評価を得た。日本では、サウンドホリックからのリリースとなった。また、同年にはイマーとバイカルがバンドから脱退し、メアリー・アン (B)とマティアス (Dr)が加入する。しかし、2007年にマティアスが脱退し、イマー、バイカル共に復帰した。そのため、メアリー・アンはギターに転向した。これによって、長らく4人体制だったバンドが5人体制に変わった。
2009年6月、結成時のメンバーで、バンドを支えたエノミスが個人的な理由で脱退し、ジモン (G)が加入した。しかし、2010年初頭に、マイク・ルナシーを除くメンバー4人全員が脱退し、新たに、ダニエレ・ガラッシ (G)、クラウディオ・チンクエグラーナ (G)、アンディ・マルチーニ (B)、アレッサンドロ・ヴァニョーニ (Dr)が加入した。同年11月に4thアルバム『Weaver Of Forgotten』をリリース。日本では、新興レーベル、ルビコン・ミュージックからのリリースとなった。
2013年には、メキシコシティでのライヴを収録した初のライヴ・アルバム『Live In Mexico City』をリリースした。この後、クラウディオ・チンクエグラーナとアンディ・マルチーニが脱退。ジャコポ・ロッシ (B)が新たに加入した。ギタリストの加入はなかった。2014年に、5thアルバム『The Day of Victory』をリリースした。
2015年8月に初来日。マーサナリーらとともに大阪、名古屋、東京にてライヴを行った。
2016年3月にダニエレ・ガラッシとアレッサンドロ・ヴァニョーニが脱退した[2]。バンドの中心人物のマイク・ルナシーは、インタビューでダニエレとアレッサンドロの脱退は友好的なものではなかったと語っている[3]。マイクによれば、マイクはダーク・ルナシーの音楽性を初期のものへ回帰させようとしていたが、ダニエレとアレッサンドロはその理解が不足していたとのこと[3]。そのため、ジャコポ・ロッシをアルバム制作のリーダーに据えようとしたものの、ダニエレとアレッサンドロがこれを受け入れず、バンド内での対立に発展し、最終的にダニエレとアレッサンドロがバンドを脱退したとマイクは語っている[3]。同年11月にダヴィデ・リナルディ (G)とマルコ・ビンダ (Ds)が加入した[4]。ダヴィデはマイクの友人、マルコはジャコポの友人であった[3]。12月には6thアルバム『The Rain After the Snow』をリリース。尚、同アルバムには新メンバー2名は当初セッションの形で参加しており、レコーディング終了後正式に加入が発表された。アルバムにおいても正式メンバーとしてクレジットされている。同アルバムは前述のマイクの意向の通り、ジャコポが全曲の作曲・編曲を担っており、プロデュースもジャコポが担っている。
メンバー
現メンバー
- マイク・ルナシー (Mike Lunacy) - ボーカル (1997 - )
- エノミス脱退後から2013年秋頃までピアノを兼任していた。
- ダヴィデ・リナルディ (Davide Rinaldi) - ギター (2016 - )
- ジャコポ・"ジャック"・ロッシ (Jacopo "Jack" Rossi) - ベース、ピアノ (2013 - )
- マルコ・ビンダ (Marco Binda) - ドラムス (2016 - )
旧メンバー
- エノミス (Enomys) - ギター・ピアノ (1997 - 2009)
- 1stアルバムから3rdアルバムの全ての楽曲の作曲に携わっている。
- メアリー・アン (Mary Ann) - ギター (2007 - 2010)
- ジモン (Simon) - ギター (2009 - 2010)
- クラウディオ・"クロード"・チンクエグラーナ (Claudio "Clode" Cinquegrana) - ギター (2010 - 2013)
- ダニエレ・"ダン"・ガラッシ (Daniele "Dan" Galassi) - ギター (2010 - 2016)
- インフェルナル・ポエトリーでも活動中。
- ハラパッド (Harpad) - ベース (1998 - 2001)
- イマー (Imer) - ベース (2001 - 2006、2007 - 2010)
- アンディ・マルチーニ (Andy Marchini) - ベース (2010 - 2013)
- サディストでも活動中。
- バイカル (Baijkal) - ドラムス (1998 - 2006、2007 - 2010)
- ヴォールト (Vault) - ドラムス (1998)
- マティアス (Mathias) - ドラムス (2006 - 2007)
- アレッサンドロ・"アレックス"・ヴァニョーニ (Alessandro "Alex" Vagnoni) - ドラムス、ピアノ (2010 - 2016)
- 2013年秋頃から脱退まで、ピアノを兼任した。
- インフェルナル・ポエトリー、Resurrecturisで活動。
タイムライン
ディスコグラフィ
脚注
- Dark Lunacy reviews, music, news - sputnikmusic・2015年7月26日閲覧。
- “Dark Lunacy - Español Hola a todos, aquí Mike En los...”. Dark Lunacy Official Facebook (2016年3月14日). 2016年5月1日閲覧。
- Lunacy, Mike (26 April 2017). "The Rain After The Snow". ルビコン・ミュージック (ライナーノーツ)
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を指定する場合、|url=
も指定してください。 (説明) (CDアルバム). Interviewed by ルビコン・ミュージック. 不明な引数|subjectlink=
が空白で指定されています。 (説明) - “Dear fans,”. Dark Lunacy Official Facebook (2016年11月3日). 2017年1月31日閲覧。
外部リンク
- Official Website(英語)