スノーパーク面白山
スノーパーク面白山(スノーパークおもしろやま)は、山形県山形市の奥羽山脈南面白山の北斜面にあるスキー場。旧名は「面白山高原スキー場」。蔵王国定公園の第二種特別地域内にある[1]。面白山オーシャンスキー場が運営している。2023年1月現在、営業休止の状態にある。
スノーパーク面白山 | |
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所在地 |
〒999-3301 山形県山形市大字山寺字面白山 |
標高 | 900 m - 460 m |
標高差 | 440 m |
最長滑走距離 | 2,000 m |
最大傾斜 | 34度 |
コース数 | 6本 |
コース面積 | - ha |
索道数 | 4本 |
テレインパーク | キッカー |
スキーおよびスノーボード全面滑走可。開場期間は、例年12月中旬~3月31日の8:30~16:00で、ナイター設備はない。
概要
スノーパーク面白山は、山形県の主要部である村山地方と宮城県の主要部である仙台都市圏にはさまれた両県境付近にあり、両都市圏を結ぶ仙山線沿いに存在する。年間利用客は約1万人で、その8割は仙台方面からの客が占めるとされる[2]。
奥羽山脈を貫通する区間が開通して仙山線が全通した1937年(昭和12年)11月10日、新設区間に面白山仮乗降場(現・面白山高原駅)も新設され、これが今でも当スキー場への唯一のアクセス手段となっている。スキー場への接続道路は存在するが、除雪しないため冬季通行止めとなり、緊急車両も含めてスキーシーズン中は通行不可となる。このため、「全国で唯一鉄道でしか行けないスキー場」となっている。
また、プラットホームでスキーを履いて、そのまま駅構内にあるリフト乗り場まで行ける、すなわち「ゲレンデの中に駅がある」という特殊な構造となっている。そのため、仙台や山形の市街地の駅からスキーウェアを着、スキー靴を履いたまま、まるでゲレンデ内にいるような出で立ちで仙山線に乗り込む者がよく見られた。
一般的なスキー場には、最終的に車やバスで到達しなくてはならず、スリップ事故のリスクが付きまとうが、当スキー場は、電車で気軽に行くことが出来、また、アクセスに定時性があった。そのため、一日の内で都市生活とスキー・スノーボードが両立でき、両都市圏から多数のスキーヤーやスノーボーダーが訪れる。また、仙山線沿いにある温泉街(山形県天童温泉や宮城県作並温泉など)や市街地のビジネスホテルなどに泊まれば、一般的なスキー旅行のように山麓の旅館に泊まってアフタースキーの時間を持て余すこともないようになっていた。
2009年度(平成21年)、リフトが故障、修理が間に合わなかったため、同シーズンは営業休止となった[2]。 2010年(平成22年)シーズンも営業休止すると発表した[3]。仙山観光開発が運営から撤退し、営業権を面白山オーシャンスキー場に譲渡した。東日本大震災による仙台空港発着の韓国便の休止などの影響により、2012年(平成24年)シーズンまで営業を見送り、2013年(平成25年)シーズンの再開を目指すとしていたが[4]、2023年1月現在においても営業休止状態が続いている[5]。面白山高原駅は2015年(平成27年)3月のダイヤ改正により普通列車のみの停車となり、スキー場設備も老朽化が進むなど、事実上廃業状態となっている。
毎年夏期限定でゲレンデにコスモスを植え、「面白山コスモスベルグ」として開放している。
アクセス
脚注
- 蔵王(国定)(宮城県「自然公園等区域閲覧サービス」検索画面 Archived 2012年9月7日, at Archive.is)
- 「山形・面白山スキー場が今季休業 リフト修理間に合わず」河北新報 2009年12月10日
- 「スキー場「スノーパーク面白山」が今季も休止、譲渡へ」河北新報 2010年11月13日
- 「スノーパーク面白山、12年度まで営業せず 震災影響、4季連続」山形新聞 2011年5月18日
- “【営業休止】スノーパーク面白山スキー場のスキー場施設情報と滑走データ - Snoway(スノーウェイ)”. スノーウェイ. 2023年1月14日閲覧。