スウィート・エモーション (エアロスミスの曲)

スウィート・エモーション」(Sweet Emotion)は、エアロスミスの楽曲。1975年4月にコロムビア・レコードからリリースされたアルバム『闇夜のヘヴィ・ロック』収録曲であり[1]、翌5月19日にシングル・カットされた[2]。リード・シンガーのスティーヴン・タイラーとベーシストのトム・ハミルトンが制作し、ジャック・ダグラスがプロデュースし[2][3]レコード・プラント・スタジオでレコーディングが行われた[3]

スウィート・エモーション
エアロスミスシングル
初出アルバム『闇夜のヘヴィ・ロック
B面 ソルティおじさん
リリース
規格 7インチシングル
録音 1975年3月14日
ザ・レコード・プラント(ニューヨークシティ, ニューヨーク州, U.S.)
ジャンル ハードロック, ストーナーロック, ヘヴィメタル
時間
レーベル コロムビア
作詞・作曲 スティーヴン・タイラー, トム・ハミルトン
プロデュース ジャック・ダグラス
エアロスミス シングル 年表
S.O.S. (Too Bad)
(1974)
スウィート・エモーション
(1975)
ウォーク・ディス・ウェイ
(1975)
ミュージックビデオ
"Sweet Emotion" (1991) - YouTube

シングル盤「スウィート・エモーション」は[2]Billboard Hot 100で36位に付けたバンドのブレイクスルー・シングルであり、初のトップ40ヒットであった[4]。この曲とアルバムの成功により、バンドは初期シングル「ドリーム・オン」(1973年当時59位)を再リリースすることにした[4][5]。その再リリースバージョンは6位のヒットになり[4][5]、バンドにとって1970年代最高のチャートポジションであった[4]。「スウィート・エモーション」は次代においてもデジタル・ダウンロード数300万以上を記録し成功を収めている[6]

こ『ローリング・ストーン』誌オールタイム・グレイテスト・ソング500において416位にランクイン[7]

スティーヴン・タイラー自身によると、歌詞の一部分はジョー・ペリーの妻からインスパイアされた。

参加ミュージシャン

再リリース

1991年に、リリースデイビット・セナーによるリミックスで、シングルが再リリースされた。Mainstream Rock Tracksチャート36位、イギリスでは74位に付けたが、同年にリリースされたボックスセット『Pandora's Box』には、リミックスバージョンは収録されなかった。ちなみに、1998年の映画『アルマゲドン』のサウンドトラックには、こちらのバージョンが収録された。

再リリースバージョンのために、マーティ・カルナー監督によるミュージックビデオが新たに制作された。内容は、自称26歳の少年とテレフォンセックスオペレーターとの会話が進行してゆく。

影響

1997年、相川七瀬は彼女とプロデューサー織田哲郎のソングライティングによる「Sweet Emotion」という歌を発表し、ヒットさせた。この曲名は、エアロスミスの曲名から影響されたものである。相川七瀬は、2000年から布袋寅泰をプロデューサーに迎え、「SEVEN SEAS」(2000年)などをヒットさせた。プロデューサーの布袋は、自身のソロ作品として「BEAT EMOTION」(1991年)を発表し、BOØWY時代にはアルバム『BEAT EMOTION』(1986年)を発表した。1987年の月刊『Player』連載記事によると、布袋が過去によくコピーしていた10枚のアルバムの内1枚はエアロスミス「スウィート・エモーション」収録のアルバム『闇夜のヘヴィ・ロック』であった(他9枚はT・レックスデヴィッド・ボウイ モット・ザ・フープルセックス・ピストルズなどの各アルバム)。

脚注

外部リンク

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