ジョンストン郡 (ノースカロライナ州)

ジョンストン郡(ジョンストンぐん、: Johnston County)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の中央部に位置するである。2010年国勢調査での人口は168,878人であり、2000年の121,965人から38.5%増加した[1]。人口1万人を超える郡として成長速度は国内第77位である[2]郡庁所在地スミスフィールド町(人口10,966人[3])であり、同郡に全て領域が含まれる町として人口最大の町でもある。

ノースカロライナ州ジョンストン郡
ジョンストン郡の位置を示したノースカロライナ州の地図
郡のノースカロライナ州内の位置
ノースカロライナ州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1746年
郡庁所在地 スミスフィールド
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

2,062 km2 (796 mi2)
2,051 km2 (792 mi2)
10 km2 (4 mi2), 0.50%
人口
 - (2010年)
 - 密度

168,878人
79人/km2 (205人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイトwww.co.johnston.nc.us

アメリカ合衆国行政管理予算局はジョンストン郡をローリーダーラムチャペルヒル広域都市圏に含めており、その都市圏推計人口は2012年時点で1,998,808人となっている[4]。2003年6月6日、行政予算管理局は統計地域を再定義し、長年ローリー・ダーラム・チャペルヒル大都市圏とされていたものを2つの大都市圏に分解したが、現在でも1つの大都市圏として機能している。

歴史

ジョンストン郡は1746年にクレイブン郡から分離して設立された。郡名は1734年から1752年までノースカロライナ植民地総督を務めたガブリエル・ジョンストンに因んで名付けられた。

1752年、郡域の一部と、ブレイデン郡グランビル郡のそれぞれ一部を合わせて、オレンジ郡が設立された。1758年、郡東部がドブス郡(現在は廃郡)となった。1770年、郡域の一部と、カンバーランド郡、オレンジ郡の一部を合わせてウェイク郡が作られた。最後は1855年、郡域の一部と、エッジコム郡ナッシュ郡ウェイン郡のそれぞれ一部を合わせてウィルソン郡が創設された。

郡政府

ジョンストン郡は地域のトライアングル・J自治体委員会のメンバーである。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は796平方マイル (2,061.6 km2)であり、このうち陸地792平方マイル (2,051.3 km2)、水域は4平方マイル (10.4 km2)で水域率は0.50%である[5]

郡区

ジョンストン郡は19の郡区に分割されている。バナー、ベントンビル、ビューラ、ブーンヒル、ブロードスラブ、カーター、クレイトン、クリーブランド、エレベイション、イングラムズ、メドウ、マイクロ、オニールズ、パインレベル、プレザントグローブ、セルマ、スミスフィールド、ワイルダーズ、ウィルソンミルズの各郡区である。

主要高規格道路

隣接する郡

人口動態

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 121,965人
  • 世帯数: 46,595 世帯
  • 家族数: 33,688 家族
  • 人口密度: 59人/km2(154人/mi2
  • 住居数: 50,196軒
  • 住居密度: 24軒/km2(63軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.1%
  • 18-24歳: 8.1%
  • 25-44歳: 34.2%
  • 45-64歳: 21.7%
  • 65歳以上: 9.8%
  • 年齢の中央値: 34歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 98.7
    • 18歳以上: 96.3

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 35.4%
  • 結婚・同居している夫婦: 57.8%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 10.6%
  • 非家族世帯: 27.7%
  • 単身世帯: 23.1%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 8.6%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.58人
    • 家族: 3.02人

収入

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 40,872米ドル
    • 家族: 48,599米ドル
    • 性別
      • 男性: 33,008米ドル
      • 女性: 25,582米ドル
  • 人口1人あたり収入: 18,788米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 12.8%
    • 対家族数: 8.9%
    • 18歳未満: 16.0%
    • 65歳以上: 19.4%

都市と町

ジョンストン郡の自治体と郡区

次の町はほぼ郡内に領域が入っている。

  • アーチャーロッジ
  • ベンソン
  • クレイトン
  • フォーオークス
  • ケンリー
  • マイクロ
  • パインレベル
  • プリンストン

さらにゼブロンとガーナーの町が郡内にあるが、その大半の領域は隣接するウェイク郡に入っている。

未編入の町

  • クリーブランド
  • エミット
  • フラワーズ
  • ホカッツクロスローズ
  • ジョーダン
  • マギークロスローズ
  • ピーコックスクロスローズ
  • ポウハタン
  • スタンシルズチャペル
  • ウェストスミスフィールド

[6]

文化

郡内の観光施設として文化遺産博物館や歴史的史跡が幾つかある。ベントンビル戦場跡州立歴史史跡が郡東部にあり、南北戦争のときに州内では最大の戦闘が行われた場所である。戦闘が起きたのは1865年3月19日から21日であり、ウィリアム・シャーマン将軍の北軍が南部を押し通ろうとしたときに、これを止めようとした南軍が唯一攻勢をかけたものだった。

ケンリーにあるタバコ農園生活博物館は、25年以上にわたって州東部農園の工作物を集め、文化遺産を展示している。博物館の他に農家、鍛冶屋、1室だけの校舎があり、毎年幾つかの行事も行っている。

スミスフィールドにあるエヴァ・ガードナー博物館は、郡内で生まれ育った伝説の映画女優エヴァ・ガードナーの原稿、映画ポスター、衣装、所有品などを集めている。

スミスフィールド中心街にあるジョンストン郡文化遺産センターは郡全体の工作物を集めている。地方の歴史や系譜を調べるには国内でも設備の良い場所として知られている。

ジョンストン郡芸術委員会は郡内とその学校での芸術を奨励している[7]。毎年エヴァ・ガードナー映画祭を開催し、この女優の人生を祝っている。2008年の祭では、世界、州、地域での封切りを含め4つの劇場で40以上の映画を上映した[8]。ラッパーのペティ・パブロはそのヒット曲『Raise Up』の中でジョンストン郡に言及している[9]

ピーコックスクロスローズの町にはメドウ・ライツがあり、毎年クリスマスのライトアップで知られている。

メディア

郡内にはAMラジオ局が1つある。

新聞

関係者

出身者

脚注

外部リンク

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