ジャノメナマコ

ジャノメナマコ(蛇の目海鼠、学名:Bohadschia argus[1])は、棘皮動物門ナマコ綱楯手目クロナマコ科に属する海産動物[2]。体長30~40cmの大型のナマコである。円筒形・長楕円形の体で、腹面は扁平である。20本の触手を持ち、石灰環は骨板10個からなる[3]

ジャノメナマコ
ジャノメナマコ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界
: 棘皮動物門
: ナマコ綱
: 楯手目
: クロナマコ科
: ジャノメナマコ
学名
Bohadschia argus

体の文様(斑紋)が蛇目で同心円状であるため、この名がある[4]。斑紋は直径0.4~0.7cm。中心の黒点を黄色が囲み、さらにそれを黒い輪が囲んだ模様の斑紋である。隣接する斑紋が癒合し、豹紋などをつくることもある。

西太平洋インド洋サンゴ礁地域に分布。日本では奄美・琉球諸島小笠原諸島以南に分布する[5]

学名の「argus」は、ギリシア神話に登場するアルゴスに由来する[3]沖縄や奄美などでは、「メハヤー」「シキラー」「ハヤー」「ソーメン」「アヤミシキリ」などの別名で呼ばれることもある[4]

刺激を受けると、キュビエ器官とよばれるミミズのような白い物体を、肛門から放出する。

脚注

  1. ジャノメナマコ”. chigaku.ed.gifu-u.ac.jp. 2021年3月18日閲覧。
  2. 奥谷喬司 編著. 1994. サンゴ礁の生きもの. 319 pp. 山と渓谷社,東京.
  3. 第2版,日本大百科全書(ニッポニカ), ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,世界大百科事典. ジャノメナマコとは”. コトバンク. 2021年3月18日閲覧。
  4. ジャノメナマコ | その他生物 | 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. 2021年3月18日閲覧。
  5. ジャノメナマコ”. 沖縄美ら海水族館. 2021年3月18日閲覧。

外部リンク

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