ジミー・パラデス

ジミー・サンティアゴ・パレーディス・テレーロJimmy Santiago Paredes Terrero, 1988年11月25日 - )は、ドミニカ共和国サン・クリストバル州バホス・デ・ハイナ出身のプロ野球選手。右投両打。独立リーグであるアトランティックリーグスパイアシティ・ゴーストハウンズ所属。

ジミー・パラデス
Jimmy Paredes
スパイアシティ・ゴーストハウンズ #25
千葉ロッテマリーンズ時代
(2017年6月24日、ほっともっとフィールド神戸にて)
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 サン・クリストバル州バホス・デ・ハイナ
生年月日 (1988-11-25) 1988年11月25日(34歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 外野手三塁手二塁手
プロ入り 2006年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2011年8月1日
NPB / 2017年3月31日
KBO/ 2018年3月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとヤンキース傘下時代

2006年ニューヨーク・ヤンキースと契約してプロ入り。

2007年にルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・ヤンキースでプロデビュー。

2009年からレギュラー二塁手として起用されることが増えた。

アストロズ時代

2010年7月末のトレード期限直前にランス・バークマンとのトレードで、マーク・マランソンと共にヒューストン・アストロズへ移籍。この年は2球団で合計50盗塁をマークした。

2011年8月1日のシンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。メジャー初打席でタイムリー三塁打を放ったが、これはアストロズ球団史上初の出来事だった。三塁のレギュラーであるクリス・ジョンソンの不振もあって終盤は先発出場も増え、最終的に46試合に出場して打率.286・2本塁打・18打点の成績を残した。

2012年は打撃不振により途中でマイナー落ちして、24試合の出場に留まった。

2013年は自己最多の48試合に出場したが、マイナーで過ごすことが多かった。

ロイヤルズ時代

2013年11月5日にウェイバー公示を経てマイアミ・マーリンズへ移籍した[1]2014年は開幕までの間、目まぐるしく移籍を繰り返し、2月7日にマーリンズをDFAとなった後15日にボルチモア・オリオールズ[2]、17日にカンザスシティ・ロイヤルズへそれぞれウェイバー公示を経て移籍した[3]。開幕をAAA級オマハ・ストームチェイサーズで迎え、ロイヤルズでは2度の昇格で9試合に出場して打率.200・本塁打・打点なし・2盗塁の成績だった。7月16日にジェイソン・フレイザーをトレードで獲得したことに伴い、DFAとなった[4]

オリオールズ時代

ボルチモア・オリオールズ時代
(2015年5月15日)

2014年7月24日にウェイバー公示を経て再びオリオールズに移籍し[5]、8月28日にメジャー昇格。9月12日のヤンキース戦のダブルヘッダー第1戦では自身初のサヨナラ安打(二塁打)を放った。

2015年指名打者のレギュラー格で起用され、104試合に出場して打率.275、10本塁打、42打点という打撃成績を残した。また、19四球に対して出場試合数を超える111三振を記録している。

ブルージェイズ時代

トロント・ブルージェイズ時代
(2016年5月24日)

2016年5月16日にウェイバー公示を経てトロント・ブルージェイズへ移籍した[6]。5月30日にDFAとなった[7]

フィリーズ時代

フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2016年7月16日)

2016年6月1日に金銭トレードで、フィラデルフィア・フィリーズへ移籍した[8]。この年は2球団合計で83試合に出場して打率.222・5本塁打・19打点の成績を残した。10月7日に40人枠外となり、10日にFAとなった[9]

ロッテ時代

2017年1月5日に千葉ロッテマリーンズへの入団が発表された[10]。背番号は42。オープン戦では.304と安定した打率を残し、開幕戦の対福岡ソフトバンクホークス戦では4番・指名打者で来日初出場を果たしたが、4月21日に登録を抹消。5月14日に再登録された後は、5月18日に来日初本塁打を放ち、6月14日の第3打席から6月15日第2打席にかけて3打席連続で本塁打を記録した。オールスター終了後最初の試合である7月17日のオリックス・バファローズ戦の第1打席から7月30日の埼玉西武ライオンズ戦の第3打席まで30打数(2四死球挟む。計32打席)ノーヒットと極度の不振に陥り、7月31日に登録を抹消された。8月30日に一軍に登録されると、復帰2打席目に本塁打、伊東勤監督最後となった本拠地・千葉マリンスタジアムの最終戦で逆転の3点本塁打を放った。オフの12月2日に自由契約となった[11]

斗山時代

2017年12月1日にKBOリーグ斗山ベアーズと契約金10万ドル、年俸70万ドルの条件で契約を結んだ[12]。登録名は「パレディス(파레디스)」であった。背番号は44

2018年の開幕戦となる三星ライオンズ戦で韓国初安打を記録し、翌日には初本塁打を放つなど好調だったが、不振に陥り二軍に降格した。5月20日の試合から復帰するも21打数2安打、打率.095と全く結果を残せず、6月1日にウェーバー公示され退団した[13]。斗山での通算記録は20試合に出場して9安打、1本塁打、4打点、1盗塁の成績だった。パラデスの代替外国人選手としてスコット・バンスライクが入団した。

独立リーグ時代

2018年7月23日に独立リーグであるアトランティックリーグランカスター・バーンストーマーズと契約した。2試合に出場し、打率.363、3本塁打、14打点の成績を残した。

2019年3月19日に同じくアトランティックリーグのサマセット・ペイトリオッツと契約。63試合に出場し、打率.265、13本塁打、45打点の成績を残した。

2020年もサマセット・ペイトリオッツと契約したが、新型コロナウイルス感染症の影響でシーズンが中止となった。

2021年3月5日にアトランティックリーグのウェストバージニア・パワーと契約した[9]

メキシカンリーグ時代

2021年7月18日にメキシカンリーグティフアナ・ブルズと契約した[9]。12試合に出場し、打率.340、2本塁打、4打点の成績を残していたが、8月11日に自由契約となった[9]

独立リーグ時代

2021年8月19日にアトランティックリーグのウェストバージニア・パワー(9月にチャールストン・ダーティーバーズにチーム名を変更)に復帰した[9]。シーズン終了後に退団した。

2022年2月7日に同リーグのケンタッキー・ワイルドヘルス・ゲノムスと契約した[9]。106試合に出場し、打率.283、18本塁打、68打点の成績を残した。シーズン終了後に退団した。

2023年2月27日に同リーグのスパイアシティ・ゴーストハウンズと契約した[9]

選手としての特徴

打撃

スイッチヒッターであるが、メジャーでは主に右投手に対して起用されることが多かった[14]。本人は「左打席のほうがパワーがある」とコメントしている[15]

守備

前述の通り、プロ入り当初は二塁手、三塁手であったが、2012年頃より外野手としての出場が多くなっている。 千葉ロッテ入団後は開幕当初はDHとしての出場が多かった。その後,シーズン途中加入したウィリー・モー・ペーニャがDHとして起用されることになったのもあり、メジャー、マイナー時代に経験のない一塁手として起用された。[16][17][18]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2011 HOU 46179168164882266185411900473.286.320.393.713
2012 2482747141101732102600210.189.244.230.474
2013 4813512582440131104412601441.192.231.248.479
2014 KC 910103200020200000030.200.200.200.400
BAL 1855539164022682000200131.302.327.491.818
'14計 27656312184022884000200161.286.308.444.752
2015 104384363461001721015142440219001118.275.310.416.726
2016 TOR 717152410182000020080.267.353.533.886
PHI 76150143133170450170111500500.217.242.350.591
'16計 83167158153580558190111700580.222.253.367.620
2017 ロッテ 8928926931599010982610011603975.219.270.364.634
2018 斗山 206761792111641001411150.148.209.262.471
MLB:6年 332101295110423942520351100191438490128713.251.286.369.656
NPB:1年 8928926931599010982610011603975.219.270.364.634
KBO:1年 206761792111641001411150.148.209.262.471
  • 2020年度シーズン終了時

年度別守備成績



二塁(2B)三塁(3B)左翼(LF)右翼(RF)
















































2011 HOU -46317156.953--
2012 551332.857-10000----1523120.923
2013 305001.000103001.000-3961010.984
2014 KC 201001.000312011.000--
BAL 10000----1372032.900--
'14計 301001.0001682233.909--
2015 61117021.00081330.571110001.000210001.000
2016 TOR 10210.66723410.875-10000----
PHI 110001.000-23270001.0001928211.968
'16計 21210.75023410.87523270001.0002028211.968
MLB 19173844.9327343103129.92425280001.00076113341.967
  • 2020年度シーズン終了時

記録

NPB

背番号

  • 38(2011年 - 2013年、2014年途中 - 2015年)
  • 32(2014年 - 同年途中)
  • 37(2016年 - 同年途中)
  • 41(2016年途中 - 同年終了)
  • 42(2017年)
  • 44(2018年 - 同年途中)

脚注

  1. Juan C. Rodriguez (2013年11月4日). Miami Marlins claim Astros infielder Jimmy Paredes off waivers (英語). Sun Sentinel. 2016年6月2日閲覧。
  2. Adam Berry (2014年2月15日). O's claim utility man Paredes off waivers (英語). MLB.com. 2016年6月2日閲覧。
  3. (英語)『Royals claim outfielder Jimmy Paredes off waivers from Baltimore』(プレスリリース)MLB.com (Kansas City Royals)、2014年2月17日http://m.royals.mlb.com/news/article/678586302016年6月2日閲覧
  4. “Royals acquire RHP Jason Frasor from Rangers”. Associated Press. ESPN. (2014年7月16日). http://sports.espn.go.com/espn/wire?section=mlb&id=11223328 2014年9月17日閲覧。
  5. Alejandro Zuniga (2014年7月24日). “Orioles acquire Royals utility man Jimmy Paredes” (英語). Baltimore Sun. http://www.baltimoresun.com/sports/orioles/blog/bal-orioles-claim-royals-utility-man-jimmy-paredes-off-waivers-20140724,0,7102873.story 2014年9月17日閲覧。
  6. Ben Nicholson-Smith (2016年5月16日). Blue Jays claim utility player Jimmy Paredes from Orioles (英語). Sportsnet. Rogers Media. 2016年5月17日閲覧。
  7. Blue Jays recall RHP Ryan Tepera, designate INF Jimmy Paredes for assignment (英語). Sportsnet. Rogers Media (2016年5月30日). 2016年6月2日閲覧。
  8. Evan Webeck (2016年6月1日). Phillies add utility piece in Paredes (英語). MLB.com. 2016年6月2日閲覧。
  9. MLB公式プロフィール参照。2023年7月1日閲覧。
  10. ジミー・パラデス選手の獲得について”. 千葉ロッテマリーンズ・オフィシャルサイト. 2017年1月5日閲覧。
  11. 自由契約選手 | 2017年度公示”. 日本野球機構 (2017年12月2日). 2017年12月6日閲覧。
  12. 『ロッテ退団のパラデスが韓国・斗山と契約 契約金10万ドル、年俸は70万ドル』(プレスリリース)デイリースポーツ online、2017年12月1日https://www.daily.co.jp/baseball/2017/12/01/0010780317.shtml2017年12月6日閲覧
  13. https://full-count.jp/2018/06/02/post134605/
  14. Jimmy Paredes Has Turned Back Into a Pumpkin (英語). Baltimore Sports and Life (2015年8月13日). 2019年10月11日閲覧。
  15. ロッテ 新外国人の両打ちパラデス「左の方がパワーがあるかな」 (2017年2月2日). 2017年6月27日閲覧。
  16. Jimmy Paredes Stats”. MLB.com. 2017年12月11日閲覧。
  17. Jimmy Paredes Stats”. MLB.com. 2017年12月11日閲覧。
  18. 2017年度 公式戦成績 | 千葉ロッテマリーンズ 個人守備成績”. 日本野球機構. 2017年12月11日閲覧。

関連項目

外部リンク

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