ジオ・ウルシェラ

ジオ・ウルシェラ英語: Gio Urshela, 本名:ジオバニー・ウルシェラ・サルセドGiovanny Urshela Salcedo, 1991年10月11日 - )は、コロンビアボリーバル県カルタヘナ出身のプロ野球選手内野手)。右投右打。MLBロサンゼルス・エンゼルス所属。

ジオ・ウルシェラ
Gio Urshela
ロサンゼルス・エンゼルス #10
ニューヨーク・ヤンキース時代
(2020年7月23日)
基本情報
国籍  コロンビア
出身地 ボリーバル県カルタヘナ
生年月日 (1991-10-11) 1991年10月11日(31歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 内野手
プロ入り 2008年 アマチュアFA
初出場 2015年6月9日
年俸 $8,400,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム コロンビアの旗 コロンビア
WBC 2013年予選2017年2023年

かつての登録名は「ジオバニー・ウルシェラGiovanny Urshela)」。愛称は「ジオGio)」で、2018年シーズンからの登録名は「ジオ・ウルシェラGio Urshela)」[2]

メディアによると「アーシェラ」と表記されることがある。

経歴

プロ入りとインディアンス時代

2008年7月にクリーブランド・インディアンスと契約を結んでプロ入り[3]

2009年は、まず傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・インディアンスでプレーした。ここでは、27試合に出場して打率.269、1本塁打、24打点、29安打を記録した[4]。その後、渡米してルーキー級アリゾナリーグ・インディアンスでプレーした。ここでは、32試合に出場して打率.257、11打点、27安打を記録した[4]

2010年は、年間を通じてA-級マホーニングバレー・スクラッパーズでプレーした。この年は、58試合に出場して打率.290、3本塁打、35打点、64安打を記録した[4]

2011年は、年間を通じてA級レイクカウンティ・キャプテンズでプレーした。この年は、126試合に出場して打率.238、9本塁打、46打点、120安打を記録した[4]

2012年は、年間を通じてA+級カロライナ・マドキャッツでプレーした。この年は、114試合に出場して打率.278、14本塁打、59打点、122安打を記録した[4]

オフの11月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)予選のコロンビア代表に選出された[5]

2013年は、年間を通じてAA級アクロン・エアロズでプレーした。この年は、116試合に出場して打率.270、8本塁打、43打点、120安打を記録した[4]

2014年は、まずAA級アクロン・ラバーダックス[6]でプレーした。ここでは、24試合に出場して打率.300、5本塁打、19打点、27安打を記録した[4]。その後、AAA級コロンバス・クリッパーズへ昇格した[7]。ここでは、104試合に出場して打率.276、13本塁打、65打点、109安打を記録した[4]

オフの11月21日にルール・ファイブ・ドラフトで指名される事を回避するために40人枠に登録された[8]

クリーブランド・インディアンス時代
(2015年6月26日)

2015年6月8日にメジャー初昇格を果たし[9]、翌9日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビュー。11日の同カードではメジャー初安打と初本塁打を放った[10]。以後、三塁手のレギュラーに定着して81試合に出場。しかし打率.225、6本塁打、21打点に終わった。

2016年はメジャーでの出場機会はなかった。マイナーのAAA級コロンバスでは117試合に出場して打率.274、8本塁打、57打点、OPS.674という成績を記録。守備面では104試合で守った三塁で9失策、守備率.970を記録したほか、5試合で遊撃守備にも就いた。

2017年はシーズン開幕前の2月8日に第4回WBC本戦のコロンビア代表に選出された[11]。シーズンでは2年ぶりにメジャーに昇格したがショーン・アームストロングの昇格に伴い、オプションでマイナーに降格した[12]。しかし、ライアン・メリットと入れ替わる形でメジャーに再昇格した[13]。その後、降格したが、7月9日にジェイソン・キプニスの離脱に伴い、再度メジャーに昇格した[14]。この年は67試合に出場して打率.224、1本塁打、15打点を記録した。

2018年5月4日にDFAとなった[15]

ブルージェイズ時代

2018年5月9日に後日発表選手とのトレードで、トロント・ブルージェイズへ移籍した[16]。移籍後は19試合に出場して打率.233、1本塁打、3打点を記録した。6月26日にDFAとなり[17]、7月3日にマイナー契約で傘下のAAA級バッファロー・バイソンズへ配属された[18]

ヤンキース時代

2018年8月4日に金銭トレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍し[19]、傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースへ配属された[18]。この年、AAA級では3球団合計で62試合に出場し、打率.286、2本塁打、24打点などを記録した。

2019年の開幕はAAA級スクラントン・ウィルクスバリで迎えた。4月6日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[20]ミゲル・アンドゥハーの故障離脱に伴い三塁手のレギュラーに定着し、132試合に出場し、規定打席には届かなかったものの打率.314、21本塁打、74打点の好成績を記録し、飛躍の1年となった。

2020年は60試合制で43試合に出場し、打撃では規定打席には届かなかったものの打率.298、6本塁打、30打点などの好成績を記録した。守備では三塁手のみに専念し1失策で、守備率.992は三塁手としてのシーズン歴代最高記録を更新した[21]。クリーブランド・インディアンスとのワイルドカードシリーズ第2戦で満塁本塁打を記録するなど、ディビジョンシリーズ進出に貢献した[22]。9月4日には右肘の骨棘で故障者リストに登録されていたが、オフの12月に右肘の骨片の除去手術を受け、全治3ヶ月と見込まれている[23]

ツインズ時代

2022年3月13日にジョシュ・ドナルドソンアイザイア・カイナー=ファレファベン・ロートベットとのトレードで、ゲイリー・サンチェスと共にミネソタ・ツインズへ移籍した[24]

エンゼルス時代

2022年11月18日にアレハンドロ・ヒダルゴとのトレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[25]

2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回WBCコロンビア代表に選出され、3大会連続3度目の選出を果たした。しかし、同大会でコロンビアはグループ最下位となったため次大会は予選降格となった。 6月23日に60日間の故障者リストに登録された[26]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2015 CLE 812882672560816882101101802589.225.279.330.608
2017 67165156143570145150010800226.224.262.288.551
2018 TOR 1946437101011430000201101.233.283.326.608
2019 NYY 132476442731393402123674110425158713.314.355.534.889
2020 4317415124451106743010041801256.298.368.490.858
2021 1164424204211218214176491001200110916.267.301.419.720
2022 MIN 144551501611432731321564100741229621.285.338.429.767
MLB:7年 602214219802465441066628482564221613231240772.275.321.428.750
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



一塁(1B)二塁(2B)三塁(3B)遊撃(SS)左翼(LF)




























































2015 CLE --8041145617.969--
2017 220011.00052812.90960286647.959528021.000-
2018 TOR --10312001.000851110.941-
2019 NYY 180011.000-123592121320.954-120001.000
2020 --433486110.992--
2021 --96561751026.95928234226.970-
2022 MIN --136100237625.983201001.000-
MLB 3100021.00052812.90954832193340105.96943306238.968120001.000
  • 2022年度シーズン終了時
  • 太字は当該ポジションにおけるリーグ1位

記録

背番号

  • 39(2015年、2017年)
  • 3(2018年)
  • 29(2019年 - 2021年)
  • 15(2022年)
  • 10(2023年 - )

代表歴

脚注

  1. Giovanny Urshela Contract Details, Salaries, & Earnings (英語). Spotrac. 2023年5月8日閲覧。
  2. Explaining Indians Players Weekend names MLB.com (英語) (2017年8月26日) 2017年9月15日閲覧
  3. Know your prospects: Giovanny Urshela Foxsports Tony Lastoria (2013年5月24日) 2015年2月17日閲覧
  4. Baseball Reference
  5. 2012 Qualifier Roster WBC公式サイト (英語) 2015年2月24日閲覧
  6. 2014年より球団名変更
  7. Giovanny Urshela impresses with Columbus Clippers -- Cleveland Indians AAA Insider Cleveland.com (2014年7月18日) 2015年2月17日閲覧
  8. Urshela among five protected from Rule 5 Draft MLB.com Anthony Castrovince (2014年11月21日) 2015年2月17日閲覧
  9. “Indians send struggling Chisenhall, Ramirez to minors”. ESPN. Associated Press. (2015年6月8日). http://sports.espn.go.com/espn/wire?section=mlb&id=13034688 2015年6月16日閲覧。
  10. Associated Press (2015年6月11日). Urshela hits 1st big league homer, Indians top Mariners 6-0”. ESPN. 2015年6月16日閲覧。
  11. Colombia's star duo set to lead Classic squad MLB.com (英語) (2017年2月8日) 2017年8月3日閲覧
  12. Indians recall Armstrong from Triple-A MLB.com (英語) (2017年6月18日) 2017年8月3日閲覧
  13. Tribe utilize twin-bill rules to bolster roster MLB.com (英語) (2017年6月17日) 2017年8月3日閲覧
  14. Kipnis lands on DL with hamstring strai MLB.com (英語) (2017年7月9日) 2017年8月3日閲覧
  15. Jordan Bastian (2018年5月4日). Indians DFA Urshela, keep Gonzalez on bench (英語). MLB.com. 2018年5月5日閲覧。
  16. Gregor Chisholm (2018年5月9日). Blue Jays acquire versatile Urshela from Tribe (英語). MLB.com. 2017年5月10日閲覧。
  17. Alyson Footer (2018年6月26日). Donaldson endures setback with calf injury (英語). MLB.com. 2018年6月27日閲覧。
  18. MLB公式プロフィール参照。2018年8月19日閲覧。
  19. Blue Jays trade Gio Urshela to Yankees for cash considerations (英語). Sportsnet (2018年8月4日). 2018年8月19日閲覧。
  20. Chad Thornburg (2019年4月6日). Yankees make roster moves, call up Urshela (英語). MLB.com. 2019年4月8日閲覧。
  21. Single-Season Leaders & Records for Fielding % as 3B”. Baseball-Reference.com. 2021年1月2日閲覧。
  22. 「ただただワオ!」ヤンキース救った"尻もち送球"からの併殺にメジャー選手も絶賛”. Full-Count (2020年10月1日). 2021年1月2日閲覧。
  23. ヤンキース・ウルシェラが右肘の骨片除去手術”. 日刊スポーツ (2020年12月5日). 2021年1月2日閲覧。
  24. Yankees get Donaldson, send Sánchez, Urshela to Twins (英語). MLB.com. 2022年3月14日閲覧。
  25. Press release: Angels acquire INF Gio Urshela from Minnesota”. www.mlb.com. 2022年11月19日閲覧。
  26. ANGELS ACQUIRE INF EDUARDO ESCOBAR AND CASH CONSIDERATIONS FROM NEW YORK METS (英語). MLB.com (2023年6月23日). 2023年6月24日閲覧。

関連項目

外部リンク

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