シュコダ36Tr

シュコダ36Trチェコ語: Škoda 36 Tr)は、チェコシュコダ・エレクトリックが展開するトロリーバス車両トルコテム・サが製造する車体を用いたノンステップバスで、「T'CITY 12」とも呼ばれる[1][2][4][5]

シュコダ36Tr
T'CITY 12
基本情報
製造所 シュコダ・エレクトリック
テム・サ(車体)
製造年 2022年 -
主要諸元
設計最高速度 65 km/h
車両定員 着席27人
定員85人
全長 12,020 mm
全幅 2,550 mm
全高 3,420 mm(集電装置含)
制動装置 回生ブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3][4][5]に基づく。

概要

チェコのシュコダ・エレクトリックは2000年代以降世界各国のバスメーカーが生産する車体を用いたトロリーバスの開発・展開を行っている。その中でシュコダ36Trは、トルコの車体製造会社(コーチビルダー)であるテム・サが展開するアベニュー・エレクトロン(Avenue Electron)と同型の車体を用いた車種である[1][2][3][6]

全長12 mのノンステップバスで、車内には車椅子用のフリースペースや冷暖房が完備されている。制動装置には電力が回収可能な回生ブレーキが用いられている他、顧客の要望に基づき架線が無い区間でも最大15 kmまで走行可能なよう充電池を設置することも出来る構造になっている[1][3]

運用

充電池を搭載した試作車は2022年にシュコダの公式サイトで公開された後、プルゼニプルゼニ・トロリーバス)で一時的な営業運転を含めた試運転を実施し、2023年1月からはプラハプラハ・トロリーバス)で営業運転に投入されている[2][3][7]

一方、量産車については2021年オストラヴァオストラヴァ・トロリーバス)向けの車両の契約が行われており、その際に製造が決定した12両に加えて翌2022年にはオプション分を行使する形で6両の追加発注が実施されている。これらの車両は2023年1月以降順次営業運転に就いている。これを含め、2023年時点で導入されている、もしくは導入が決定しているシュコダ36Trの量産車は以下の通りである[2][4][5]

シュコダ36Tr(量産車) 導入都市一覧
導入国 都市 導入車両数 備考
チェコ オストラヴァ
(オストラヴァ・トロリーバス)
18両(予定) 充電池を搭載[4][5]
オパヴァ
(オパヴァ・トロリーバス)
3両(予定) [8]

関連車種

脚注

注釈

    出典

    1. ŠKODA T’CITY 12”. Škoda. 2023年1月18日閲覧。
    2. Jan Sůra (2022年5月9日). Skoda shows new trolleybus with Turkish bodywork, first vehicle to run in Ostrava”. CEE Transport. 2023年1月18日閲覧。
    3. Libor Hinčica (2022年9月4日). Trolejbus Škoda 36 Tr svezl první cestující”. Československý Dopravák. 2023年1月18日閲覧。
    4. Libor Hinčica (2021年12月22日). Ostrava obdrží trolejbusy Škoda 36 Tr s tureckou karoserií Temsa”. Československý Dopravák. 2023年1月18日閲覧。
    5. Libor Hinčica (2023年1月16日). Do Ostravy dorazily první trolejbusy Škoda 36 Tr”. Československý Dopravák. 2023年1月18日閲覧。
    6. Avenue Electron”. Temsa. 2023年1月18日閲覧。
    7. Libor Hinčica (2023年1月15日). Do Prahy zamíří trolejbus Škoda 36 Tr”. Československý Dopravák. 2023年1月18日閲覧。
    8. Matěj Stach (2022年5月19日). Nový cenový rekord. Opava získá trolejbusy za 8,49 mil. Kč/vůz”. Československý Dopravák. 2023年1月18日閲覧。
    9. ŠKODA E'CITY 36BB”. Škoda Group. 2023年1月18日閲覧。
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