サンスクリット語映画

サンスクリット語映画(サンスクリットごえいが、Sanskrit cinema)とは、インドの映画のうちサンスクリット語で製作された映画を指す。インド映画の歴史上8本しか製作されておらず、他の言語映画のような独自の映画産業は存在しない。

サンスクリット語映画
Sanskrit cinema
映画撮影数
合計 8

歴史

1983年にG・V・アイヤーが監督した『Adi Shankaracharya』が最初のサンスクリット語映画である。同作は第31回ナショナル・フィルム・アワード最優秀長編映画賞最優秀脚本賞最優秀撮影賞最優秀音響監督賞を受賞している[1]。アイヤーは1992年に2本目のサンスクリット語映画『Bhagavad Gita』を監督し、ナショナル・フィルム・アワード最優秀長編映画賞を受賞した。2015年、22年振りにサンスクリット語映画が製作され[2]、『Priyamanasam』はケーララ州で初めて製作されたサンスクリット語映画となり、ナショナル・フィルム・アワード最優秀サンスクリット語長編映画賞を受賞し、ゴア州で開催された第46回インド国際映画祭で上映された。2016年には社会問題を題材にした『Ishti』が製作され、第47回インド国際映画祭パノラマ部門で上映された[3][4]。2017年公開の『Suryakantha』はケーララ州で製作された3番目のサンスクリット語映画であり、初めて現代の生活を題材にした作品となった[5]。同作はケーララ州映画批評家協会賞の審査員特別賞を受賞している。『Anurakthi』は最初の3Dサンスクリット語映画であり、同時に歌唱シーンが描かれた最初のサンスクリット語映画でもある。同作は第48回インド国際映画祭で上映されている[6][7]。2018年には初のサンスクリット語アニメ映画『Punyakoti』が製作された[8]

サンスクリット語映画一覧

公開年 作品名 監督 備考
1983 Adi Shankaracharya G・V・アイヤー 初の長編サンスクリット語映画。最優秀長編映画賞を含む4つのナショナル・フィルム・アワードを受賞した。
1993 Bhagavad Gita ナショナル・フィルム・アワード最優秀長編映画賞受賞。
2015 Priyamanasam ヴィノード・マンカラ ナショナル・フィルム・アワード最優秀サンスクリット語長編映画賞受賞。第46回インド国際映画祭上映作品。
2016 Ishti G・プラバ 第47回インド国際映画祭パノラマ部門オープニング作品。
2017 Suryakantha M・スレンドラン 現代生活を題材にした最初のサンスクリット語映画。ケーララ州映画批評家協会賞審査員特別賞受賞。
Anurakthi P・K・アショーカン 初の3Dサンスクリット語映画。第48回インド国際映画祭上映作品。
2018 Punyakoti ラヴィ・シャンカール・V 初のサンスクリット語アニメ映画。
2019 Agochararnavaha アショーク・ニトゥール カルナ・パルヴァ』を題材にしたサンスクリット語映画。

出典

  1. 31st National Film Awards”. India International Film Festival. 2013年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月24日閲覧。
  2. Sanskrit Cinema: A creative way to revive Sanskrit”. www.newsgram.com (2015年7月7日). 2019年3月24日閲覧。
  3. Ishti is the first ever Sanskrit film based on a social issue”. iffigoa.org (2016年11月23日). 2019年3月24日閲覧。
  4. First Sanskrit social movie flays Namboothiri practices”. The Times of India. 2019年3月24日閲覧。
  5. A tale told in Sanskrit”. The New India Express. 2019年3月24日閲覧。
  6. World's first 3D Sanskrit film screened at IFFI”. DD News. 2019年3月24日閲覧。
  7. World’s First 3D Sanskrit Film Anurakthi Screened at 2017 IFFI Goa”. India.com (2017年11月25日). 2019年3月24日閲覧。
  8. The making of 'Punyakoti', India's first Sanskrit animation film”. thenewsminute.com (2018年8月20日). 2019年3月24日閲覧。
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