ゴジラvsデストロイア
『ゴジラvsデストロイア』(ゴジラたいデストロイア)は1995年(平成7年)12月9日に公開された日本映画で[9]、「ゴジラシリーズ」の第22作である[出典 6]。カラー、ビスタビジョン、ドルビーステレオ[出典 7]。キャッチコピーは「ゴジラ死す」[出典 8]。
ゴジラvsデストロイア | |
---|---|
Godzilla vs. Destoroyah[出典 1][注釈 1] | |
監督 | |
脚本 | 大森一樹 |
製作 | |
出演者 | |
音楽 | 伊福部昭 |
撮影 | |
編集 | |
製作会社 | 東宝映画[出典 2] |
配給 | 東宝[6][1] |
公開 | 1995年12月9日[出典 3] |
上映時間 | 103分[出典 4][注釈 2] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 20億円[出典 5] |
前作 | ゴジラvsスペースゴジラ |
次作 | ゴジラ2000 ミレニアム |
観客動員数は400万人[22][2]、配給収入は20億円で1996年の邦画配給収入第1位を記録している[2]。また、前売り券がゴジラシリーズとしては初めて10万枚以上を売り上げた[23]。
概要
ゴジラの死を描いた作品として公開された、平成vsシリーズの完結編[出典 9]。
ゴジラシリーズの「表紙」である1954年公開のシリーズ第1作『ゴジラ』に対する「裏表紙」の意味合いを込めて、第1作へのオマージュ色が濃く、第1作でゴジラを倒したオキシジェン・デストロイヤーの存在をフィーチャーし、オキシジェン・デストロイヤーが生み出した怪獣・デストロイアやオキシジェン・デストロイヤーの語り部として山根恵美子が再登場し、回想シーンでも第1作の映像が使用されている他、タイトルコールにも第1作のメインタイトルを引用するなどの演出が盛り込まれている[出典 10]。
この作品は1954年のシリーズ第1作から製作に携わっていた田中友幸の名前や「特技監督」がクレジットされる最後のゴジラ映画となっており[出典 11]、また、音楽担当の伊福部昭・特技監督の川北紘一・ゴジラのスーツアクターの薩摩剣八郎などもゴジラシリーズ最後の参加となった[17]。
主要襲撃地点は、香港、東京(羽田空港、有明)。羽田空港は、当時管制塔がリニューアルされたことから舞台に選ばれた[28]。また、ゴジラは愛媛県の伊方発電所に接近したが寸前で阻止され、四国上陸は果たされなかった。
体内で核エネルギーが暴走しているゴジラには通常兵器による攻撃は核爆発を誘発する危険性が高いため、前2作のGフォースに代わり、冷凍系の兵器で武装した自衛隊が活躍した[2]。スーパーXシリーズの兵器が、『ゴジラvsビオランテ』以来6年ぶりに復活した作品でもある。デストロイアにとどめを刺したのはゴジラではなく、スーパーXIII率いる自衛隊の冷凍兵器部隊である。
エンディングのスタッフロールの背景は第1作、およびそれまでに製作された平成vsシリーズ作品の映像が使われているほか、音楽は有名なゴジラのメインテーマを筆頭に据えた伊福部昭による『SF交響ファンタジー』をアレンジしたものになっており、その曲中にはシリーズ最高の動員を記録した『キングコング対ゴジラ』の音楽も含まれる[13]。
ストーリー
スペースゴジラとの戦いから1年後、バース島が消滅し、ゴジラとリトルゴジラが姿を消した。その1ヶ月後、香港に全身を燃えるように発光させたゴジラが出現し、赤い熱線を吐きながら香港の町を破壊していった。バース島消滅は、その地下の高純度の天然ウランが熱水に反応した結果の爆発であり、その影響を受け体内炉心の核エネルギー反応が不安定になったゴジラは、いつ核爆発を起こしてもおかしくない状態であった。
同じころ、青海トンネルの工事現場で工事用パイプが溶解するトラブルが相次いで発生。しながわ水族館では魚が突然水に食われるかのように白骨化する怪事件が起きる。その原因は、かつてオキシジェン・デストロイヤーを使用してゴジラを抹殺した際、海底に眠っていた古生代の微小生命体が無酸素環境下で復活し、異常進化を遂げた恐るべき生物・デストロイアであった。デストロイアは急速に巨大化し、人間より大きくなって臨海副都心で警視庁の特殊部隊と交戦、さらには自衛隊の攻撃に対して集合・合体し、40メートルの成長体と化して破壊の限りを尽くす。
そんな折、御前崎沖にゴジラに酷似した怪獣が出現した。それは行方不明となっていたリトルゴジラが、天然ウランの影響を受け急成長したゴジラジュニアであった。バース島を失ったジュニアは、自らの故郷であるアドノア島へ帰ろうとしていたのだった。
ゴジラは四国電力・伊方原子力発電所に向かうが、寸前でゴジラ迎撃のため出撃したスーパーXIIIの放ったカドミウム弾により体内の核分裂が制御され始めた。これにより核爆発の危機は回避されたが、体内炉心の温度上昇には歯止めが掛からず、メルトダウン寸前の状態となっていた。もはやゴジラを抹殺できるのは、オキシジェン・デストロイヤー=デストロイアしかいない。ゴジラとデストロイアを戦わせるため、ゴジラジュニアを囮としてデストロイアに向かわせる作戦が提案される。死闘の舞台は臨海副都心から羽田空港へと移る中、ゴジラの最期も刻一刻と迫っていく。
登場怪獣
- ゴジラ
- 詳細は「ゴジラ (平成VSシリーズ)#『ゴジラvsデストロイア』」を参照
- デストロイア
- 詳細は「デストロイア」を参照
- ゴジラジュニア
- 詳細は「ゴジラジュニア#『ゴジラvsデストロイア』のゴジラジュニア」を参照
登場人物
※ここでは『東宝SF特撮映画シリーズVOL.10 ゴジラVSデストロイア』で「主な登場人物」として掲載されている人物のみを挙げる[29]。
伊集院 研作 ()[30][31]- 国立物理化学研究所所属の物理学者[出典 12]。36歳[出典 12]。
- 酸素研究の過程で偶然ミクロオキシゲンを発見・発明し、国際物理学賞を受賞したことでマスコミから注目を集め始めている。芹沢博士に心酔しており[33]、40年前にオキシジェン・デストロイヤーによって無酸素状態となった東京湾岸周辺の地質が先カンブリア紀の謎を解くヒントになると考え、トンネル工事事故調査の際、現場の土を密かに持ち帰った。ゆかりからはその行動が「悪魔の発明」の再来につながるのではないかと危惧されるが、本人は芹沢の遺志も強く尊重し、オキシジェン・デストロイヤーの再開発にも反対の立場を貫いている。劇中ではデストロイアに襲われたゆかりを捨て身で救い、さらにゴジラとデストロイア撃退に冷凍兵器使用を提案するなど、肩書きにとどまらない活躍を見せた。
- 脚本を担当した大森一樹は、自身が離れていた『ゴジラvsメカゴジラ』および『ゴジラvsスペースゴジラ』で世界観が現実離れしたと感じ、現実に近いレベルに戻すため、現実的な科学者として伊集院を創作した[34]。演じる辰巳琢郎は準備稿段階から意見を出しており、当初は見せ場がなかったが、ゆかりを助けに向かうシーンやヘリコプターに搭乗するシーンなどが追加された[35]。
- 特殊部隊の火器攻撃を中止させるために警告をした警官とのやりとりは第1作『ゴジラ』の山根博士のオマージュである[36]。
- 衣装は、インテリのイメージからオーソドックスなトレッド系としており、辰巳は上着を着回していることから伊集院はファッションに無頓着であると解釈している[35]。
山根 ゆかり ()[30][37]- JBSのニュースキャスター[出典 13]。40年前のゴジラ出現の際に母と兄を喪い、山根家の養子となった大戸島の少年・新吉の娘[30][37]。28歳[出典 13]。
- 歯に衣着せないストレートなスタイルを売りにしており、そのせいで自身の番組にゲスト出演していた伊集院の不興を買ってしまう。だが恵美子の依頼で、伊集院と個人的にコンタクトを取っていくこととなる。当初はミクロオキシゲンを楽観視する伊集院の言動に反発していたが、彼の誠実な内面を知るに従い、徐々に感情を変化させていく。臨海副都心でのデストロイア幼体群と特殊部隊の戦闘を生中継中、デストロイアの幼体に襲われるという壮絶な経験をする。その後も臨海副都心や報道ヘリから中継を続け、伊集院らとともに戦場に残された未希と芽留を救出した。愛車はエスクード・ノマド。
山根 健吉 ()[30][39]- ゆかりの弟[出典 14]。応用物理学を専攻する東都大学の大学生[出典 14]。22歳[出典 14]。
- ゴジラの独自研究を趣味としている青年だが、ゴジラの異常に関する卒業論文が「不真面目」として認められず留年中。その論文をアメリカのGサミットに送ったところマービンの目に留まり、国友からオブザーバーとして協力を依頼される。当初は「研究はあくまでも趣味の域に留めたい」と固辞するが、実は未希の大ファンでもあり、彼女が参加していると知るとあっさり前言を翻してGサミットに加わるなどミーハーな面を持つ。未希と対面した際は消息不明のリトルを「死んだ」と推測し、彼女と意見をぶつけ合っている。後半では地球規模の危機に接する中、ゴジラの抹殺にはデストロイアと戦わせる以外にないと訴える。
- 監督の大河原孝夫は健吉の人物像を「今っぽい若者」としており、演じる林泰文はそれを見た目の問題ではなくサバサバした考え方や切り替えの早さと解釈している[40][41]。衣裳の多くは林の私服を用いている[41]。
- 脚本では健吉の住居はマンションであったが、大河原はそれではつまらないと考え、老朽化したアパート住まいとすることで留年学生である健吉の生活感を演出している[36]
- 大森は、健吉をゴジラの誕生以後に生まれた世代を象徴する主人公と位置づけており、ゴジラを核の象徴として以外の視点で見ているほか、生まれながらに核の恩恵を受けている世代として原子力との共存やオキシジェン・デストロイヤーの有効利用など科学の向上を前向きに捉える人物とすることで、人類の英知に期待を持たせることを本作品のテーマとしていた[34]。一方で、大河原は健吉が伊集院と同じような受け答えをすることに抵抗があったといい、恵美子との対話でオキシジェン・デストロイヤーを使用するとはっきり言わせないことで健吉の逡巡を盛り込んでいる[36]。
三枝 未希 ()[出典 15]- 平成VSシリーズの主要人物。超能力者でG対策センター・サイキックセンター主任を務める[出典 15]。24歳[出典 16]。
- 前作以後もバース島のゴジラとリトルの監視任務に就いていたため、最初にバース島消滅の事実を知ることとなる。本作品では超能力でジュニアの捜索を行うものの、見つけ出すことが出来ず、能力が低下しているのではないかと自信を失いかける一幕もあった。芽留との会話では、自らの心中を吐露する。芽留と共にテレパシーでジュニアを誘導し、ゴジラの最期を見守る。
小沢 芽留 ()[出典 17]- 未希と同様の超能力者[出典 18]。Gサミット・アメリカ情報官[出典 19]。20歳[出典 19]。
- アメリカのESP研究所で能力開発訓練を受けた後、恐竜化石の発掘やゴジラの調査チームなどへの参加を経てGサミットに加わった。未希と同様に、基本的にはゴジラとゴジラジュニアを案じているが、ゴジラのメルトダウンを避けて地球全体を救うためにジュニアを
囮 にしようと提案するなど合理主義者でドライな一面も持ち[33]、未希と比べると自身の超能力を疎ましく思っており、また健吉の意見に賛同した[11]。- シリーズの終了に伴い三枝未希役の小高恵美も卒業となるため、その代替わりとなるキャラクターとして創作された[34]。大森は、脚本執筆時には本当にシリーズが終了するとは考えておらず、次作品にも登場させるつもりでいたという[34]。
- 髪型は大河原からの要望によるもので、根本から細かいウェーブをかけている[45]。演じる大沢さやかは、髪型を変えたことで新しい自分になれたと感じ、ワイルドになった気がしていたと述べている[45]。
- 一部書籍などでは『ゴジラvsメカゴジラ』に登場した精神開発センターの女性職員と同一人物ではないかという言及があるが[44]、本編中では未希に対して自らの過去の経歴を語るなど、本作品まで面識がなかったことをうかがわせる演出も見られる。
速見 惣一郎 ()[30][46][注釈 3]- テレビ局ディレクター[32][46]。45歳[出典 20]。ゆかりの同僚。序盤に登場し、テレビでミクロオキシゲンの危険性を感じた恵美子からの連絡をゆかりに伝える。
南条 ()[47]- テレビ局カメラマン[32][47]。ゆかりの同僚で、ゆかりと共に怪獣たちの死闘を中継した。
上田 ()[48]- 内閣調査室室長[32][20][注釈 4]。Gサミットの参加メンバー[48]。
岡崎 ()[49]- 陸上自衛隊陸佐[32][49]。特殊武器科部隊所属[32]。
村田 ()[50]- 陸上自衛隊陸佐[32]。化学科部隊所属[32]。クリーンセンターでのデストロイア攻撃臨時司令部に参加。
田山 孝夫 ()[30][51]- しながわ水族館警備員[51]。深夜の警備中にデストロイアの微小体によって展示用の魚が溶解する現場に遭遇し絶叫。翌日、その監視カメラ映像を伊集院たちが検証する場に氷嚢を額に乗せながら立ち会った。
黒木 翔 ()[出典 21][注釈 5]- 防衛庁特殊戦略作戦室室長、特佐[32][33]。核爆発およびメルトダウンの危険性があるゴジラに対してスーパーXIIIの出動が決定したため、自ら指揮官として搭乗し[30]、6年ぶりにゴジラ攻撃の指揮を執ることとなる。
山根 恵美子 ()[30][39]- 山根恭平博士(故人)の娘で、ゆかりと健吉の伯母[出典 14]。62歳[出典 16]。
- 前半に登場し、ミクロオキシゲンにオキシジェン・デストロイヤーの危険性を重ね、さらに地球全体の危機をゴジラの核爆発から救うためにオキシジェン・デストロイヤーを使おうと提案する健吉に反対した。第1作『ゴジラ』で恋人だった尾形秀人とは結婚しておらず、独身である。
麻生 孝昭 ()[30][57]- Gフォース司令官[出典 23]。大佐。47歳[30]。本作品では対ゴジラ作戦の主体が自衛隊に移ったことから直接の戦闘指揮には関与せず、情報分析や防災などの対応に留まっているが、ゴジラ対策への熱意は失っていない。タカ派然とした立ち振る舞いだった前2作とは異なり、戦闘エリアで孤立した未希と芽留の救出を率先して指示するなど、ヒューマニズム豊かな一面も垣間見せている。
後藤 ()[30][58]- 陸上自衛隊陸将[32][58]。臨海副都心・クリーンセンターに集結した冷凍レーザータンク部隊を指揮し、デストロイア攻撃に臨む。
国友 満 ()[30][60]- 国連G対策センター長官[出典 24]、Gサミット委員長[60][33]。54歳[30][32]。
- 興味深い意見を持つ者と感じれば、民間人でもゴジラ対策のメンバーに招き入れる柔軟さを持ち、健吉に協力を依頼する際も自ら自宅へ赴く。東京の真ん中でゴジラとデストロイアを戦わせようという健吉の案には当初反対するが、地球全体の危機を考慮し了承する。
登場兵器・メカニック
架空
実在
- 自衛隊
- 90式戦車[62][63]
- 74式戦車[62][64]
- 89式装甲戦闘車[出典 25]
- 87式偵察警戒車[61]
- 82式指揮通信車[62][67]
- 73式装甲車[64]
- 74式特大型トラック
- 高機動車[62][68]
- 88式地対艦誘導弾
- 81式短距離地対空誘導弾
- はつゆき型護衛艦「しらゆき」[出典 26]
- はるしお型潜水艦「なつしお」(名称のみ)
- ゆうしお型潜水艦「あきしお」(名称のみ)
- AH-1 コブラ[72]
- AH-64A[62]
- UH-1H多用途ヘリコプター[61][73]
- HSS-2B哨戒ヘリコプター
- 64式7.62mm小銃
- M16自動小銃
- 警察
- 大型輸送車
- マツダ・プロシードマービー(特殊部隊カー[62])
- パトロールカー[71]
- M72 LAW対戦車ロケット弾
- M16A3自動小銃
- UZI短機関銃
- フランキ・スパス12散弾銃
- レミントンM31散弾銃
- ベレッタ 92F自動拳銃
- ニューナンブM60回転式拳銃
- M67破片手榴弾
- 特殊部隊火炎放射器[62]
- ガス筒発射器(催涙ガス筒)
- Gフォース
- 民間
設定
- 国連G対策センター
- 詳細は「東宝特撮映画の怪獣対策組織#国連G対策センター」を参照
- Gサミット
- 具体的な概要は、前作『ゴジラvsスペースゴジラ』のG対策協議会とほぼ同じだが、議長をG対策センターの新長官・国友が務めている。また、インターネットによるテレビ電話で海外にいるメンバーとも連絡を取りながら情報交換も行っている。
- Gフォース
- 詳細は「東宝特撮映画の怪獣対策組織#Gフォース」を参照
- 国立物理化学研究所
- 伊集院が勤務している研究機関。監視カメラの映像から写った対象の立体構造をCGで生成する「3Dスキャンシステム」などの超高性能技術を誇る設備を持つ。ここでミクロオキシゲンとデストロイアに関する解析・実験各種が行われる。
- ミクロオキシゲン[11]
- 伊集院が生成し研究開発を行った酸素原子を微小化したもので、魚の巨大化や酸素ボンベの小型化を可能とするほか、酸素の性質と生物の成長促進性を有する。
- 反面、その分子の細かさから、物体を形作る原子の隙間に侵入し破壊を起こす性質があるなど、兵器としての利用価値も秘めている。零下183.2度で液化し、それらの性質を喪失する[注釈 6]。
- これをより大きく拡張したものがオキシジェン・デストロイヤーであり、山根はオキシジェン・デストロイヤーがミクロオキシゲンの延長線上にあることを危惧していた。
- 伊集院はこの発明がエネルギー・食糧問題を大きく改善することに寄与すると考えており[注釈 7]、オキシジェン・デストロイヤーに到達寸前のところまで研究開発したと語っている。しかし、そこからオキシジェン・デストロイヤーに至るまでは容易でないとも断言している。
- JBS
- ゆかりや速水、南条らが勤めているテレビ局。
- ニュース・ジャーナル
- ゆかりがメインキャスターを務める夕方の情報番組。この番組の1コーナーで伊集院をゲストに招き、ミクロオキシゲンを取り上げた。
SUMP ()- Special Unit of Metropolitan Policeの略で、警視庁の特殊部隊[30]。部隊内での各班の隊員は「シグマ7(セブン)」や「オメガ3(スリー)」といったギリシア文字と数字を組み合わせたコードネーム[注釈 8]を持ち、灰色の突入服とタクティカルベスト、ヘルメットを着用。アサルトライフルや手榴弾の他に、火炎放射器・ロケットランチャーといった数多くの銃火器で武装している。
- 謎の生物(デストロイア幼体群)目撃の通報を受けて臨海副都心に専用車両8台で出動。幼体群が立て籠もったプレミアムビルの地下搬入口と正面西玄関から突入し、直後に遭遇した幼体群と一進一退の激しい戦闘を繰り広げた。
- 当時この組織に相当する実在の組織が存在しなかったため[注釈 9]、架空の組織が設定されている。対怪獣における出動も想定されているためか、上述のように警察の特殊部隊としてはかなりの重武装である。
キャスト
- 伊集院研作[出典 27]:辰巳琢郎
- 山根ゆかり[出典 27]:石野陽子
- 山根健吉[出典 27]:林泰文
- 三枝未希[出典 27]:小高恵美
- 小沢芽留[出典 27]:大沢さやか
- 速水[出典 28][注釈 10]:村田雄浩
- 南条[出典 30]:斉藤暁
- 上田内閣調査室長[出典 30]:平泉成
- 岡崎陸佐[出典 30]:藤巻潤
- 村田陸佐[出典 30]:小野武彦
- 田山孝夫[出典 31][注釈 11]:上田耕一
- 中村[出典 32]:二瓶鮫一
- 野村[出典 32]:荻原賢三
- 有明海底トンネル現場主任[出典 32]:菅原大吉
- 有明海底トンネル班長[出典 32]:中沢青六
- スーパーXIIIパイロット[出典 32]:青島健介
- スーパーXIIIナビゲーター[出典 32]:川崎博司
- Gフォース司令室要員[出典 33]:鳥木元博、桜井勝、細野哲弘
- マービン教授[出典 32]:ロナルド・ヘアー
- KA1079便操縦士[出典 33]:ジョン・ギャロック
- KA1079便副操縦士[出典 33]:方洛奇
- 啓徳国際空港管制官[出典 33]:張紹興
- 放射能科学者[出典 33]:岡田和子
- 国家公安委員[出典 33]:小寺大介
- 科学技術庁原子力局長[出典 33]:秋元榮治郎
- 防衛局長[出典 33]:坂井義雄
- 防衛庁職員[6][注釈 12]:名倉得二
- 国土庁防災局長[出典 33]:笠原鉄郎
- 環境庁大気保全局長[出典 33]:井上千恵子
- 地球環境学者[出典 33]:ヒサクニヒコ
- JSBテレビのAD[76]:脇浜紀子
- 伊集院研究室助手[出典 33]:村上順子、結城豊弘[注釈 13]
- 衛星通信情報センター所員[21][76][注釈 14]:シェリー・スゥエニー
- レポーター[出典 33]:三井三太郎、植村なおみ
- 警察責任者[出典 33]:菅野達也
- 警官[出典 33]:佐藤太三夫
- しながわ水族館職員[21][76][注釈 15]:木下徳和
- Gフォース通信士[出典 33]:安食剛
- 警官[6][注釈 16]:江連健司
- 特殊部隊隊員[出典 33]:森岡隆見、清水進一、高市好幸、遠藤晃生、鎌田栄治、小田島隆、増島剛之、辻井啓嗣、中村美睦、小林靖永、中川弘、石川秀昭、藤田亮、木下隆康、吾妻丈、河合伸之、狩野宗城、梶田圭介、中川雄介、越智賢治
- 臨時司令部隊員[出典 33]:二反田雅澄
- メーサータンク隊員[21](冷凍レーザー車隊長[76]):石川実
- 黒木特佐[出典 34][注釈 17]:髙嶋政宏
- 山根恵美子[出典 27]:河内桃子
- 麻生孝昭[出典 31][注釈 18]:中尾彬
- 後藤陸将[出典 27]:神山繁
- 国友満[出典 27]:篠田三郎
スタッフ
- 製作 - 田中友幸、富山省吾
- 脚本 - 大森一樹
- 音楽監督 - 伊福部昭
- 撮影 - 関口芳則
- 照明 - 望月英樹
- 美術 - 鈴木儀雄
- 録音 - 宮内一男
- 音響効果 - 佐々木英世(東洋音響)、浅梨なおこ
- 編集 - 長田千鶴子
- 助監督 - 三好邦夫
- 技斗 - 宇仁貫三
- 製作担当者 - 前田光治
- アソシエイトプロデューサー - 鈴木律子
- 特殊技術
- 協力 - 防衛庁、東京都港湾局、東海大学情報技術センター
- 協賛 - Apple Computer、エースヘリコプター、カテナ、タビックスジャパン、SONY
- 制作協力 - 東宝映像美術、東宝サウンドスタジオ、東宝ミュージック、東京現像所、東宝スタジオ
- 特技監督 - 川北紘一
- 監督 - 大河原孝夫
- 東宝映画作品
- 配給 - 東宝
制作
企画から製作までの経緯
以前より製作が発表されながらも延期となっていたハリウッド版『GODZILLA』が1997年に公開される見通しが立ったことから[注釈 19]、平成ゴジラシリーズ最終作として製作された[出典 37][注釈 20]。
当初の仮タイトルは『ゴジラ死す』で、特技監督の川北紘一はそれまでの『ゴジラVS○○』という命名法から脱却し、この作品をシリーズ最終作とする意気込みを体現するつもりであった[出典 38]。ゴジラを死なせるという物語としたことについて川北は、対決ものが続いたことでドラマ作りが難しいところに差し掛かっていると考え、ゴジラという強大なキャラクターと人間側との密接なドラマを構築するため発想したという[81]。また、超兵器によるゴジラとの戦いも人間側のドラマが介在する余地がなくなってしまうため、人間の英知をドラマに盛り込みSF映画としての原点に回帰することも意図している[81]。
プロデューサーの富山省吾が発案し[34][78]、大森一樹が執筆した本作品のプロットの初期案『ゴジラVSゴジラ』は、初代ゴジラの生体エネルギーが幽霊のような「ゴーストゴジラ」として出現し[出典 39]、ゴジラと戦い、ゴジラは倒されるが、ゴーストゴジラはジュニアによって倒される、というものだった[34]。実体のない怪獣という面白い見せ方も考えられた。しかし、前作のスペースゴジラと前々作のメカゴジラとゴジラを冠する怪獣が続いていたうえ[34][84]、実体のないものに感情移入はしにくいのではないかということで不採用となった[78]。また、川北はビジュアル面でも難しい面が多かったと述べている[81]。
ゴジラのメルトダウンと、デストロイアに相当する新怪獣「バルバロイ」[2][77]が登場する企画は、川北組助監督の岡秀樹が手掛けたものである[85][注釈 21]。川北側ではゴーストゴジラ案が没案となったことを受け、それなら「ゴジラを死なせる」ことに重点を置き、唯一ゴジラを葬り去った兵器「オキシジェン・デストロイヤー」でも死ななかった最強の生物・デストロイアと戦わせるというプロットが生まれたという[81][78]。プロデューサーの田中友幸はゴジラを死なせることに反対したが、また復活することを前提に「ゴジラ死す」という企画が認められたとのこと[出典 40][注釈 22]。このため、公開当時のパンフレット冒頭にある田中の挨拶文には「またゴジラは必ずスクリーンに帰ってきます」との言葉が記されている。このインタビュー記事で川北は、『ゴジラvsスペースゴジラ』でゴジラを死なせた方がいいと考えていたことも明かしている。書籍『ゴジラ・デイズ』では、同年に公開された『ガメラ 大怪獣空中決戦』がヒットしたことも本作品に影響を及ぼしていると評している[24]。
ゴーストゴジラ案だったころには、ゲスト怪獣としてアンギラスの登場が検討されており、デザイン画も描かれていた[88][83]。また、デストロイアがバルバロイと呼ばれていたころには、その一形態としてアンギラス型の怪獣の登場も検討されていた[88][89]。
このほか、『vsバルバロイ』ではスーパーXIIIはGフォース所属で轟天号の名を冠しており、麻生司令が乗り込んで出撃するという展開であった[90][注釈 23]。さらに人類の最終兵器としてネオ・オキシジェン・デストロイヤーが登場している[90]。
『ゴジラvsビオランテ』から『ゴジラvsモスラ』まで監督や脚本に参加していたがそれ以降はシリーズに関わらなかった大森は、ゴジラで描けることがある限りは参加すると表明しており、今回は川北と監督の大河原孝夫に口説かれ、ゴジラの死を描くことに賛同して再参加を決めた。プロットのやり取りは、大森が海外に滞在中でもFAXによって続けられた。大森は執筆中に阪神・淡路大震災に被災した経験から[77]、火災鎮火のために冷凍レーザーを考案したという。
第1作への原点回帰として、人類側の組織はGフォースではなく自衛隊が中心となっている[36]。Gフォースは大森がシリーズを離れていた時期に登場した組織であるため、大森は当初自衛隊のみ進めるつもりでいたが、Gフォースが初登場した『ゴジラvsメカゴジラ』の監督であった大河原が要望しこちらも登場することとなった[34]。
震災により大きな被害が出ていたことから、都市を破壊する映画である本作品の製作中止も危ぶまれたが、富山は正月映画としてゴジラを提供し観客に楽しんでもらうことがプラスになると考え製作に踏み切ったと述べている[86]。準備稿段階では、執筆時点では開催予定であった世界都市博覧会の描写も存在した[35]。
田中によれば、ゴジラの死が発表された後には熱心なファンからゴジラの助命を嘆願する声もあったという[87]。
特報では『ゴジラ7』の仮タイトルで発表された。
配役
伊集院役の辰巳琢郎は、インテリジェンスのある俳優というイメージから起用された[36]。辰巳は大森の監督作品『大失恋。』に出演しており、大森は第1作で芹沢博士を演じた平田昭彦の後継者にふさわしいとして辰巳を推薦した[34]。
ゆかり役の石野陽子は、当時バラエティタレントのイメージが強かったが、石野の芝居を見る機会があった大河原はしっかりとした演技をしていると感じ、石野を推薦したという[36]。
健吉役の林泰文は、映画『あした』の撮影が終了しスケジュール調整が可能であったため、大河原の要望により起用となった[36]。
山根恵美子役は、第1作と同じく河内桃子が演じた[36]。河内は本作品への出演依頼に驚いたが、脚本を読んで核廃絶がテーマとなっていることに共感し、出演を決めた[56]。富山は、河内が出演しなければ成り立たない作品であるため、早い段階で出演交渉を行ったと述べている[86]。
黒木は『ゴジラvsビオランテ』では高嶋政伸が演じており、本作品でも出演に意欲を見せていたがスケジュールの都合がつかず、『ゴジラvsメカゴジラ』で主人公・青木一馬役として出演した実兄の政宏が演じている[36][91]。政宏に決まったことで青木一馬にしてはどうかとの声も上がっていたという[36]。
国友役は、当初細川俊之が演じていたが、クランクイン後に急病により途中降板し、篠田三郎へ交代した[出典 41]。細川の出演カットを使用した特報も存在する[18]。健吉役の林によれば、国友が健吉の部屋を訪れるシーンは撮影を終えていたため、篠田への交代後にセットを組み直して撮り直された[41]。大河原は、厳しい状況であったが篠田が快く引き受けてくれたので撮り直しは6日間程度で済んだと語っている[36]。
撮影
シリーズ第1作『ゴジラ』へのオマージュとして、山根恭平博士の娘・山根恵美子やオキシジェン・デストロイヤーの再登場以外にも、オープニングが海上を走るカット[注釈 24]、臨海副都心にデストロイアが出現した際に伊集院が警察官から「生命の保証はできませんので、お通しすることはできません!」と言われるシーン[注釈 25]や、それぞれ怪獣への対応を注意する点が共通している。山根博士の書斎は第1作に登場したものを再現したセットであるが、当時の図面などは残っていなかったため、映像から間取りを想定して製作した[54][36]。第1作で山根博士の書斎にも飾られていたステゴサウルスの骨格模型も、当時のスチールを参考として新規に製作されたものである[9][92][注釈 26]。予告編では、第1作の映像をデジタル処理でカラー化したものが使われている部分がある。
デストロイアの幼体群と人間の戦闘シーンは、本作品までのシリーズには見られなかったホラー映画のような恐怖映像に演出されており[93]、特に戦闘シーンには『エイリアン2』や『ジュラシック・パーク』などの影響が散見される[36][15]。山根ゆかりが幼体に襲われるシーンは脚本にはなく、監督の大河原がヒロインが危機に陥らずに物語が進行することに疑問を感じ追加したものである[94]。人間とデストロイアの戦闘シーンは20日間かけて撮影され、そのうちゆかりのシーンは4日間であった[36][14]。ロケはテレコムセンターで行われたが、すべての撮影をロケで消化することは時間的に難しいため、埋立地に2階建てのバラックを8棟建てて工事現場に見立て、その一部をセットにも持ち込んでいる[36]。建物内のロケは、東京工科大学やニューステージ横浜など複数の建造物を用いている[36]。
VSシリーズでは初の海外ロケとなる香港でのロケが行われたが、ゴジラの登場シーンや人物は合成によるものである[出典 42]。プロデューサーの富山はゴジラの海外上陸展開に慎重な意見であったが、未制作企画『ミクロスーパーバトル ゴジラvsギガモス』(1991年)のころから海外上陸案を検討していた特技監督の川北はこれを押し切る形で実現させた[97][注釈 27]。
辰巳によれば、船上のシーンでは風が強く、髪や食器を固定して撮影するなど苦労したという[35]。
ヘリコプターのシーンでは、小高は舞台でフライングを経験していたこともあり高所恐怖症を克服しこれまでの撮影で一番快感であったと述懐しているが[43]、大沢は初めてヘリに乗ったためパニック状態になってしまったといい、着地後に予定とは反対方向へ走ってしまいNGを出していた[45]。
初代の映画で時計塔を破壊されて関係が悪化した東宝と和光が和解したため、41年ぶりにゴジラ映画に登場する。
特撮
本作品のゴジラは、核エネルギーの暴走により身体のところどころが赤く光り輝き、蒸気を噴き出すという設定である。それを再現するに当たり、発光部分である胸、腹、左右の大腿部に電球を組み込んだポリ型が埋め込まれたほか、背ビレの部分にも多数の電球が組み込まれた。電球の数は860個に及び、スーツの中は以前よりもさらに高温となったほか、重量は100キログラムを越えた。さらに、蒸気の噴出のため炭酸ガスの噴射ギミックも仕掛けられた[98][99]。スーツアクターの薩摩剣八郎によると、スーツ内の炭酸ガスの噴射ギミックによる酸欠で4回ほど卒倒したため、酸素ボンベを常時入れるようにしてもらったという[100]。
海上シーンなどの特撮に用いられる東宝スタジオの大プールは、本年から規模が縮小された[96]。特技監督の川北紘一は、面積が減った分、機材の仕込みなどはしやすくなったが、ダイナミックな広がりはなくなったと述懐している[96]。
特撮班は、6月18日から22日にかけての香港ロケでクランクインした[95][96]。国内ロケでは、通常ロケハンで撮影場所を決め1ヶ月後に撮影を行うが、香港ロケではロケハンを行いながらの撮影となった[95]。7月3日および6日には、東京都内での実景ロケが行われた[95]。
東宝スタジオでの撮影は、7月10日から12日にかけての大プールの撮影から行われた[95][96]。昼間の撮影だけでなく、夜には香港でのナイトシーンも並行して撮影された[95]。
7月13日・14日には、第10ステージでゴジラが香港を襲撃するシーンの撮影が行われた[95][96]。7月15日に品川でのエキストラ撮影をはさみ、7月18日から20日の第9ステージ前にオープンセットを仮設し、デストロイア完全体の出現シーンが撮影された[95][96]。エキストラ撮影では、400人の募集に1000通以上の応募があったという[95]。
7月21日から8月2日には、第9ステージでゴジラジュニアとデストロイア集合体が戦う天王洲アイルのシーンが撮影された[95][28]。VSシリーズではミニチュアセットを50分の1サイズで製作することが普通だったが、このセットは怪獣の身長に合わせて25分の1サイズで製作された[出典 43]。
8月7日から10日には第10ステージでスーパーXIII格納庫の撮影、8月11日から18日には第2ステージで羽田空港のシーンが撮影された[95][28]。
8月21日から9月11日にかけては、第9ステージでお台場でのクライマックスシーンが撮影された[95][102]。ストーリーのテンポ感を重視し、また当時のお台場は建設途中の場所も多かったことから、従来の作品で描写していた俯瞰でのバトルエリア全体の紹介は割愛している[81]。デストロイアが自衛隊の攻撃でも倒れず、ゴジラと最後の死闘を繰り広げた末に倒された後、ゴジラも死んでいくというシーンも撮影されていた[95][102][注釈 28]。この撮影期間中、デストロイア集合体と完全体の1/3サイズモデルが盗難にあった[95]。
9月12日・13日の大プールでの撮影を経て、14日から19日には、大プールでゴジラとスーパーXIIIが戦うシーンが撮影された[95][103]。ナイトシーンだが、オープンセットであるため、撮影は夜間に行われた[95][103]。13日には、第10ステージで臨海副都心新交通システムの撮影も行われた[95]。
9月21日から27日には、第9ステージでデストロイアが臨海副都心を襲撃するシーンの撮影が行われた[95][103]。後方の幼体には、バンダイのソフトビニール人形が用いられた[103]。
9月28日には、第9ステージでラストシーンの撮影が行われた[95][103]。序盤のシミュレーション映像で炎上する東京を描写しているため、ゴジラのメルトダウンにより東京が壊滅する様子は描かず、ゴジラの死に様に対して観客が感情移入することを重視している[81]。脚本ではゴジラジュニアが新たなゴジラに変化したことが明記されていたが、映像では曖昧な表現となった[95][103]。
9月30日には、小プールでゴジラやゴジラジュニアの出現シーンが撮影された[95][103]。その後、合成用カットや細かいシーンの撮影を経て10月5日午前にクランクアップした[95]。
音楽
前々作『ゴジラvsメカゴジラ』以来の参加となった伊福部昭は、依頼を受けた時点では前作と同様に断るつもりであったが、本作品がゴジラの死をテーマとし、第1作とも関わりが深かったことから本作品の音楽を引き受けた[104]。
メインタイトルでは従来のゴジラのテーマを変化させており、前半をゴジラの主題、後半をデストロイアの主題とすることで、両者の対決をイメージしている[104]。伊福部は、タイトルの映像がめまぐるしく変化するため、どこに音をあわせていいかわからず苦労した旨を語っている[104]。
デストロイアの主題は、十二音技法の旋律に調性を無視したハーモニーを入れている[104]。形態の変化にあわせて曲の楽器編成も変えており、水族館のシーンでも主題を弱く取り入れている[104]。
ゴジラジュニアの主題は、『vsメカゴジラ』でのベビーゴジラの主題を踏襲している[104]。新ゴジラが現れるラストシーンでは、伊福部は音楽も鳴き声もない方がいいと主張し、大河原の依頼で曲は用意していたものの、話し合いのすえ鳴き声のみを入れることとなった[104]。
伊集院とゆかりの食事シーンではショパンのノクターンを流している[104]。選曲は音楽プロデューサーの岩瀬政雄によるが、伊福部はこのシーンで既成曲を用いることによって恋愛要素が本作品の主軸ではないことを表していた[104]。
ゴジラがメルトダウンするシーンでは、ゴジラの死を哀しむよりもヒューマニズムなどを表すことを重視して人間の声を入れており、後半は現実音をなくすことで観客に考える時間を与えることを意図している[104]。
エンディングは、ゴジラのメインテーマにキングコングのテーマを加えることで、『SF交響ファンタジー』と同じ構成にしているが、最後はゴジラのメインテーマに戻している[104]。最後はチューブラーベルの音を入れることで宗教的なイメージを意図していたが、ゴジラの鳴き声と重なってしまったためわかりにくくなったと述べている[104]。
映像ソフト
- VHS 品番 TG4723S[105]
- DVDは2002年8月21日発売。
- 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
- 2008年5月23日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションV」に収録されており、単品版も同時発売。
- 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
- 2016年6月15日、東宝DVD名作セレクション版発売。
- Blu-rayディスクは2010年1月22日発売。
漫画
- 別冊コロコロコミックスペシャル 1995年12月号 作画:坂井孝行
ドラマパート(人間関係)は映画とは全く別の内容であり、黒木翔が主人公を務めており、青木一馬や結城晃[注釈 29]が主要人物として登場している[106][107]。
その他
- プロモーションは大規模に行われたが、この作品の特徴として「本編や登場怪獣の詳細を極力伏せる」という徹底的なシークレット主義を貫いていた[14]。コピーこそ「ゴジラ死す」であり、第1作のオキシジェン・デストロイヤーが深く関わる作品であることは初期段階から語られていたが、敵怪獣デストロイアの詳細や、ゴジラジュニアの登場は公開当日まで秘密となっており、「ゴジラがいかなる最期を遂げるか」については、出演者、スタッフら関係者全員に徹底した
緘口令 が敷かれていた[80][注釈 30]。そのため、予告編もこれまでの6作と比べると劇場で流れた回数は少なめであるが、終映間近となった時期にはテレビ用の予告編ではゴジラのメルトダウンシーンが一部放送されていた。 - デストロイアの形態に関して、完全体だけゴジラに類似する二足歩行のオーソドックスな怪獣の姿なのは、製作サイドの事情としてはスポンサーバンダイの「最終形態だけは怪獣の姿にして欲しい」という要請によるものである。バンダイは作品自体には発光する「バーニングゴジラ」の着ぐるみのための透明素材やデストロイア集合体のソフトビニール人形(群れのシーンに使われている)を大量に提供している。
- ゴジラシリーズとしては、『ゴジラvsモスラ』以来3年ぶりに携帯電話が劇中に登場している[108]。『vsモスラ』では上流階級を象徴する存在として扱われていたが、本作品では立場にかかわらず複数の人物が使用しており、現実の普及率の増加を反映している[108]。
- タイアップイベントとして1995年12月3日に有明コロシアムにてゴジラ告別式が催された[77][109]。
- 本作品でのシリーズ終了を惜しまれて、1995年度第33回ゴールデン・アロー賞で「特別賞」を贈られた。受賞者は「ゴジラ」名義。
- 漫画『名探偵コナン』の第13巻の表紙において、臨海副都心の江東区有明周辺の自衛隊vsデストロイア(幼体)の撮影ミニチュアが掲載されているが、これは作者の青山剛昌が東宝に使用要請を行い許可が下りたためである。要請理由は、コナン作中の『大怪獣ゴメラ』(ゴジラとガメラを掛け合わせた風貌のパロディ怪獣)製作現場で発生する殺人事件と表紙を関連させるためであったとアシスタントが語っている。
- 2017年から2018年にかけて公開されたアニメ『GODZILLA』三部作でハルオ・サカキを演じた宮野真守は子供のころに本作品の「ゴジラ死す」のキャッチフレーズに衝撃を受けたと『GODZILLA 怪獣惑星』アニメーション公式サイトで語っている[110]。
関連グッズ
- ヒートアップゴジラ
- 温めると赤く変色するミニフィギュア。全15種。
- 入場者プレゼントとして配布されたほか、ガシャポン商品としても販売された[109]。
- 一部は『ゴジラvsメカゴジラ』の入場者プレゼントであった「光るゴジラ!」と同じ型を使用している[109]。
- 2014年12月、PlayStation 3用ゲームソフト『ゴジラ -GODZILLA-』の初回特典として復刻された。
- 劇場オリジナル バーニングゴジラ
- バンダイから発売されていたソフビ人形「ゴジラシリーズ」の仕様変更品。クリアーオレンジの成型色の上に赤い塗装を施して燃えている様を表現している[109]。
- 以降定番となる劇場限定ソフビの先駆けとなった[109]。
- 2005年1月にバンダイより限定発売された「ゴジラ50周年メモリアルボックス」にて、縮小サイズで復刻された(2001年12月発売のムービーモンスターシリーズ・バーニングゴジラと同型)。
脚注
注釈
- 資料によっては、「GODZILLA FOREVER[4]」、「GODZILLA VS DESTROYER[5]」と記述している。
- 資料によっては、「1時間48分」[5]、「107分」[12]と記述している。
- 資料によっては、速水と表記している[32]。
- 書籍『ゴジラ大辞典』では、「科学技術庁の科学審議員」と記述している[48]。
- 書籍『ゴジラ大辞典』では、『VSビオランテ』の黒木翔とは別に紹介している[53]。大河原は、同一人物であるかとの質問に言葉を濁している[36]。
- 厳密には液体酸素とほぼ同一の性質に変化する。
- 平和利用の一例として酸素ボンベの小型・大容量化や金魚を用いた短期間・少量の飼料条件下での急成長・巨大化が作中、後述する『ニュース・ジャーナル』内で提示されている。
- 各班の責任者は「○(ギリシア文字)リーダー」。
- 特殊急襲部隊ことSAPが相当するのだが、この時期には公になっていなかった。翌1996年にSATとして正式に発足した。
- 資料によっては、役名を速水惣一郎[出典 29]、速見[21]と記述している。
- 資料によっては、役名を水族館の警備員と記述している[32]。
- 資料によっては、役名を防衛庁審議官[21]、防衛庁長官官房審議官[76]と記述している。
- 読売テレビアナウンサー(当時)で、後輩女性アナの植村、脇浜、徳山と共に出演。
- 資料によっては、役名をペンダゴン職員と記述している[6]。
- 資料によっては、役名を水族館警備員と記述している[6]。
- 資料によっては、役名を路上の警官[21]、警備の警官[76]と記述している。
- 資料によっては、役名を黒木翔と記述している[出典 35]。
- 資料によっては、役名を麻生司令官と記述している[32][10]。
- 実際の公開は日米共に1998年であった。
- 川北は、前作で終了する予定がハリウッド版が延びたのでつなぎで1本追加されたとも述べている[78]。
- 大森は、バルバロイと命名したのは川北であると証言している[84]。
- 書籍『東宝SF特撮映画シリーズVOL.10 ゴジラVSデストロイア』のインタビューでは、スタッフからの提案に対しためらいなく承諾したと述べている[87]。
- 麻生を演じる中尾彬は、後に『ゴジラ FINAL WARS』で初代轟天号艦長を演じた[90]。
- 第1作でも同じようなシーンから物語が始まる。
- 『ゴジラ』では山根博士がゴジラの東京上陸の際、防衛隊員に同じ台詞を言われる。
- この模型は、2012年の時点で監督の大河原が所有している[92]。
- 富山は、川北が香港の夜景を好んでいたと証言している[86]。
- DVDの特典映像で、未公開シーンとして収録されている。
- 『ゴジラvsスペースゴジラ』の登場人物。
- 山根健吉役の林泰文は、ゴジラの顛末については絶対に口外しないよう指示され、林自身もマスコミに公表されるまでバーニングゴジラやデストロイアの姿を見ていなかったという[41]。
出典
- ゴジラ・デイズ 1998, pp. 148–149, 構成 冠木新市「23作品とゴジラ映画の解剖」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 83, 「ゴジラVSデストロイア 作品データ」
- 東宝特撮映画大全集 2012, p. 248, 「『ゴジラvsデストロイア』」
- ゴジラ来襲 1998, pp. 112–113, 「第2章 東宝・怪獣SF特撮映画の歩み 第4期(1984-1997)」
- ゴジラ画報 1999, pp. 218–219, 「ゴジラvsデストロイア」
- “ゴジラVSデストロイア”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2023年6月11日閲覧。
- キャラクター大全 2014, p. 166, 「東宝特撮映画リストACT.4」
- 大ゴジラ図鑑2 1995, p. 188, 「デストロイア」
- 日本特撮映画図鑑 1999, pp. 74–76, 「ゴジラVSデストロイア」
- 動画王特別編集ゴジラ大図鑑 2000, p. 180, 「1990年代 ゴジラvsデストロイア」
- 東宝特撮全怪獣図鑑 2014, pp. 95–97, 「ゴジラvsデストロイア」
- 池田憲章 2014, p. 222, 「東宝ゴジラ映画リスト」
- GODZILLA60 2014, p. 71, 文 小川秀樹「ゴジラシリーズ全作品徹底解説」
- 超常識 2016, pp. 146–151, 「不死身のゴジラ、メルトダウンす! ゴジラVSデストロイア」
- Walker 2016, p. 74, 「シリーズ全28作+3作ガイド」
- 解体全書 2016, p. 155, 文 秋田英夫「巻末特集 全ゴジラ映画総解説」
- ゴジラ検定 2018, pp. 108–109, 「ゴジラVSデストロイア」
- 大辞典 2014, pp. 356–357, 「作品紹介 ゴジラVSデストロイア」
- 1996年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- 東宝特撮映画大全集 2012, p. 249, 「『ゴジラvsデストロイア』作品解説/俳優名鑑」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 184, 「ゴジラ死す!絶頂期に自ら幕を引いた平成ゴジラシリーズ ゴジラvsデストロイア」
- ゴジラ・デイズ 1998, pp. 200–201, 構成 冠木新市「23作品とゴジラ映画の解剖 ゴジラ映画データ一覧」
- 『日本経済新聞』1995年12月8日付朝刊、19頁。
- ゴジラ・デイズ 1998, pp. 98–102, 冠木新市「一九九〇年代のゴジラ映画再生期 『ゴジラVSデストロイア』=ゴジラ死す」
- バトル・オブ・メカゴジラ 2022, pp. 120–121, 「ゴジラVSデストロイア」
- GTOM vol.0 2022, p. 15, 「ゴジラVSデストロイア」
- 特撮全史 2020, p. 116-117, 「ゴジラVSデストロイア」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 202–203, 「1995 特撮メイキング」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, p. 38.
- 超全集 1996, p. 28, 「ゴジラを見守る人びと」
- 大辞典 2014, p. 35, 「い 伊集院研作」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, p. 38, 「主な登場人物」
- ゴジラ検定 2018, p. 110, 「ゴジラVSデストロイア 登場人物相関図/登場兵器」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 59–62, 「インタビュー 大森一樹」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 136–137, 「インタビュー 辰巳琢郎」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 54–58, 「インタビュー 大河原孝夫」
- 大辞典 2014, p. 291, 「や 山根ゆかり」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 138–139, 「インタビュー 石野陽子」
- 大辞典 2014, pp. 290–291, 「や 山根恵美子/山根健吉」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 140–141, 「インタビュー 林泰文」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 98–99, 「キャストインタビュー 林泰文」
- 大辞典 2014, pp. 128–129, 「さ 三枝未希」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 142–143, 「インタビュー 小高恵美」
- 大辞典 2014, pp. 64–65, 「お 小沢芽留」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 144–145, 「インタビュー 大沢さやか」
- 大辞典 2014, p. 229, 「は 速見惣一郎」
- 大辞典 2014, p. 215, 「な 南条」
- 大辞典 2014, p. 42, 「う 上田」
- 大辞典 2014, p. 60, 「お 岡崎」
- 大辞典 2014, p. 273, 「む 村田」
- 大辞典 2014, p. 182, 「た 田山孝夫」
- 「SPECIAL INTERVIEW 上田耕一」『ゴジラVSデストロイア』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1996年、45頁。雑誌コード:01844-01。
- 大辞典 2014, p. 97, 「く 黒木」
- 劇場パンフレットより。
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, p. 135, 「インタビュー 河内桃子」
- ゴジラとともに 2016, pp. 270–274, 構成・文 野村宏平「河内桃子」(『ゴジラマガジンVOL.7』勁文社/1996年)
- 大辞典 2014, p. 27, 「あ 麻生孝昭」
- 大辞典 2014, p. 124, 「こ 後藤」
- スタジオパークからこんにちは, 2000年 & 9月21日放送回より.
- 大辞典 2014, p. 94, 「く 国友満」
- 超全集 1996, pp. 26–27, 「自衛隊メカニクス」
- 動画王特別編集ゴジラ大図鑑 2000, p. 185, 「1990年代 ゴジラvsデストロイア」
- 大辞典 2014, p. 83, 「き 90式戦車」
- 大辞典 2014, p. 214, 「な 73式装甲車/74式戦車」
- 東宝特撮メカニック大全 2003, p. 309, 「通常兵器 [陸上]」
- 大辞典 2014, p. 224, 「は 89式装甲戦闘車」
- 大辞典 2014, p. 225, 「は 82式指揮通信車」
- 大辞典 2014, p. 102, 「こ 高機動車」
- 東宝特撮メカニック大全 2003, p. 312, 「通常兵器 [海上]」
- 大辞典 2014, p. 226, 「は はつゆき型護衛艦」
- オール東宝メカニック大図鑑 2018, p. 236, 「『ゴジラvsデストロイア』」
- 大辞典 2014, p. 44, 「え AH-1Sヒュイコブラ」
- 大辞典 2014, p. 292, 「ゆ UH-1」
- 大辞典 2014, p. 232, 「ひ P-3C対潜哨戒機」
- 大辞典 2014, p. 45, 「え AS350エキュレイユ」
- VSデストロイアコンプリーション 2017, p. 123, 「ゴジラVSデストロイア データリスト」
- 東宝特撮映画大全集 2012, p. 251, 「『ゴジラvsデストロイア』撮影秘話/川北監督に訊く」
- ゴジラ・デイズ 1998, pp. 405–408, 川北紘一「1962-98 GODZILLA ゴジラは夢を実現する道具 ゴジラ死す!『ゴジラVSデストロイア』」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 260–263, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 川北紘一」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 159, 「ゴジラVSデストロイアのポイント」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 63–68, 「インタビュー 川北紘一」
- 東宝特撮映画大全集 2012, p. 250, 「『ゴジラvsデストロイア』怪獣図鑑/兵器図録/資料館」
- ゴジラ画集 2016, p. 185, 「モスラVSバガンほかNGデザイン」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 229, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 大森一樹」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 92–93, 「ゴジラVSデストロイアアートワークス」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 225, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 富山省吾」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, p. 53, 「インタビュー 田中友幸」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 197, 「MONSTER FILE」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 156, 「平成ゴジラバーニング・コラム NO.021 復活しそこねたアンギラス」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 96–97, 「ゴジラVSデストロイアアートワークス」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 146, 「平成ゴジラバーニング・コラム NO.007 複数の役を演じた俳優たち」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 117, 「平成ゴジラのかけらたち」
- 超全集 1996, pp. 78–79, 「ゴジラVSデストロイアのできるまで 撮影」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, p. 231, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 大河原孝夫」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 80–92, 助監督 鈴木健二「特撮撮影日誌」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 200–201, 「1995 特撮メイキング [香港実景ロケ][沖縄・台湾沖・香港海上][香港]」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 131–135, 「幻の平成ゴジラストーリー」
- 超全集 1996, pp. 70, 「ゴジラVSデストロイアのできるまで 撮影」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 254–255, 「第7章 平成ゴジラシリーズを作った男たち 薩摩剣八郎」
- 『ゴジラVSデストロイア』トークイベント、"ゴジラの死"やスーツ撮影秘話明かす - マイナビニュース
- 超全集 1996, pp. 74–75, 「ゴジラVSデストロイアのできるまで 撮影」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 204–205, 「1995 特撮メイキング [お台場・国際展示場]」
- 平成ゴジラクロニクル 2009, pp. 206–207, 「1995 特撮メイキング」
- 東宝SF特撮映画シリーズ10 1996, pp. 154–158, 「インタビュー 伊福部昭」
- 日本特撮映画図鑑 1999, p. 139, 「東宝特撮作品 ビデオLDラインナップ ゴジラシリーズ」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 143, 「平成ゴジラバーニング・コラム NO.003 コミカライズ&ノベライズの世界」
- ゴジラ検定 2018, p. 119, 「スクリーンから抜け出したゴジラ Part2」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 155, 「平成ゴジラバーニング・コラム NO.020 ゴジラ映画と携帯電話」
- 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 100, 「Memories of ゴジラVSデストロイア」
- “CAST / STAFF”. アニメーション映画『GODZILLA 星を喰う者』オフィシャルサイト. 2021年4月21日閲覧。
出典(リンク)
- [1][2][3]
- [6][1][7]
- [6][8][1][4][9][10][7][11][12][13][14][15][16][17]
- [6][8][1][4][2][3][11][18][13][14][16][17]
- [19][2][11]
- [1][20][12][16]
- [1][3][11][14][16][17]
- [21][20][14]
- [8][24][4][9][21][2][20][13][14][15][11][16][17][25][26]
- [24][9][21][2][20][18][13][14][15][16][11][17][25][26]
- [20][27][17]
- [30][32][31][33]
- [30][32][37][33]
- [30][32][39][33]
- [30][11][42]
- [30][32][33]
- [30][11][44]
- [11][44][33]
- [30][32][44][33]
- [30][32][46]
- [30][4][20][33]
- [54][55][56]
- [30][32][57][33]
- [30][32][60][33]
- [61][65][66]
- [69][70][71]
- [6][32][10][21][2][20][76][25]
- [6][32][10]
- [20][76][25]
- [6][32][10][21][20][76][25]
- [6][21][2][20][76][25]
- [6][21][20][76]
- [6][21][76]
- [32][10][21][2]
- [6][20][76]
- [6][21][20][76][25]
- [77][16][25]
- [79][80][14]
- [34][78][82][83]
- [78][86][77]
- [36][41][18]
- [54][95][96]
- [101][95][28]
参考文献
- 『幻想映画美術体系 大ゴジラ図鑑2』[監修] 西村祐次 [構成] ヤマダマサミ、ホビージャパン、1995年12月15日。ISBN 4-89425-117-5。
- 『ゴジラVSデストロイア超全集』構成 間宮尚彦、小学館〈てれびくんデラックス愛蔵版〉、1996年1月1日。ISBN 978-4-09-101450-4。
- 『ゴジラVSデストロイア』東宝〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.10〉、1996年1月26日。ISBN 4-924609-60-9。
- 『ゴジラ映画クロニクル 1954-1998 ゴジラ・デイズ』企画・構成 冠木新市、集英社〈集英社文庫〉、1998年7月15日(原著1993年11月)。ISBN 4-08-748815-2。
- 坂井由人、秋田英夫『ゴジラ来襲!! 東宝特撮映画再入門』KKロングセラーズ〈ムックセレクト635〉、1998年7月25日。ISBN 4-8454-0592-X。
- 『東宝編 日本特撮映画図鑑 BEST54』特別監修 川北紘一、成美堂出版〈SEIBIDO MOOK〉、1999年2月20日。ISBN 4-415-09405-8。
- 『ゴジラ画報 東宝幻想映画半世紀の歩み』(第3版)竹書房、1999年12月24日(原著1993年12月21日)。ISBN 4-8124-0581-5。
- 『動画王特別編集 ゴジラ大図鑑 東宝特撮映画の世界』キネマ旬報社〈キネ旬ムック〉、2000年12月16日。ISBN 4-87376-558-7。
- 『東宝特撮メカニック大全1954-2003』監修 川北紘一、新紀元社、2003年4月10日。ISBN 978-4-7753-0142-5。
- 『平成ゴジラ クロニクル』川北紘一 特別監修、キネマ旬報社、2009年11月30日。ISBN 978-4-87376-319-4。
- 『平成ゴジラパーフェクション』監修:川北紘一、アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年2月10日。ISBN 978-4-04-886119-9。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
- キャラクター大全(講談社)
- 池田憲章『怪獣博士の白熱講座 ゴジラ99の
真実 』徳間書店、2014年7月31日。ISBN 978-4-19-863838-2。 - 『ゴジラ大辞典【新装版】』野村宏平 編著、笠倉出版社、2014年8月7日(原著2004年12月5日)。ISBN 978-4-7730-8725-3。
- 『東宝特撮全怪獣図鑑』東宝 協力、小学館、2014年7月28日。ISBN 978-4-09-682090-2。
- 『ゴジラ徹底研究 GODZILLA GODZILLA60:COMPLETE GUIDE』マガジンハウス〈MAGAZINE HOUSE MOOK〉、2014年9月5日。ISBN 978-4-8387-8944-3。
- 西川伸司『西川伸司ゴジラ画集』洋泉社、2016年6月24日。ISBN 978-4-8003-0959-4。
- 『ゴジラの超常識』[協力] 東宝、双葉社、2016年7月24日(原著2014年7月6日)。ISBN 978-4-575-31156-3。
- 『シン・ゴジラWalker [怪獣王 新たなる伝説]』KADOKAWA、2016年8月6日。ISBN 978-4-04-895632-1。
- 『ゴジラ解体全書』宝島社〈TJ MOOK〉、2016年8月15日(原著2014年7月26日)。ISBN 978-4-8002-5699-7。
- 別冊映画秘宝編集部 編『ゴジラとともに 東宝特撮VIPインタビュー集』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年9月21日。ISBN 978-4-8003-1050-7。
- 『ゴジラVSデストロイア コンプリーション』ホビージャパン、2017年12月9日。ISBN 978-4-7986-1581-3。
- 『別冊映画秘宝 オール東宝メカニック大図鑑』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2018年6月14日。ISBN 978-4-8003-1461-1。
- 『「ゴジラ検定」公式テキスト』監修 東宝株式会社/協力 東宝 ゴジラ戦略会議、宝島社、2018年11月3日。ISBN 978-4-8002-8860-8。
- 『バトル・オブ・メカゴジラ』双葉社〈双葉社スーパームック〉、2022年8月18日。ISBN 978-4-575-45910-4。
- 講談社 編『ゴジラ&東宝特撮 OFFICIAL MOOK』 vol.0《ゴジラ&東宝特撮作品 総選挙》、講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2022年12月21日。ISBN 978-4-06-530223-1。