八潮 (品川区)
八潮(やしお)は、東京都品川区にある地名。現行行政地名は八潮一丁目から八潮五丁目。住居表示実施済み区域である。大井ふ頭その1の北側の区域に該当する。なお、大井ふ頭その1の南側は大田区東海である。
八潮 | |
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八潮三丁目付近。東京貨物ターミナルがある。 | |
八潮 八潮の位置 | |
北緯35度36分0.53秒 東経139度45分4.72秒 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 東京都 |
特別区 | 品川区 |
人口 | |
• 合計 | 11,668人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
140-0003[2] |
市外局番 | 03[3] |
ナンバープレート | 品川 |
地理
品川区の東部に位置する。町域の東は東京港に面し、対岸には13号埋立地(江東区青海や港区台場など)が広がっている。町域の南は、大田区東海に接する。区内西部の勝島・東品川との間を京浜運河が流れており、町域の北は運河を隔てて東品川五丁目に接し、西は京浜運河を隔てて勝島・東品川三丁目・四丁目に接する。
1939年(昭和14年)からの東京湾岸の埋め立て事業により完成した。1980年(昭和55年)に「八潮」の町名が誕生。1983年(昭和58年)には日本住宅公団の団地「八潮パークタウン」(八潮団地)が街びらきした[4]。その他、町域内には公園や工業用地、埠頭用地、コンテナターミナルや貨物ターミナルなどがある。
なお、東京都立八潮高等学校は八潮ではなく東品川に所在する。
地域内の町名
- 八潮一丁目
- 八潮二丁目
- 地域東部一体。大井コンテナふ頭に接し、地域内はバースやコンテナターミナルが広がり、日本国内でも屈指の規模を誇る。他に各企業の倉庫、冷蔵倉庫、物流センター、港湾関連の施設などがある。他に緑地として都立コンテナふ頭公園、品川区立青空野球場がある。
- 八潮三丁目
- 地域中部から中南部一体。東海道新幹線の車両基地である東京仕業検査車両所・東京修繕車両所や、東京貨物ターミナル駅と貨物ヤードがある。他にみなとが丘ふ頭公園や貨物輸送関連の施設も見られる。
- 八潮四丁目
- 地域南西部。都立大井ふ頭中央海浜公園がある。
- 八潮五丁目
- 地域西部。八潮パークタウンの一連の団地が広がっている。他に品川区の八潮地域センターや図書館、郵便局、商業施設(パトリア八潮)など地域の中核となる施設がある。緑地として都立京浜運河緑道公園や、都立大井ふ頭緑道公園、品川区立しおじ公園、品川区立八潮公園がある。
世帯数と人口
2021年(令和3年)4月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 | 世帯数 | 人口 |
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八潮三丁目 | 17世帯 | 17人 |
八潮五丁目 | 5,695世帯 | 11,651人 |
計 | 5,712世帯 | 11,668人 |
小・中学校の学区
ほとんどの児童・生徒は義務教育学校である品川区立八潮学園に通う。
交通
地域北部は品川区東品川五丁目と若潮橋で繋がっている。地域北西部の東品川三丁目・四丁目とは大井北ふ頭橋で繋がっている。それより南部には八潮橋(国道357号八潮バイパス)が架かっている。西部の勝島とは勝島橋とかもめ橋(人道橋)で繋がっている。
地域西部を湾岸道路(国道357号)と首都高速湾岸線が縦貫しており、東京港トンネルを通じて品川区東八潮(13号地)と繋がっている。ふ頭や流通関連の施設が集中し大型車の往来も多いため、地域内の道路は車線が多いなど大型車の頻繁な往来にも適した構造となっている。
当地域内に東京貨物ターミナル駅があるが旅客列車は停車しないため、当地への来訪には利用できない。車以外での来訪は、東京モノレール羽田空港線・大井競馬場前駅および東京臨海高速鉄道りんかい線・品川シーサイド駅からの徒歩利用か、大森駅、大井町駅、品川駅の各駅からのバス路線(京浜急行バス・都営バス)の利用になる。特に地域東部の大井ふ頭方面へは、徒歩では時間がかかるため、多くはバス路線(品川駅からの都営バス)を利用する。
ギャラリー
- 八潮パークタウンの様子(勝島橋より)。
地域内の公園
大井ふ頭緑道公園
大井ふ頭緑道公園(おおいふとうりょくどうこうえん)は、八潮四丁目・五丁目にある公園。八潮パークタウン東部に広がる緑道公園で、八潮パークタウンと高速道路・東京貨物ターミナルの間に位置し、緩衝緑地にもなっている。遊歩道沿いに樹木や草花などが見られ、園内には池もあって自然観察が可能である。なお公園の両端は京浜運河緑道公園に続いている。
京浜運河緑道公園
京浜運河緑道公園(けいひんうんがりょくどうこうえん)は、八潮一丁目・五丁目にある公園。大井ふ頭の北西部から中西部(八潮パークタウンまで)の京浜運河沿いに広がる緑道公園である。対岸を走る東京モノレールの天王洲アイル駅と大井競馬場駅間にほぼ相当し、長さは約2.5キロメートルである。遊歩道沿いに樹木や草花などが見られる。釣りも可能である。なお、当公園は緑地としては大井ふ頭緑道公園にも続いている。
コンテナふ頭公園
コンテナふ頭公園(こんてなふとうこうえん)は、八潮二丁目内にある公園。芝生が主体の公園である。大井ふ頭で働く人の休憩などに利用されている。
- 開園年月日:1975年12月1日
- 面積:2,383.00平方メートル
- アクセス:品川駅からバス(都営バス 品98系統)。「四号バース前」バス停下車。
備考
- 品川区八潮の所轄警察署は、一丁目から三丁目は東京湾岸警察署(江東区青海)、四丁目や五丁目は大井警察署である。
- 八潮出身の著名人には井ノ原快彦 (20th Century) がいる。
- 井ノ原が原案の映画「ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY」「ピカ☆☆ンチ LIFE IS HARDだからHAPPY」「ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶんHAPPY」 は八潮をモデル・ロケ地にしている(映画内での表記は「八塩」)[5]。
関連項目
脚注
- “世帯と人口‐例月表 【地区別、町丁別、地域センター別】”. 品川区 (2021年4月1日). 2021年4月14日閲覧。
- “郵便番号”. 日本郵便. 2021年4月14日閲覧。
- “市外局番の一覧”. 総務省. 2021年4月14日閲覧。
- ゼロからつくられた東京のウォーターフロント MUJI×UR 団地リノベーションプロジェクト、無印良品公式サイト
- キタロー (2022年3月24日). “ニノに続け!嵐の聖地、八潮。「ピカンチ」のロケ地が、いまスケボーの聖地に!”. しなロケ【品川区フィルムコミッション】. 2023年3月30日閲覧。