エリオット・イーストン

エリオット・イーストンElliot Easton1953年12月18日 - )[1][2]は、アメリカのミュージシャン、ギタリスト、シンガー、ソングライター。カーズでリードギターを弾き、バック・ボーカルを歌っており、彼のギター・ソロはバンドの音楽における不可欠な部分となっている[3]。イーストンはソロ・アーティストとしても音楽を録音しており、他のバンドでも演奏している。2018年、イーストンはカーズのメンバーとしてロックの殿堂入りを果たした[4]

エリオット・イーストン
Elliot Easton
エリオット・イーストン(2006年)
基本情報
出生名 Elliot Steinberg
生誕 (1953-12-18) 1953年12月18日(69歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨークブルックリン区
ジャンル ロックニュー・ウェイヴブルースロックハードロックロカビリー
職業 ミュージシャン、歌手、ソングライター
担当楽器 ギター
活動期間 1976年 -
レーベル エレクトラ

略歴

イーストンはバークリー音楽大学で音楽を学んだ。左利きのギタリストである。

イーストンはカーズの創設メンバーであり、リード・ギタリストであった[5]。バンドは1976年に結成された[6]。そのデビュー・アルバム『錯乱のドライヴ/カーズ登場』(1978年)には、ヒット シングル「燃える欲望 (Just What I Needed)」が収録されていた。バンドは、1988年に解散するまでの9年間で、さらに5枚のアルバムをリリースし続けた[7]。イーストンはバンドの最年少メンバーであった。

イーストンは、ジュールズ・シアーと共作した曲をフィーチャーした1枚のソロ・アルバム『チェンジ・ノー・チェンジ』(1985年)をリリースした[8]。1枚のシングル「(Wearing Down) Like a Wheel」がリリースされ、ロック・チャートでは適度なヒットとなった。

1990年代半ば、イーストンはエイミー・リグビーの最初の2枚のアルバムをプロデュースし、演奏も行った。彼はジュールズ・シアーの1994年のアルバム『ヒーリング・ボーンズ』のリード・ギタリストも務めた[9]

その後、イーストンはクリーデンス・クリアウォーター・リヴィジテッドに参加した[10]

イーストンは、オリジナル・カーズのキーボーディストであるグレッグ・ホークス、シンガーソングライターのトッド・ラングレン、元ユートピアのベーシスト/ボーカリストのカジム・サルトンチューブスのドラマーであるプレイリー・プリンスと共に、ニュー・カーズ[3]のメンバーを務めた[10]。2006年6月、バンドは3曲の新しいスタジオ・トラックを含むライブ・アルバム『It's Alive!』をリリースした[11]

イーストンは、クリック・ファイヴの曲「Angel To You (Devil To Me)」でフィーチャーされ、ソロを演奏した[12][13]

2010年、イーストンは生き残ったカーズのオリジナル・メンバーと再結成し、24年ぶりのアルバム『ムーヴ・ライク・ディス』をレコーディングした。アルバムは2011年にリリースされ[7]、バンドはそれをサポートするためにツアーを行った。

イーストンは次に、2014年に結成されたスーパーグループであるジ・エンプティ・ハーツの創設メンバーとなった。バンドには、チェスターフィールド・キングスのベーシストのアンディ・バビューク、ブロンディのドラマーのクレム・バーク、ロマンティックスのギタリスト兼ボーカリストのウォーリー・パーマー、フェイセズのピアニストのイアン・マクレガンも含まれていた[14]

ガンズ・アンド・ローゼズヴェルヴェット・リヴォルヴァーのギタリストであるスラッシュは、イーストンを彼の音楽的影響の1つとして挙げており[15]、イーストンの簡潔でメロディアスなソロを称賛している。

2018年、イーストンはカーズのメンバーとしてロックの殿堂入りを果たした[4]

ギブソン・ギター・シグネチャー・モデル

2013年、ギブソン・ギター・カンパニーは、エリオット・イーストン「ティキバード」ファイヤーバード・ギターを発売した[16]

私生活

イーストンは二度結婚している。2018年現在、彼はジル・イーストンと結婚している[17]。彼には、最初の結婚で生まれた娘シドニーがいる[18]。カリフォルニア州ベルキャニオンに暮らしている[19]

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『チェンジ・ノー・チェンジ』 - Change No Change (1985年、Elektra) ※全米99位[20]
  • Easton Island (2013年) ※Elliot Easton's Tiki Gods名義

シングル

  • "(Wearing Down) Like a Wheel" (1985年、Elektra)
  • "Shayla" (1985年、Elektra)
  • "Tools of Your Labor" (1985年)
  • "Monte Carlo Nights" (1995年) ※Elliot Easton's Tiki Gods名義

カーズ

参加アルバム

脚注

  1. Trakin, Roy (1988年1月). The Cars: The 50,000 Mile Tune Up”. Creem (via Rock's Backpages Magazine Archive). 2015年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月27日閲覧。
  2. Elliot Easton | Biography & History | AllMusic”. AllMusic. 2016年5月18日閲覧。
  3. White, Dave. Elliot Easton Interview”. About.com. 2011年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年7月21日閲覧。
  4. The Cars (英語). Rock & Roll Hall of Fame. 2017年12月17日閲覧。
  5. Sharp, Ken (2018年4月11日). Elliot Easton on the Cars in the Rock and Roll Hall of Fame, Their Classic Debut Album and More”. www.rockcellarmagazine.com. 2022年8月11日閲覧。
  6. A brief history of the Cars - The Boston Globe”. BostonGlobe.com. 2022年8月11日閲覧。
  7. Kachejian, Brian (2021年7月6日). Why The Band The Cars Were So Unique”. ClassicRockHistory.com. 2022年8月11日閲覧。
  8. Change No Change - Elliot Easton”. AllMusic. 2016年5月18日閲覧。
  9. Healing Bones - Jules Shear | Credits | AllMusic”. AllMusic. 2016年5月18日閲覧。
  10. Elliot Easton's New Moves”. www.guitarplayer.com. 2016年5月18日閲覧。
  11. The New Cars: It's Alive Album Review | Pitchfork”. m.pitchfork.com. 2016年5月18日閲覧。
  12. Jacobs, Jay S. (2005年9月15日). The Click Five Interview about 'Welcome to Imrie House'”. popentertainment.com. 2010年11月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月22日閲覧。
  13. Walters, Barry (August 25, 2005). “The Click Five: Greetings From Imrie House”. Rolling Stone. オリジナルのApril 13, 2009時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090413153924/https://www.rollingstone.com/artists/theclickfive/albums/album/7548544/review/7563352/greetings_from_imrie_house 2020年2月22日閲覧。.
  14. “Meet The Empty Hearts: Members of Blondie, Cars, Romantics, Chesterfield Kings Form New Band”. Billboard. https://www.billboard.com/music/music-news/empty-hearts-blondie-cars-romantics-chesterfield-kings-album-song-listen-6084531/ 2016年5月18日閲覧。.
  15. DwaynesGuitarLessons (2014-12-31), Slash Talks About His Technique and Style, オリジナルの2021-12-21時点におけるアーカイブ。, https://ghostarchive.org/varchive/youtube/20211221/VvrL-sqm05o 2016年5月18日閲覧。
  16. Elliot Easton talks guitars, twang and the Tiki Gods' Easton Island”. MusicRadar (2013年6月10日). 2016年5月18日閲覧。
  17. “Read the Cars' Rock and Roll Hall of Fame Induction Speeches”. Rolling Stone. (15 April 2018). https://www.rollingstone.com/music/music-news/read-the-cars-grateful-rock-and-roll-hall-of-fame-induction-speeches-628937/.
  18. Easton, Elliot. Radio Swiss Pop - Music database - Musician”. www.radioswisspop.ch. 2022年8月11日閲覧。
  19. Guitarist Elliott Easton, formerly of The Cars, shows off his Gretsch guitar at his home in Bell Canyon”. GettyImages.co.uk. 2016年12月9日閲覧。
  20. “Elliot Easton”. Billboard. https://www.billboard.com/music/elliot-easton 2019年9月18日閲覧。.
  21. Lost Cars Week – Benjamin Orr the Lace (2006年12月). 2022年8月11日閲覧。

外部リンク

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