エスタディオ・デ・アトーチャ

エスタディオ・ムニシパル・デ・アトーチャスペイン語: Estadio Municipal de Atocha)またはアトーチャコ・フトボル・セライアバスク語: Atotxako futbol zelaia)は、かつてスペインに存在したサッカー専用スタジアムバスク州ギプスコア県サン・セバスティアンエグイア地区に所在し、リーガ・エスパニョーラレアル・ソシエダがホームスタジアムとして使用した。

エスタディオ・デ・アトーチャ
アトーチャ
施設情報
所在地 サン・セバスティアン
位置 北緯43度19分05.0秒 西経1度58分31秒
開場 1913年10月4日
閉場 1993年6月22日
取り壊し 1999年5月28日
所有者 サン・セバスティアン
運用者 サン・セバスティアン
レアル・ソシエダ
グラウンド フットボール専用
ピッチサイズ 105×68m
使用チーム、大会
レアル・ソシエダ
スペイン代表
収容人員
26,700人
アクセス
最寄り駅
ドノスティア=サン・セバスティアン駅
(レンフェ中・長距離停車駅、セルカニアス停車駅)

隣接する旧市街・アンティグオ地区にあった、初代本拠地オンダレタ(約17,000人収容[1]/使用期間1909-1913年から数えて、レアル・ソシエダの2代目ホームスタジアム。開場以前にはグラウンド周囲にレース用トラックが存在していた。約80年近く使用されたあと、ソシエダは現ホームのエスタディオ・デ・アノエタへ移転した。

歴史

1913年竣工。こけら落としアスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーで、3-3の引き分け。観衆は公式収容人数を300人上回る27,000人であった。興味深いトピックスとして、このアトーチャで最初の得点者となったのは旧エスタディオ・サン・マメスにおける最初の得点者にしてアスレティック・ビルバオの伝説的名選手、「ピチーチ」ことラファエル・モレノ・アランサディである[2][3]

1923年、スペイン代表フランス代表の親善試合が行われスペインが3-0で勝利した。

リーガ・エスパニョーラ1981-82最終戦では、レアル・ソシエダがアトーチャでアスレティック・ビルバオとのダービーに勝利し、リーグ連覇を決めた。また1982年の第一回スーペル・コパ・デ・エスパーニャ第2戦はアトーチャで行われ、ソシエダがレアル・マドリードに4-0で勝利し合計4-1で優勝した。

アトーチャにおける公式戦最後の得点者はレアル・ソシエダのオセアノ・アンドラーデ・ダ・クルスが決めた。その試合は1993年6月13日のリーグ戦で、CDテネリフェに3-1で勝利した。9日後の6月22日に閉場記念試合としてレアル・ソシエダ対バスク代表の試合が行われた。

1993-94シーズンから、レアル・ソシエダは新本拠地エスタディオ・デ・アノエタでホームゲームを戦っている。閉場したアトーチャはその後数年間は閉場前の状態を保っており、ラグビーのチームの練習に活用されたりした後、1999年に解体された。跡地には基礎自治体によって公共保養住宅・大規模オフィス区画が建設され、果物市場は裁判所に取って代わられた[4][5][6]

脚注

  1. Historial de la Real Sociedad de Fútbol, S.A.D.”. Real Sociedad S.A.D.. 2018年12月28日閲覧。
  2. "El viejo San Mamés cumpliría hoy cien años"”. El Mundo. 2013年8月21日閲覧。
  3. "El viejo Atocha abrió sus puertas hace un siglo"”. El Diario Vasco. 2013年10月12日閲覧。
  4. Equipamientos comunitarios de Donostia - San Sebastian”. Juan Antonio SAEZ GARCIA. 2018年12月28日閲覧。
  5. Los gigantes de San Sebastián”. EL DIARIO VASCO. 2018年12月28日閲覧。
  6. San Sebastian – Atotxa”. estadiosdeespana.com. 2018年12月28日閲覧。

外部リンク

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