アバクス (建築)

アバクスアバカス (abacus[1]) は建築において、柱の上部にある部位の一部をさす。横から見た形状は平たいプレート状。古くはギリシア・ローマ建築に見られ[1]アーキトレーブを支えるために柱頭のトップに設けられた。アーチがかけられるようになると、インポストとともにアーチを支えた。具体的には柱の上部にアバクスが、そのさらに上のインポストからアーチが伸びる、という構成である。これらは必ず設けられるとは限らず、柱頭彫刻から直にアーチが伸びるケースも見られる(例.サン・ミゲル・デ・エスカラーダ修道院[2]

1の部分がアバクス

出典

本項目は特記ない限り下記文献による。同書索引より各ページを参照。

  • 辻本敬子; ダーリング益代『ロマネスクの教会堂』河出書房新社、2003年。ISBN 4-309-76027-9。

外部リンク

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