アニマルキングダム

アニマルキングダム (Animal Kingdom) [1]とはアメリカ合衆国生産の競走馬種牡馬。主な勝ち鞍に2011年ケンタッキーダービー2013年ドバイワールドカップ

アニマルキングダム
チーム・ヴァラー・インターナショナルの勝負服
欧字表記 Animal Kingdom[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 2008年3月20日(15歳)[1]
Leroidesanimaux[1]
ダリシア[1]
母の父 Acatenango[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国ケンタッキー州[2][3]
生産者 Denali Stud[2]
馬主 Team Valor International[1][2][4]
調教師 Wayne Catalano,
→H. Graham Motion(アメリカ[2][4][3]
競走成績
生涯成績 12戦5勝[1]
獲得賞金 8,387,500USドル[2]
勝ち鞍
GIケンタッキーダービー2011年
GIドバイワールドカップ2013年
GIIIスパイラルステークス2011年

概要

  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQUIBASE[2]

2010年9月18日、アーリントンパーク競馬場のメイドン競走でデビューし、2着。2戦目のキーンランド競馬場でのメイドン競走で初勝利を挙げる。このあと、調教師が馬主に正確な報告をしないためウェイン・カタラーノ厩舎からグラハム・モーション厩舎に移る[4][5]。3歳になった2011年、初戦となる3月3日のガルフストリームパーク競馬場におけるクレーミング競走では2着となったが、重賞初出走となる3月26日のスパイラルステークスでは、ディサイシヴモーメントに2馬身4分の3の着差をつけて重賞を初めて制する。ケンタッキーダービーに駒を進め、11番人気見当で迎えたレースではネーロを2馬身4分の3下して優勝[3][4][6]。ダート未経験馬によるケンタッキーダービー制覇は初めてのこと[4]。また当初騎乗予定だったものの負傷でキャンセルしたロバート・アルバラードの代役、かつ、お手馬のアンクルモーの回避で手綱が回ってきたジョン・ヴェラスケスも、これがケンタッキーダービー初勝利であった[4]。厩舎全体でも、ウッドメモリアルステークス覇者のトビーズコーナーを直前の故障で欠いた中でのケンタッキーダービー初勝利であった[4]。二冠目プリークネスステークスではシャックルフォードの2着[7]、三冠目のベルモントステークスはルーラーオンアイスの6着に終わり[8]、レースのあと、左後脚の飛節を骨折したため[9][10]2011年の下半期は出走しなかった。

2012年2月、ガルフストリームパーク競馬場でのオプショナルクレーミング競走で復帰し勝利ののち、ドバイワールドカップを目標に定めたが、左後脚の故障が再発して遠征を断念し、休養に入る[9]。秋のサンタアニタ競馬場でのブリーダーズカップ・マイルで復帰し、ワイズダンの2着に入った[11]2013年、初戦のガルフストリームパークターフハンデキャップでポイントオブエントリーの2着としたあとドバイに向かい、ドバイワールドカップではレッドカドーに2馬身差をつけて優勝[12]。レース後、ダーレーグループが所有権の29パーセントを取得[12]。また、イギリス遠征を公表してクイーンアンステークスあるいはプリンスオブウェールズステークスを目標に定めたのち、後者は「ケンタッキーダービーやドバイワールドカップと同じ2000メートルという距離」以外の理由がなく、またアスコット競馬場のマイルコースが「アメリカにおける芝1800メートルのコースに似ている」という理由もあって、クイーンアンステークス参戦が決まる[13]。77年ぶりとなるケンタッキーダービー馬のロイヤルアスコット開催出走となったクイーンアンステークスは、序盤から折り合いを欠いて冷静さを失ったレースに終始し、また馬場にも慣れていないことも合わさって最後は見せ場なくデクラレーションオブウォーの11着となり、これが最後のレースとなった[14]

競走成績

以下の内容は、EQUIBASE[2]の情報および記載法に基づく。

出走日競馬場競走名コース距離着順騎手着差1着(2着)馬
2010.09.18アーリントンパークメイドンSWAW8.5f2着J. アルヴァラード2 3/4馬身Willcox Inn
2010.10.23キーンランドメイドンSWAW8f1着R. アルバラード3 1/4馬身(Bonaroo)
2011.03.03ガルフストリームパークアローワンスOC8f4着R. マラージPowhattan County
2011.03.26ターフウェイパークスパイラルSG3AW9f1着A. ガルシア2 3/4馬身(Decisive Moment)
2011.05.07チャーチルダウンズケンタッキーダービーG1D10f1着J. ヴェラスケス2 3/4馬身(Nehro)
2011.05.21ピムリコプリークネスSG1D9.5f2着J. ヴェラスケス1/2馬身Shackleford
2011.06.11ベルモントパークベルモントSG1D12f6着J. ヴェラスケス9 1/4馬身Ruler on Ice
2012.02.18ガルフストリームパークアローワンスOC8.5f1着J. ヴェラスケス2馬身Monument Hill
2012.11.03サンタアニタパークブリーダーズカップ・マイルG18f2着R・ベハラーノ1 1/2馬身Wise Dan
2013.02.09ガルフストリームパークガルフストリームパークターフHG19f2着J.ロサリオ1 1/4馬身Point of Entry
2013.03.30メイダンドバイワールドカップG1AW10f1着J.ロサリオ2馬身Red Cadeaux
2013.06.18アスコットクイーンアンステークスG18f11着J. ヴェラスケス10馬身Declaration of War

SW=スペシャル・ウェイト OC=オプショナル・クレーミング

引退後

ダーレーグループが所有権の一部を取得した時点で、ジョナベルファームオーストラリアアローフィールドスタッドで種牡馬生活を送ることが内定しており[12]、先にアローフィールドスタッドで種牡馬生活に入った[14]2019年までに167頭の勝ち馬を出し、そのうちステークス優勝馬を13頭出した[15]2015年の時点では、ケンタッキー州で供用されているブラッシンググルーム系種牡馬としては、わずかに2頭いるうちの1頭として数えられた[16]

2019年10月11日に日本軽種馬協会が購入して2020年より日本で供用されることが発表され[15]、12月14日に日本軽種馬協会静内種馬場に到着した[17]

主な産駒

血統表

アニマルキングダム血統(血統表の出典)[§ 1]
父系ブラッシンググルーム系
[§ 2]

Leroidesanimaux
2000 栗毛
父の父
Candy Stripes
1982 栗毛
Blushing Groom Red God
Runaway Bride
*バブルカンパニー
Bubble Company
Lyphard
Prodice
父の母
Dissemble
1989 栗毛
Ahonoora Lorenzaccio
Helen Nichols
Kerali High Line
Sookera

*ダリシア
Dalicia
2001 鹿毛
Acatenango
1982 栗毛
Surumu Literat
Surama
Aggravate Aggressor II
Raven Locks
母の母
Dynamis
1991 鹿毛
*Dancing Brave Lyphard
Navajo Princess
Diasprina Aspros
Dorle
母系(F-No.) ダリシア(GER)系(FN:1-h) [§ 3]
5代内の近親交配 Lyphard 4×4 = 12.50%、Northern Dancer 5×5 = 6.25%、Goofed 5×5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. [22]
  2. [23]
  3. [22]
  4. [22][23]

血統背景

父はブラジル産のルロワデザニモー[3]2005年エクリプス賞最優秀芝牡馬)、母はドイツ産のダリシア(ドイツ芝G3勝馬)で、2009年に社台ファームが購入[3][4]日本で繋養されている[4]

脚注

  1. アニマルキングダム(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月18日閲覧。
  2. Animal Kingdom (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月18日閲覧。
  3. 海外競馬情報「ケンタッキーダービー馬アニマルキングダムの血統的背景(アメリカ)【生産】」”. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2011年6月24日). 2012年5月11日閲覧。
  4. 新着情報「伏兵アニマルキングダムが優勝/Kダービー」”. Japan Horse Navigation System (2011年5月23日). 2012年10月20日閲覧。
  5. 『優駿』2011年6月号、69頁。
  6. アニマルキングダムが祭典制す/米・ケンタッキーダービー”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年5月8日). 2020年4月18日閲覧。
  7. シャックルフォードが勝利/米・プリークネスS”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年5月22日). 2020年4月18日閲覧。
  8. 人気薄のセン馬ルーラーオンアイスが勝利/ベルモントS”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年6月12日). 2020年4月18日閲覧。
  9. Welsch, Mike (2012年3月12日). “Animal Kingdom out of Dubai World Cup”. Daily Racing Form. http://www.drf.com/news/animal-kingdom-out-dubai-world-cup 2020年4月18日閲覧。
  10. 『優駿』2013年5月号、163頁。
  11. ブリーダーズカップの芝競走で米国馬が優勝し、威信を回復(アメリカ)【その他】”. 海外競馬情報. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2012年12月20日). 2020年4月18日閲覧。
  12. ダーレー社、アニマルキングダムの所有権の一部を獲得(アメリカ)[その他]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2013年4月18日). 2020年4月18日閲覧。
  13. アニマルキングダム、クイーンアンS(G1)へ(イギリス)[その他]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2013年5月16日). 2020年4月18日閲覧。
  14. アニマルキングダム、無念のクイーンアンS敗退後引退(イギリス)[その他]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2013年7月11日). 2020年4月18日閲覧。
  15. アニマルキングダム、2020年から日本で供用(アメリカ・日本)[生産]”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2019年10月17日). 2020年4月18日閲覧。
  16. 2015年ケンタッキー州供用種牡馬のサイアーライン(アメリカ)【生産】”. 海外競馬ニュース. 公益社団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2015年1月20日). 2020年4月18日閲覧。
  17. アニマルキングダムがJBBA静内種馬場にスタッドイン”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会 (2019年12月16日). 2020年4月18日閲覧。
  18. Angel Of Truth(AUS)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月18日閲覧。
  19. Oleksandra(AUS)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年9月21日閲覧。
  20. Duopoly(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年6月17日閲覧。
  21. Regal Glory(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2021年12月5日閲覧。
  22. (馬名) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月18日閲覧。
  23. Animal Kingdomの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月18日閲覧。

外部リンク

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