なゐふる

なゐふる(地震ふる・ないふる)は、「大地が揺れて地震が起こること」を意味する日本の古語である[1][2]日本地震学会では、「なゐふる」と題した広報誌を発行している[3]

概要

地震に関係する故事伝承の1つで、古くからある大和言葉である。「な」は「地」を、「ゐ」は「場所」を、「ふる」は「震える」を、それぞれ意味する。そしてこの語から発展して、「なゐ」(漢字では「地震」)は「地震」という意味にもなった。

「なゐふる」という語句は奈良時代の『日本書紀』にも見え、その他古文書における地震の記録にも登場する。今日でいう地震学における地震動のことを指し、また「大地震」「小地震」などと共に震度の程度・震度の大きい地震を表すものでもあった。そのため、現代の地震学における規模による分類の「大地震」とは概念が異なる。

脚注

  1. 第141回常設展示 なゐふる −地震を科学する−”. 国立国会図書館 本の万華鏡. 2021年4月16日閲覧。
  2. 日本国語大辞典, 精選版. 地震ふるとは”. コトバンク. 2021年4月16日閲覧。
  3. 広報紙「なゐふる」|公益社団法人 日本地震学会”. www.zisin.jp. 2021年4月16日閲覧。

関連項目

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