さらばモスクワ愚連隊
『さらばモスクワ愚連隊』(さらばモスクワぐれんたい) は五木寛之の短編小説、またそれを原作とした映画。
さらばモスクワ愚連隊 | |
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作者 | 五木寛之 |
国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
ジャンル | 短編小説 |
発表形態 | 雑誌掲載 |
初出情報 | |
初出 | 小説現代1966年3月号 |
出版元 | 講談社 |
刊本情報 | |
出版元 | 講談社 |
収録 | さらばモスクワ愚連隊 |
出版元 | 講談社 |
出版年月日 | 1967年1月 |
受賞 | |
1966年 小説現代新人賞上期受賞 | |
ウィキポータル 文学 ポータル 書物 |
1966年、『小説現代新人賞』上期受賞作として『小説現代』六月号に掲載され、五木の小説家としてのデビュー作となった[1]。1967年、作品集の表題作として講談社から書籍化された。1968年に、東宝製作の映画版が公開されている[2]。
あらすじ
友人の依頼で日本のジャズバンドをソ連が招聘する企画の下見でモスクワを訪れた元ピアニストの芸能プロモーター北見は、ボリショイ劇場のまえでミーシャという17.8才の少年と出会った。モスクワの不良少年ミーシャが彼らの溜まり場になっている場末のレストラン"赤い鳥"で、クラリネットの演奏を聴いた北見は心を掴まれた。北見は翌晩、楽器演奏の嗜みがある大使館員白瀬と同宿のアメリカ人学生ビルと連れ立って"赤い鳥"を訪れたが、軟弱なトランペット演奏をしていたミーシャに反撥心を覚え、店内に置かれたピアノのまえに腰を下ろした。音楽が起こすバイブレーションは男たちの魂を共鳴させ、即興演奏のブルースをモスクワの夜に響かせる。
翌日北見はミーシャが自分たちとのジャムのあと傷害事件を起こしたため、モスクワから去って行くことを彼の仲間から伝えられた。
主要登場人物
収録書籍
- 1967年1月『さらばモスクワ愚連隊』講談社
- 1969年1月『現代長編文学全集.53 』講談社
- 1969年『現代作家代表シリーズ.8 (異邦の女) 』講談社
- 1972年10月『五木寛之作品集.1 (蒼ざめた馬を見よ) 』文藝春秋
- 1975年11月『さらばモスクワ愚連隊』講談社文庫
- 1976年11月『筑摩現代文学大系.92 (野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集) 筑摩書房
- 1978年4月『小説現代新人賞全作品.1 』講談社
- 1979年5月『さらばモスクワ愚連隊』角川文庫
- 1979年10月『五木寛之小説全集.1 (さらばモスクワ愚連隊) 』講談社
- 1982年6月『さらばモスクワ愚連隊』新潮文庫
- 1993年1月『星のバザール ロシア小説自選集』集英社文庫
- 1996年7月『物語の森へ 全・中短編ベストセレクション』東京書籍
- 2023年4月『五木寛之セレクションII (音楽小説名作集) 』東京書籍
出典
- “ダ・ビンチWeb 五木寛之”. ©KADOKAWA CORPORATION. 2023年1月30日閲覧。
- “allcinema さらばモスクワ愚連隊”. Stingrey. 2023年1月31日閲覧。
関連項目
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