SI値

SI値(Spectral Intensity、スペクトル強度)とは、地震動の破壊力(強さ)を表す指標の一種で、地震によって、一般的な建物(構造物)に生じる被害を数値化したものである[1]。1961年に、アメリカ地震学者ジョージ・ハウスナーによって提唱された[2][3]単位は通常、cm/s (kine) であり、SI値が30 (cm/s) を超えると、高い確率で地震による被害が生じるといわれる。また、加速度と比較すると、SI値の方が被害との相関が高い。

計算式

SI値は次の式で求められる[4]

上記の式において、

  • = 速度応答スペクトル (cm/s)
  • = 固有周期 (s)
  • = 減衰定数 (=20%)

である。

計測震度との関係

気象庁が算出する計測震度(気象庁震度階級)は、SI値と非常に相関が高い[5]

計測震度 SI値 (参考)
0 -
1 -
2 -
3 1.1~3.7
4 3.8~12.5
5弱 12.6~22.8
5強 22.9~41.6
6弱 41.7~75.8
6強 75.9~138.1
7 138.2以上

脚注

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