楽天モンキーズ

楽天モンキーズ(らくてんモンキーズ、中国語:樂天桃猿[注 1])は、台湾中華職業棒球大聯盟所属のプロ野球チームである。本拠地は桃園市、チームカラーは臙脂色(クリムゾンレッド)。

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チャンネル
活動期間 2011年1月11日 -
ジャンル 野球
登録者数 約5.55万人
総再生回数 約1697万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2021年8月10日時点。
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楽天モンキーズ
Rakuten Monkeys
創設 2003年
所属リーグ
中華職業棒球大聯盟
歴代チーム名
  • 雷公(1997年 - 2002年)+太陽(1997年 - 2002年)
  • 第一金剛(2003年)
  • La Newベアーズ(2004年 - 2010年)
  • Lamigoモンキーズ(2011年 - 2019年)
  • 楽天モンキーズ(2020年 - )
本拠地
楽天桃園野球場
収容人員 20,000人
楽天モンキーズの位置(台湾内)
楽天モンキーズ

桃園市の旗 桃園市 中壢区
永久欠番
1052
獲得タイトル
(0回)
リーグ年間優勝(7回)
2006年・2012年・2014年・2015年・2017年・2018年・2019年
リーグ優勝(14回)
2006年前・2006年後・2007年後・2008年後・2011年後・2012年後・2014年前・2015年前・2017年前・2017年後・2018年前・2018年後・2019年前・2022年前
成績(タイトル以外)
アジアシリーズ出場(2回)
太字は優勝、斜体は準優勝)
2006年2012年
球団組織
オーナー 三木谷浩史
運営母体 楽天グループ
監督 曾豪駒
楽天モンキーズ
各種表記
繁体字 樂天桃猿
簡体字 乐天桃猿
拼音 Lètiān Táoyuán
通用拼音 Lètian Táoyuán
注音符号 ㄌㄜˋ ㄊㄧㄢ ㄊㄠˊ ㄩㄢˊ
発音: ラーティエン・タオユェン
日本語漢音読み らくてん とうえん
日本語慣用読み らくてん・モンキーズ
英文 Rakuten Monkeys

台湾大聯盟から中華職業棒球聯盟に移った前身の「第一金剛」が身売りとなり、製靴会社のLa Newが運営していたが、2019年に日本のIT企業・楽天グループに譲渡された。

歴史

  • 1997年:台湾大聯盟(TML)発足に伴い、金剛雷公太陽勇士の4球団が発足。
  • 2003年
    • 1月:中華職業棒球聯盟(CPBL)と台湾大聯盟の統合に伴い、雷公と太陽が合併。チーム名跡交換で「第一金剛」としてCPBL参加。
    • 12月:シューズメーカー・La Newに身売り、「La Newベアーズ」(LaNew熊)に球団名変更。
  • 2006年:台湾初のメジャーリーガーである陳金鋒が入団。前後期とも1位。台湾シリーズを制し、TMLからの球団としては初優勝。アジアシリーズでは、リーグ戦で韓国の三星ライオンズに勝つなどして決勝進出。決勝で北海道日本ハムファイターズに敗れ、準優勝となる。決勝、リーグ戦とも優勝した日本ハムとの試合は1点差勝負だった。
  • 2008年11月:読売ジャイアンツの二軍と台中、台北で交流戦を4試合実施し、3勝1敗と勝ち越した。同球団の台湾遠征は1993年以来15年ぶり3度目だった。
  • 2010年:翌年の本拠地を高雄市から桃園市に移すと決定した。また本拠地の球場も2011年2月よりそれまで使用していた高雄澄清湖棒球場から、2010年より使い始めた樂天桃園棒球場に移すと発表した。
  • 2011年1月6日:本拠地を桃園市に移した後、チーム名を「Lamigoモンキーズ」(Lamigo桃猿)に改名することを正式に発表[3]
  • 2012年:後期1位で、台湾シリーズを制し、Lamigoに改名後初、La New時代から通算6年ぶり2度目の優勝を果たす。アジアシリーズでは2006年に続いて三星ライオンズを下して決勝に進出するが、決勝で読売ジャイアンツに敗れ準優勝に終わった。
  • 2014年:前期1位で後期4位だったが、中信兄弟との台湾シリーズを制し、2年ぶり3度目の優勝を果たす。10月31日から11月2日まで、千葉ロッテマリーンズと親善試合を実施[4]。これ以降、オフシーズンとマリーンズの春季キャンプ中に両チームによる親善試合を毎年開催している。
  • 2015年:後期1位で前期1位の中信兄弟との台湾シリーズを制し、2年連続4度目の優勝を果たす。
  • 2017年:前期、後期ともに1位であるため、台湾シリーズでは1勝のアドバンテージがある。中信兄弟との台湾シリーズを制し、2年ぶり5度目の優勝を果たす。
  • 2018年:2月28日と3月1日の2日間、札幌ドームで日本ハムとの親善試合を2試合「アジアフレンドシップシリーズ in 北海道」として行った[5]。レギュラーシーズンは前期後期ともに1位であるため、台湾シリーズでは1勝のアドバンテージがある。統一ライオンズとの台湾シリーズを制し、2年連続6度目の優勝を果たす。

帽章

チームの帽章は楽天のマーク。

La New時代の帽章は靴を向かい合わせにした形で作ったの顔である。これはLa New社のマークであり、熊でなく牛がかたどられていることも、革靴の主な原材料が牛革であることによるものである。Lamigo時代は「L」と「M」を組み合わせたもの。

日本のプロ野球チームとの関わり

前述の通り、2019年9月に楽天が本球団を買収し東北楽天ゴールデンイーグルスと兄弟チームになっているが、それ以前から日本国内のプロ野球チームとの関わりが深かった。

千葉ロッテマリーンズ

2010年から3年間にわたって、千葉ロッテマリーンズOBの荘勝雄をコーチとして派遣し本球団にて指導を行った[4]。2014年から秋季または冬季に沖縄県石垣市などで交流試合を行っている[13]。楽天傘下入り後も2020年と2023年に行われている[14][15]

北海道日本ハムファイターズ

2018年2月、北海道札幌市北海道日本ハムファイターズと交流試合を行っている[5]。2022年には同球団のチアリーディングチーム「ファイターズガール」のパフォーマンスである「きつねダンス」を、同球団による協力で輸入した上で本球団公式チアチームの楽天ガールズが同ダンスを試合中に披露している[16]

歴代監督

第一金剛時代
  • 徐生明(2003年 - 同年途中)
  • 蔡榮宗(2003年途中 - 同年終了)
La New時代
Lamigo時代
  • 洪一中(2011年 - 2019年)
楽天時代

チーム成績・記録

  • リーグ優勝 14回

(2006年前期、2006年後期、2007年後期、2008年後期、2011年後期、2012年後期、2014年前期、2015年前期、2017年前期、2017年後期、2018年前期、2018年後期、2019年前期、2022年前)

  • 年間王者 7回

(2006年、2012年、2014年、2015年、2017年、2018年、2019年)

永久欠番

  • 10 ファン(2007年3月9日 - )
  • 52 陳金鋒(2016年9月18日 - )

在籍選手

一軍

背番号名前役職
99 曾豪駒監督
87 古久保健二ヘッドコーチ
73 川岸強投手コーチ
57 鍾承祐打撃コーチ
41 鄭兆行守備走塁総合コーチ
91 陳雁風内野守備コーチ
43 林英傑ブルペンコーチ
42 洪全億トレーニングコーチ
59 劉品辰トレーニングコーチ

二軍

背番号名前役職
71 陳瑞振監督
70 許銘傑投手チーフコーチ
60 蔡明晉投手コーチ
72 林國裕投手コーチ補佐
78 真喜志康永野手デベロップメントコーチ
90 林政億打撃コーチ
50 許躍騰バッテリーコーチ
30 林知譽コーチ補佐
56 林克勲トレーニングコーチ
96 翁克堯トレーニングコーチ

投手

背番号選手名備考
00 蘇俊璋
1 舒治浩2022年ドラフト8位
3 洪敏暘2022年ドラフト7位
4 黄偉晟
12 陳冠宇
13 陳鴻文富邦から移籍
14 蘇俊羽
15 由規新外国人
16 翁瑋均20から背番号変更
17 游朝惟
18 劉家翔2022年ドラフト3位
19 陳克羿
20 陳禹勲0から背番号変更
22 朱俊祥
23 曾琦
26 葉家淇
27 楊彬57から背番号変更
32 王溢正
33 ジェイク・ダールバーグ新外国人
登録名「道博格」
34 許峻暘
37 曾仁和
40 ブルックス・ホール新外国人
登録名「霍爾」
46 邱駿威
48 頼鴻誠
51 頼知頎
54 林子崴
55 エリアン・レイバ新外国人
登録名「雷法」
61 ブレイディン・ヘーゲンズ登録名「豪勁」
64 王志煊
69 黄子鵬
77 莊昕諺
80 邱緯綸2022年ドラフト4位
84 張梓軒
92 范柏絜
93 林楷錡

捕手

背番号選手名備考
2 宋嘉翔2022年ドラフト1位
11 林泓育
28 張閔勛
47 許禹壕
58 廖健富
62 嚴宏鈞
74 邱家慶
89 毛英傑
101 高揚傑新入団
育成選手

内野手

背番号選手名備考
5 梁家榮
6 林承飛
7 郭永維
8 陳佳樂2022年ドラフト2位
21 郭嚴文
29 陳俊秀
38 董順傑2022年ドラフト6位
39 林立
45 馮健庭
53 楊家勝13から背番号変更
68 萬昭清
79 林智平
83 楊晉豪
85 朱育賢
94 馬傑森
124 陳威伸練習生
126 藍震威育成選手
未定 宋丞偉80から背番号変更
練習生

外野手

背番号選手名備考
24 蔡鎮宇
35 成晉
36 余徳龍
65 林政華
76 林耀煌2022年ドラフト5位
82 黄敬瑋
86 邱丹
88 藍寅倫
97 鍾玉成
98 陳晨威

日本の球団に在籍したことのある主な選手・コーチ

第一金剛時代

選手

La New時代

コーチ
選手

Lamigo時代

コーチ
選手

楽天時代

監督・コーチ
選手

その他在籍していた選手・コーチ

第一金剛時代

選手

La New時代

監督・コーチ
選手

Lamigo時代

監督・コーチ
選手

楽天時代

監督・コーチ
選手

脚注

註釈

  1. 中国語圏では通常はロッテグループの正式の中国語表記「楽天集団(繁体字中国語: 樂天集團)」が先に知られており、その傘下の両球団は千葉ロッテが「羅徳(繁体字中国語: 羅德)、俗称:千葉楽天海洋隊[1][2]」、ロッテ・ジャイアンツが「楽天巨人(繁体字中国語: 樂天巨人)」となっている。一方日本のIT企業の楽天は2000年代からzh:樂天市場として台湾事業に進出していた。東北楽天イーグルスは「(東北)楽天金鷲隊(繁体字中国語: 樂天金鷲隊)」と表記される。また、チーム名の桃猿はホームタウンの都市名「桃園」と日本語中国語とも同音となる。

出典

  1. (繁体字中国語)NEXON 贊助日本職棒千葉羅德海洋隊 可望將球隊吉祥物等置入遊戲”. 巴哈姆特電玩資訊站 (2010年3月15日). 2020年1月4日閲覧。 “日本職棒千葉羅德海洋隊(又譯千葉樂天海洋隊)”
  2. (繁体字中国語)符金宇 (2019). “終章 日本足球的未來像 二 J聯賽的未來像”. 日本足球史◆繁體中文版. 如是文化. ISBN 9789578784970. https://books.google.com/books?id=9IC9DwAAQBAJ
  3. La new熊更名 Lamigo Monkeys桃猿隊 中華職業棒球大聯盟公式HP 2011年1月6日付
  4. 台湾での交流試合 参加メンバーについて”. 千葉ロッテマリーンズ (2014年10月20日). 2023年1月12日閲覧。
  5. 「アジアフレンドシップシリーズ in 北海道」Lamigoモンキーズ戦を前に前日練習”. 北海道日本ハムファイターズ (2018年2月27日). 2023年1月12日閲覧。
  6. Chung-Lan Cheng (2019年7月6日). 台湾プロ野球ラミゴモンキーズ売却へ。人気絶頂、リーグ屈指の強豪が身売りせざるを得なかった理由”. ベースボールチャンネル. 2019年7月16日閲覧。
  7. (繁体字中国語)賣到最高點 至少6億 職棒二連霸 Lamigo桃猿求售”. 中国時報/Yahoo奇摩 (2019年7月4日). 2019年7月16日閲覧。
  8. 楽天がラミゴ買収 来季から台湾リーグへ参入”. 日刊スポーツ (2019年9月19日). 2019年9月19日閲覧。
  9. 楽天のラミゴ買収は問題なし=NPB」『時事通信』、2019年9月18日。2021年2月2日閲覧。 ※ 現在はインターネットアーカイブ内に残存
  10. 楽天 台湾ラミゴ買収 台北で19日正式発表へ”. スポーツニッポン(2019年9月19日作成). 2019年9月20日閲覧。
  11. 【楽天】三木谷氏「台湾野球界の発展に寄与したい」ラミゴ買収チーム名「楽天モンキーズ」”. スポーツ報知(2019年12月18日作成). 2020年1月13日閲覧。
  12. 台湾楽天が球団通算1000勝を達成! 21安打16得点で中信兄弟に大勝”. Full-count | フルカウント ―野球・MLBの総合コラムサイト―. 2020年5月3日閲覧。
  13. Lamigoモンキーズとの交流試合について”. 千葉ロッテマリーンズ (2017年8月29日). 2023年1月12日閲覧。
  14. 2/8(土)9(日)「アジアゲートウェイ交流戦Power Series2020 in石垣島」イベント決定”. 千葉ロッテマリーンズ (2020年1月25日). 2023年1月12日閲覧。
  15. 2/11(土・祝)12(日)「アジアゲートウェイ交流戦 Power Series2023 in石垣島」開催”. 千葉ロッテマリーンズ (2023年1月11日). 2023年1月12日閲覧。
  16. 「きつねダンス」が海外進出! 台湾人気チアの“魅惑の踊り”が「めちゃくちゃ可愛い」”. Full-Count(フルカウント). p. 1 (2022年8月7日). 2023年1月12日閲覧。

外部リンク


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