GRANPOWER

GRANPOWER(グランパワー、GP)は、富士通がかつて販売していたサーバ/ワークステーション)のブランド名・シリーズ名。1996年10月にGRANPOWER 5000シリーズの第一弾「GRANPOWER 5000 モデル760」を発表[3]、1997年5月にGRANPOWER 6000シリーズが発表[4]、 1997年1月にGRANPOWER 7000シリーズが発表された[5]。途中で名称変更やシリーズの整理が行われ、2000年5月にブランドとして終焉した。

GRANPOWER 5000シリーズ
別名 GP5000シリーズ
開発元 富士通
製造元 富士通
種別 PCサーバ
発売日 1996年10月 (1996-10)
販売終了日 2000年5月 (2000-05)
OS Windows NT Server, NetWare
CPU x86
プラットフォーム IA32
前世代ハード FMサーバ
次世代ハード PRIMERGY
GRANPOWER 6000シリーズ
別名 GP6000シリーズ
開発元 富士通
製造元 富士通
種別 オフィスコンピュータ
発売日 1997年5月 (1997-05)
販売終了日 2000年3月 (2000-03)[1]
OS ASP[2]
CPU x86
プラットフォーム IA32
前世代ハード FACOM Kシリーズ
FUJITSU K-6000シリーズ
次世代ハード PRIMERGY 6000
GRANPOWER 7000シリーズ
別名 GP7000Dファミリー
開発元 富士通
製造元 富士通
種別 UNIXワークステーションサーバ
発売日 1997年2月 (1997-02)
販売終了日 2000年5月 (2000-05)
OS UXP/DS
CPU hyperSPARC,UltraSPARC
プラットフォーム 64ビット
前世代ハード DS/90 7000
GP7000Fファミリー
開発元 富士通
製造元 富士通
種別 UNIXワークステーションサーバ
発売日 1998年11月 (1998-11)
販売終了日 2000年5月 (2000-05)
OS Solaris
CPU SPARC64 GP
プラットフォーム 64ビット
前世代ハード DS/90 7000
次世代ハード PRIMEPOWER
GP7000Sファミリー
開発元 富士通
製造元 サン・マイクロシステムズ
種別 UNIXワークステーションサーバ
発売日 1998年11月 (1998-11)
販売終了日 2000年5月 (2000-05)
OS Solaris
CPU UltraSPARC
プラットフォーム 64ビット
前世代ハード FUJITSU Sファミリー
次世代ハード Sun Fire

概要

富士通の各種サーバに統一ブランドをつくり、スケーラビリティがあるように見せようと企画された。以下のような3つのシリーズが存在する。それぞれのシリーズ間はアーキテクチャオペレーティングシステムが異なるため、動作互換性はない。

  • GRANPOWER 5000シリーズ: IA32/PCサーバ系。OSにはWindows NT ServerNetWareが使われた。1996年10月に発表[3]
  • GRANPOWER 6000シリーズ: IA32/オフコン。1997年5月に発表。旧FACOM Kシリーズ(K-200シリーズ,K-600シリーズ,FUJITSU K-6000シリーズ)[4]
  • GRANPOWER 7000シリーズ: SPARC/Solaris UNIXサーバ。1997年1月に発表[5]

ラインナップおよびシリーズ名の遍歴

1998年11月にGRANPOWER 7000シリーズを新たにGP7000シリーズとして整理、以下のようにラインナップ名を変更した[6]

  • GP7000Fファミリー: GP7000としてDS/90 7000シリーズをベースにSolarisサーバとして米国で販売されていたサーバ製品をGP7000Fファミリーに名称変更、後にPRIMEPOWERシリーズとなる。ハード設計は富士通だが、SPARC/Solarisサーバとして米国サン・マイクロシステムズ社が互換性を保証するサーバ製品となった。CPUにはSPARC64 GPを搭載。
  • GP7000Dファミリー: DS/90 7000シリーズをGP7000Dファミリーに名称変更。CPUにhyperSPARC/UltraSPARCを採用し独自のSVR4に準拠したOS、UXP/DSを採用したUnixワークステーション・サーバ。
  • GP7000Sファミリー: 従来のFUJITSU SファミリーをGP7000Sファミリーに名称変更。サンのSPARCワークステーション・サーバのOEM機。

最終的に、2000年5月にGRANPOWER 5000(GP5000シリーズ)はPRIMERGY[7]、GRANPOWER 6000(GP6000シリーズ)はPRIMERGY 6000[8]、GRANPOWER 7000(GP7000シリーズ)はPRIMEPOWER[9]と、それぞれ名称が変更されたことで、GRANPOWER (GP) シリーズは終焉を迎えた。

関連項目

脚注

  1. PRIMERGY 6000 今までに発表した製品”. 富士通. 2021年4月8日閲覧。
  2. オフコン用OS 【富士通】ASP (FUJITSU K6000 / GRANPOWER6000 / PRIMERGY 6000各シリーズ用)”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月2日閲覧。
  3. 【富士通】 FUJITSU GRANPOWER5000シリーズ”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。
  4. 【富士通】 FUJITSU GRANPOWER6000シリーズ”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。
  5. 【富士通】 FUJITSU GRANPOWER7000シリーズ”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。
  6. FUJITSU GP7000F Family”. IPSJコンピュータ博物館. 2014年12月5日閲覧。
  7. 【富士通】 FUJITSU PRIMERGY”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。
  8. 【富士通】 FUJITSU PRIMERGY6000シリーズ”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。
  9. 【富士通】 FUJITSU PRIMEPOWERシリーズ”. IPSJコンピュータ博物館. 2021年4月3日閲覧。

外部リンク

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