学期

学期(がっき)は、学校の1年間(1学年)の課程をいくつかの時期に分割したそれぞれの単位のことである。

概要

日本小学校中学校高等学校などは3学期制を採用しているのが一般的だが、2学期制を採用している地域や学校も少なくない。日本の第1学期(または前期)は4月から始まる。大学などの高等教育では2学期制が一般的だが、一部(医学部など)は3学期制を採用している場合もある。

2学期制の場合は、第1学期を「前期」、第2学期を「後期」と呼び、これをドイツ語英語では「セメスター(semester、ラテン語の「semestris(6か月)」に由来)」という。ヨーロッパでは「夏学期」、「冬学期」という場合もある。

4学期制を採用する国としてペルーがある[1]。また、学期制そのものを採用していない国としてネパールがある[1]

なお、日本の大学は小・中・高等学校と同様に4月から始まる(経緯については入学を参照)。欧米9月から始まる。国外からの帰国生徒の円滑な受け入れのために、9月入学を受け入れている大学もある。

種類

1学期制(通期制)
1年間の課程を複数の学期に分けない制度。土浦日本大学中等教育学校などが採用している。
2学期制(前後期制、セメスター制)
1年間の課程を2つに分ける制度。大学で多く採用され、日本の一部の小・中・高等学校も採用している(2学期制#主な実施地域・学校参照)。
3学期制
1年間の課程を3つに分ける制度。日本の多くの小・中・高等学校が採用している他、長岡技術科学大学も採用している。
4学期制(クォーター制)
1年間の課程を4つに分ける制度。産業技術大学院大学会津大学大学院、高知工科大学、高知工科大学大学院、東京工科大学大学院、武蔵野大学新潟大学ものつくり大学、ものつくり大学大学院、自修館中等教育学校などが採用している。
他にロシアフィリピンの学校、2学期制(セメスター制)を採用していないアメリカの大学などが採用している。
5学期制
1年間の課程を5つに分ける制度。淑徳巣鴨中学校・高等学校白根開善学校中等部・高等部などが採用している。
6学期制
1年間の課程を6つに分ける制度。神戸情報大学院大学などが採用している。

一覧表

各学期制における各月の区分(4月開始の例)
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1学期制 ※通期制
2学期制 前期/1学期 後期/2学期
3学期制 1学期 [注釈 1] 2学期 3学期
4学期制 第1クォーター 第2クォーター 夏季休業 第3クォーター 第4クォーター 冬季休業
5学期制 1学期 2学期 3学期 4学期 5学期
6学期制 1学期 2学期 3学期 4学期 5学期 6学期

注釈

  1. 3学期制における8月を1学期もしくは2学期のどちらとして扱うかに関しては、各機関により異なる。

脚注

  1. 相談窓口担当者のための「多文化」ってこういうこと”. 公益財団法人 愛知県国際交流協会. 2020年12月5日閲覧。

関連項目


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